◆飛行機に置いてある「機内誌」と言えば、軽く目を通すだけで元の場所に戻すというイメージが強い。
飛行機に乗ると座席シートに用意されている機内誌
内容といえば、通り一辺倒な観光や文化の紹介などがほとんど。
ある調査によると、搭乗客が機内誌を読む時間は全体のフライトの中で約3％、さらに読んだ人の中でその内容を覚えている、と答えた人はわずか11％にすぎない。
◆そんな事実に着目したブラジル最大のエアライン「TAM航空」がユニークな機内誌作りに乗り出した。
TAM航空
TAM航空（タンこうくう, TAM, TAM Linhas Aéreas、NYSE:TAM）は、ブラジル最大の航空会社である。「TAMブラジル航空」の名で呼ばれることもある。
1961年2月21日、短距離の航空便（タクシー航空）事業を目的として、5人のパイロットによってサンパウロ州マリーリア市にて創業された。創業当時の名称は創業地の名を取り「Táxi Aéreo Marília（マリーリア・タクシー航空）」というものであったが、後にこれを略して「TAM」と呼ばれるようになった。
そんな事実に着目したブラジル最大のエアライン「TAM航空」は、ミラノ‐サンパウロ間の就航を記念したプロモーションの一環として、搭乗客にもっと興味を持って読んでもらえるような機内誌づくりに乗り出しました。
「TAM航空」が考え出したユニークな「機内誌」とは…？
◆それは、世界にたった一つだけの『パーソナル機内誌』！
制作したのが、顧客ひとりひとりのためにカスタマイズされた、世界にひとつだけの機内誌「THE OWNBOARD MAGAZINE」
TAM航空では搭乗券をオンライン予約する際に、ユーザーにFacebookアカウントでログインしてもらう。
Facebookアカウントで予約すると…
その情報（写真、「いいね！」、友達など）を分析。
乗客の持っている情報（いいね、写真、友達、チェックイン情報など）を分析して…
その乗客が興味を持っている内容の機内誌が完成！
例えばサッカーの熱狂的なファンだという男性には、応援するチームに関する最新ニュースを掲載。
さらにユーザーの趣味に関する記事や、その人が生まれた日に世間ではどんなことが起こっていたかなど、個人に合わせたコンテンツが盛りだくさん。
また表紙には当人のFacebookのプロフィール写真が使われており、かなり本格的に作り込まれています。
「ISABELLA, YOU HAVE A CAT, SO YOU WILL LOVE THIS」猫を飼っている人には、かわいい猫の話題が提供されているようです。
オシャレな表紙がすごい！
◆このサービスに当然、乗客たちは大喜び
こうしてパーソナライズした雑誌を搭乗前に機内の各座席に用意したところ、“自分のためだけに作られた、世界に一つだけの機内誌”というサービスにお客さんは大喜びし、全員がこの機内誌を持ち帰ったそう。
THE OWNBOARD MAGAZINE - TAM Airlines
出典元：YouTube
動画では満足気な乗客たちの様子も
思わず笑みがこぼれる
TAM航空の『顧客ひとりひとりに対して細やかな気配りをする』という、顧客満足度へのこだわりがよく伝わってくる、ユニークな取り組みでした。
これは、とてもいい。
ギフトだな。 / 持ち帰り率100％！ 世界に一つだけの『パーソナル機内誌』
t.co/2dtFg08iCF #NewsPicks
これはおもしろい！こんなサービス受けたらまた乗りたくなる。 / 持ち帰り率100％！ 世界に一つだけの『パーソナル機内誌』
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ファーストクラスやビジネスクラスの顧客の趣味趣向を収集するツールとしては、良い試みだと思う。 / 持ち帰り率100％！ 世界に一つだけの『パーソナル機内誌』
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そのうち、Facebookの情報からパーソナルにカスタマイズしたニュースサイトが登場しそう。 / 持ち帰り率100％！ 世界に一つだけの『パーソナル機内誌』
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