胸椎黄色靱帯骨化症などの手術を受けて療養中の星野監督
◎楽天は7月2日、星野監督の代行にデーブ大久保を指名!
「7月1日に安部井さん(チーム統括本部長)から『明日から、チームの指揮を執ってくれませんか』と言われた。それが最初です。そりゃ、丁寧にお断りしましたよ。とてもじゃないけど無理だと思ったから。でも、安部井さんが『これは決定事項です』と」
◎星野はデーブに『いいよ、好きにやってこい』
オヤジ(星野監督)に『いいよ、好きにやってこい』と言われたからね。
◎困った時はオヤジ(星野監督)に電話
本当に困ったときだけは連絡するけど。ただまあ、困ることは意外に多いんだよ、これが(笑い)。だから連絡も多くなる? うん、そうなっちゃう(笑い)
◎デーブ大久保が選手に伝えたこと…
まず言ったのは、『オレは負けることは怖くない。じゃあ何が怖いかって、みんなが協力しないのが怖い』と伝えたよ。自分の仕事、役割は何かを冷静に判断して、慌てずに野球をやっていこう、とね
◎デーブと同じ日に、1軍昇格の松井裕樹
今季は開幕から4試合に先発して3敗を喫し、4月下旬に2軍落ち。それでも課題のクイックや制球難を克服して6月上旬に1軍に戻ってきた。
◎デーブ初陣の日、デーブ流采配で松井裕初勝利!
2—0の5回2死一、二塁。打席に主砲・ペーニャを迎えると、ベンチを出た大久保監督代行が橘高球審に投手交代を告げた。「松井!」。
外角のチェンジアップで二ゴロに抑えて窮地を脱出。6回はT—岡田、バトラー、伊藤を3者連続三振に斬った。
超異例と言える1シーズンで3人目の指揮官と、苦しみながらプロ初勝利を手にしたドラフト1位左腕。
◎デーブと松井裕の忘れられない日に…
2人にとって、忘れられない記念日となった。
◎その後も中継ぎとして成長する松井裕
八回2死二、三塁、楽天のドラフト1位・松井裕(桐光学園)がソフトバンク・内川に痛恨の2点適時打を食らった。
◎松井裕が打たれてもデーブは采配に悔い無し
だが大久保監督代行は「敬遠して抑えたんじゃ、松井の進歩はない」と、迷いなく球界屈指の巧打者と勝負させた。
◎前半戦の最終戦、最終回に登板の松井裕
大量6点のリードがあったとはいえ、圧巻の奪三振ショーだった。楽天・松井裕が9回に3番手としてマウンドに上がり、3者連続で空振り三振。
先頭の糸井は129キロの外角スライダー、続くペーニャは123キロの低めのチェンジアップ、最後はT—岡田に122キロのスライダーでバットに空を切らせた。
◎そして、星野監督、25日に復帰決定!
胸椎黄色靱帯骨化症などの手術を受けて休養中の星野仙一監督(67)が後半戦の本拠地初戦となる25日の日本ハム戦(コボスタ宮城)から指揮を執ると発表した。
◎デーブ大久保監督代行は再び2軍監督に…
大久保博元監督代行は2軍監督に、酒井勉2軍監督代行は2軍チーフ投手コーチにそれぞれ戻る。
◎デーブ大久保ラスト采配の日に先発を託された松井裕
先発を託されたのは、ルーキーの松井裕だ。プロ入り最速の150キロを計測。五回まで無失点で踏ん張った。
◎1点リードで勝利投手の権利を得て降板も、後続が踏ん張れず…
ベンチで祈る松井を尻目に、3番手の斎藤が期待に応えられず。8回1死一、二塁から斉藤に同点の中前適時打を許し、ルーキー左腕の先発でのプロ初勝利の権利は消滅した。
◎そして、デーブのラスト采配も勝利で飾れず…
最後は九回1死満塁で福山が痛打を浴び、大久保監督代行のラストゲームは幕を閉じた。
『デーブ体制』に別れを告げる無情の打球が右中間に弾んだ。楽天がサヨナラ負け。
◎松井裕樹の好投も報われず、先発初勝利逃す
ドラフト1位・松井裕樹投手(18)=桐光学園高=は5回0/34安打無失点も先発初勝利は、かなわなかった。
大久保監督代行のラストゲーム。代行初勝利はリリーフでのプロ初勝利だったが、最後の采配を自身の先発初白星で飾ることはできなかった。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140723-00000339-sph-base
◎しかし、松井裕樹の先発に確かな手応え
星野監督復活の前祝いはできなかったが、確かな成長を示した。
佐藤投手コーチは次回登板について「(先発で)十分いける」と評価した。
「1、2回は球数が多くなって、中盤に苦しくなった。細かい部分を詰めて、長い回を投げられるようにしたい」。続きは闘将の元で、先発投手としての独り立ちを目指す。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140723-00000339-sph-base
◎デーブ采配の17試合は8勝9敗
2日から指揮を執った17試合は8勝9敗。この日も不振のジョーンズを今季初めて先発メンバーから外し、銀次を3番、松井稼を4番に据えるなど、最後までデーブ色を出した。
試合後は選手を集め「みんなのおかげで日本一のユニホームに生まれ変わった。課題は常勝軍団になれるかどうか。厳しい練習に耐えて頑張ってほしい」と声を掛けた。
◎デーブ大久保、監督代行の日々を振り返る…
「3年前に俺が来たときと全然違う、いいチームになっていた。星野監督が戻ってくるし、巻き返して優勝してほしい」との言葉で締めて、球場を後にした。