▼"脇役が主役を喰う" 信じられない事態が発生した 最終回の視聴率は34.1％
衝撃的な画像・・・・・・・
ドラマは当初「ロミオとジュリエット」のような切ないラブストーリーになる予定で、冬彦もマザコン設定ではありませんでした。
しかし血が出た冬彦の指を吸う野際のアドリブから、急きょマザコンに変更。夜中に下唇を突き出してうなったり、木馬に乗ったりする佐野の怪演ぶりが評判になっていきます。
出典：http://rkxrk.jp/cs/catalog/rkxrk_today-series/pc/catalog_KYOS2013070300_1.htm
劇中で示された特異なマザコン男性像は「冬彦さん現象」と言われる一大ブームを作り、初回は13.0%しかなかった視聴率は、最終回では34.1%をマーク。
1992年の民放連続テレビドラマの中で最高視聴率となった。しかし、前半の回の数字が低く、初めて20%以上を記録したのが第8話であったため（第8話以降は全話20%以上を記録）、全体の平均視聴率は20%に届かなかった。
「マザコン」「冬彦さん」は、この年の流行語に選ばれた。流行語大賞の授賞式には佐野と野際が出席している。
ずっとあなたが好きだったのDVD
本来脇役のはずの冬彦さんがDVDのパッケージに
今だったら「なぜこうなった」といわれてもおかしくはない
▼本来"冬彦さん"は脇役でしかなかった
まさかの"冬彦さん現象"が発生
『ずっとあなたが好きだった』（ずっとあなたがすきだった）は、1992年7月3日より9月25日まで毎週金曜日22:00 - 22:54に、TBS系列の「金曜ドラマ」枠で放送されていた日本のテレビドラマ。主演は賀来千香子。
ストーリーそのものは「昔の恋人（布施博）と結ばれなかったヒロイン（賀来千香子）が、マザコン男（佐野史郎）と結婚したが、夫や姑（野際陽子）の身勝手な振る舞いに耐え切れなくなり、昔の恋人とヨリを戻す」というもの。
一つ間違えば"迷走しているドラマ"になってもおかしくはなかった。
しかし放送が進むにつれ、視聴者はそれとはちがう部分に注目し始めます。
観る人は、佐野さん演じる「冬彦」 という人物の、あまりの奇怪な姿から目が離せなくなってしまったのです。
冬彦さんは主役ではなかった
完全にストーカーじゃないですか
このことは視聴率にも表れていて、初回放送が１３％と低かったのに対して、その後の冬彦さんブームにつれて上昇していき、最終回に至っては３４．１％を記録しました。
この数字は９２年度のドラマ最高視聴率にあたるのですが、ドラマ前半の視聴率が低かったために、全体の平均視聴率は２０％に届きませんでした。
出典：ずっとあなたが好きだった ストーリーは？ どんなドラマ？ 特徴は？ - とれんどウォッチャー！
路線変更して９２年度のドラマ最高視聴率とはこれは英断といえるだろう
当時のトレンディドラマ全盛時代においては、特にヒットする要素はないように思われたが、佐野や野際の強烈な演技が話題となり、じわじわと視聴率を上げた。
気がつけば92年の一番のドラマに。最終回では34.1%をマーク。
劇中で示された特異なマザコン男性像は「冬彦さん現象」と言われる一大ブームを作り、初回は13.0%しかなかった視聴率は、最終回では34.1%をマーク。
わざわざ冬彦さんの出番を増やす変更がなされたとは役者としてはこれ以上にない冥利
また後年、君塚が自著で「自分は愛についてのドラマを書いたつもりである」「佐野が評判になったため、当初作っていたプロットから大幅に変更し脚本を書き直して冬彦の出番を増やした」と述べている。
▼冬彦さんの怪演ぶり
最終回のこれも変更されて作られたのか？
▼視聴者は冬彦さんに釘付けに
この映像を見た時に「このおっさんは何をやってんだ？」と思ったものでした。
今見てもシュールな画だな
冬彦という人物は、表向きは超エリートで、超一流会社に勤務しています。 しかしその母親が狂気に満ちていて、常に息子のそばを離れず自分と息子は一心同体だと思っています。
その結果、息子の方も極度のマザコンになってしまっており、 人格もおかしくなっています。 例えば、世界中の蝶の標本を集めるというのが趣味だったり、部屋の中には、大人になった今でも木馬があって、ときどきそれに乗ってゆらゆらと遊んだりもします。
この木馬はかなり高価だったらしいですよ
何が幸いするかまったくわからないな
木馬が実はリハーサル時には登場予定がなく、本番収録時にスタッフが一方的に用意したため佐野が急遽乗る事にした事や、冬彦の自宅で大岩が美和を奪還するシーンで佐野自身がヒートアップした事により、本来は机を叩くはずが流血してしまうほどリモコンを何度も額に叩きつけるアドリブを行い、それがそのままオンエアで使用されたエピソードなどが明かされた。
▼佐野史郎の役作り
冬彦を語る上で欠かせない唇を歪めて「んん～」と唸り声を発する演技も佐野が当時生後間もなかった長女・八雲のぐずる声を自宅で聞いて考案したものである。
当ドラマについて語られる際に「冬彦が木馬に乗りながら「んん～」と唸っていた」と数々のテレビ番組やラジオ番組、インターネット掲示板等で懐古されているが、これは完全な誤りである。
冬彦が「んん～」と唸るシーンが登場するのは第4話・第8話・第9話だけであり、木馬が登場したのは後の第11話である。
この時、木馬に乗っていた冬彦はおぞましさの余りに身震いして「あああ！」とは叫んだものの、唇を歪めたり唸り声を発したりは一切していない。
▼「DOCTORS最強の名医」での高嶋政伸も冬彦さんを意識しているのか？
「DOCTORS最強の名医」での高嶋政伸も冬彦さんを意識しているのか？
ちなみに野際陽子も出ています
森山 卓（もりやま すぐる）〈44 → 45〉
演 - 高嶋政伸
▼一つ間違えば迷走状態だが、気が付けば92年度の一番の話題作に
今見ると"迷走状態"といわれてもおかしくない
完全にホラー路線ですね
こんなシーンもあったんですね
最近の若い人は冬彦さんが主役だったと信じているらしい
味を占めたTBSは翌年には賀来千香子＆佐野史郎で「誰にもいえない」を放送
初回24.9%と好発進した勢いが衰えることなく、最高視聴率は33.7%（関東地区、年間第2位）であった（関西では最高視聴率39.3%で年間最高視聴率）。
基本的にまたしてもストーカー
「誰にも言えない」では佐野史郎と野際陽子のキスシーンがあった。
スタッフ悪乗りしすぎだろう
佐野史郎と野際陽子はその後たびたび共演している
戦友？腐れ縁？
主役を喰われた布施博は当時心中穏やかではなかったそうだ
▼その後、時代は巡り・・・・・・
2013年10月期に放送されたドラマ「ダンダリン」（日本テレビ、主演：竹内結子）では、佐野と賀来がレギュラーで共演、布施も最終話でゲスト出演している。