◆インドにいる『猿』が危険すぎる…
猿がお土産屋のそばに群がり、観光客から食べ物を奪い取り、抵抗すれば痛々しいひっかき傷を負わせる。多くの猿が生息する土地ではよくある話だが…
猿が人に向かって石やレンガを投げる、こんな事件が相次いでいる。
彼らには人間に対する殺意がすでに芽生えている。
◆猿の投石によって死傷者まで出ているらしい…
事件が相次いでいるのはインド・ビハール州の州都でガンジス川に面したパトナ
パトナ(ヒンディー語: पटना、英語: Patna)は、インドのビハール州の州都である。2011年現在の人口は168万人。
ここ1週間ほどの間に女性や幼い子を含む何人かの人々がそれにより怪我を負っていたが、少なくとも3名の死亡が確認されている。
パトナの中央から東側の複数の町で猿の投石による被害が出ている上、通学途中の子供たちも標的になっていたこともあった。
◆猿が投げたレンガによって地元の寺院の僧侶が亡くなり、現地では衝撃が走っている。
世界中のメディアでも報じられている。
そのうちの1人がある寺院の僧侶ムンナ・ミシュラさん。先月30日、ミアチャイ・ガリの自宅中庭で掃除をしていたところ、猿が投げたレンガがムンナさんの頭に命中。
すぐに「Nalanda Medical College & Hospital」に救急搬送されたものの残念ながら死亡が確認された。
出典:フォトギャラリー | Techinsight(テックインサイト)|海外セレブ、国内エンタメのオンリーワンをお届けするニュースサイト
現地警察は付近の森林管理当局とパトナの各自治体に連絡し、猿を捕獲したら「Sanjay Gandhi Biological Park」という動物園に引き渡すよう指示したという。
ムンナさん死亡の知らせは州一帯を一気にパニック化させた。
出典元:YouTube
猿による投石で寺院の僧侶が亡くなった事件を報じる現地メディア。
買い物帰りの人々から食べ物を奪い取っては口に放り込む、これをはるかに超えた凶暴性に人々は「ただ恐ろしい」と漏らしている。
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◆過去にはニューデリーの副市長がサルの群れに襲われ死亡した事件も
サルの害は市内の住宅街でも出ており、2001年には住民側が「サルのいない街」を要求して市の裁判所に訴えを起こしたケースもあった。
インドの首都ニューデリー(New Delhi)の副市長がサルの群れに襲われて自宅のテラスから転落し、21日死亡した。医師が明らかにした。
出典:ニューデリー副市長、サルに襲われ死亡 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
2007年10月の事件。 野党インド人民党(Bharatiya Janata Party、BJP)のS・S・バジワ(S.S. Bajwa)副市長(52)が、テラスに1人でいたところをサルに襲われ、追い払おうとして転落したとのこと。
◆実はインドでは街中に猿がたくさんいる。
牛、犬に次いでインドの路上でよく見かけるのが、猿。
インドの街中では犬や猫だけでなく、牛や羊、サルなどのいろいろな動物がウロウロしている。
インドはニューデリーやカルカッタなどの都会でも、街中にサルがたくさん生息している。
ほとんどが野良ザルなので、あまり人にはなつかない。牛や犬はちょっかいを出さない限りこちらに害を与えてくることはありませんが、猿の場合はちょっとアグレッシブ。
◆この野良猿たちに観光客が襲われることもあるらしい。
市街地や観光地において野生の猿が人を襲うケースが増加しており、注意が必要です。
サルたちは、特に住宅が密集している市場やダウンタウンに出没し、屋根やベランダなどを移動してエサを探したり、仲間のサルと遊んでいるが…
目が合えば警戒してケンカを売ってくることもあるし、実際に襲いかかってくることもあるので、興味本位で近づいてはならない。
出典:http://woman.excite.co.jp/News/column/Rocketnews24_3409.html
目が合うのは喧嘩を売ってるのと同じことらしい。
人間の肩に乗ったリスザルもよく見かけるが、人間に飼われているとはいえ主人にしか心を許していないことがあり、観光客がうかつに手をサルに近づけたりすると、かみつかれることがあるので注意が必要。
猿たちは主に食べものを狙っている。奴らは集団で歩きまわり、旅行者から食べ物や何か目を引くものを奪おうと狙っている。
出典:怒れる猿のドロップキック 中指立てた男にジャストミート(動画) | ハフポスト
猿たちはカメラや財布も奪うことがあるという。
◆インドの都市シムラーで、観光客が猿にドロップキックされる動画も話題となった。
シムラーはケンカ好きで有名な猿たちがいる地域。シムラーの猿たちは、ジェイクー寺院を訪れる旅行者とも地元の人たちとも問題を起こすことで知られている。
「杖を使って防御しないと、人間の犯罪者と同じくらい激しくポケットやバッグを引っかき回されるだろう」
出典: 【怒らせちゃいけねえ】怒れる猿のドロップキック 中指立てた男にジャストミート(動画) | ハフポスト日本版 | Scoopnest
観光情報サイト「シムラー・インディア・ガイド」には、猿たちを怖がらせるために杖を借りるようにアドバイスしている。
◆現地で猿の被害にあった日本人の方々からの報告も相次いでいる。
現地の方によると、インドの猿は日本の猿に比べてはるかに賢いとのこと。
スタッフと先生に「Monkey hit me!!!」と、言った瞬間みんなの顔が固まった。恐れているのがわかる。現地人でもこんなになるんや…
出典:インドで1番怖いのは、猿!!! - ちーちゃん世界を知る!
ホテルの部屋の前で猿にキックされた方の報告。
インド日本大使館から在留邦人へ向けて猿に対する注意喚起の文書まで存在する。
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◆インドのやっかいすぎる猿…実は現地では神聖視される存在。
ヒンズー教ではサルの神「ハヌマーン(Hanuman)」は強さのシンボルで、サルはその生きた姿として神聖視されている。
「神様だから殺したり邪険にしたりできない」、「でも被害が出て困る」というジレンマで現地の人々も困っている。
サルは神様の化身なので、やはり殺したりされず、やりたい放題。
出典:猿の神様ハヌマンを捕まえると500ルピーがもらえるヨ! | インド大好き!ティラキタブロ グインド大好き!ティラキタブロ グ
◆猿による被害に対して、現地ではどのように対策しているのか?
デリーの北に位置する都市シムラでは増え続けるサルに困り果てて、サルを一匹捕獲すると500ルピーの賞金がもらえるようにした。
出典:猿の神様ハヌマンを捕まえると500ルピーがもらえるヨ! | インド大好き!ティラキタブロ グインド大好き!ティラキタブロ グ
900円程の価値。
捕獲されたサルは最新鋭の設備を持った去勢施設で手術されるとのこと。捕獲したからといっても殺すことはできないので、インド人ができる最大限の苦肉の策。
◆首都ニューデリーではこんな斬新な対策が…
インド・ニューデリー(New Delhi)の保健省庁舎のエアコン の室外機の上でくつろぐ猿たち
インド当局は7月31日、首都ニューデリー(New Delhi)にある国会議事堂や政府庁舎周辺をうろつく猿への対策として、仮面をかぶって猿のまねをする男性40人を採用した。
デリー(Delhi)首都圏幹部によると、この「非常に才能ある一団」が猿の仮面をかぶって猿の叫び声をまね、木陰に隠れて猿を脅す作戦だという。
出典元:YouTube
M・ベンカイア・ナイドゥ(M Venkaiah Naidu)都市開発相によると、まるで猿のようだと批判されることもある議員たちが集う議事堂の警備のため、訓練を受けた40人の男性が採用された。
インドを訪れる際は、充分に気をつけて下さい。