◆ 部屋に太陽光をもちこむLED照明がネットで話題となっている。
太陽光をかなり忠実に再現したLEDパネル照明があるらしくて、家全部この照明にしてほしいし、病院や老健で採用したら入院期間短縮されそう、職場この照明だったら定時で帰りたくなるようになると思うから過労減りそうと思った https://t.co/tZYb27CbUv
え?
これがLED照明???
どう見てもホントの太陽光なんですけど…
いいなあ!!!ひと部屋くらいこんな部屋欲しい。晴れの日は太陽光で雨の日はこれみたいなやつ
1日中太陽光入ってるような部屋になるんでしょ………なんかずっとぼーっとしちゃいそうだね………でもいいなぁ………
◆その名も『CoeLux』
イタリア発の技術だった。
イタリア発のLED照明パネル「Coelux」は、太陽による日差しを部屋の中に再現。
イタリアのインスブリア大学が研究するLED照明パネル「Coelux」は、窓がない部屋の中で太陽の日差しを再現する。
窓がない部屋でも、日差しが当たっているかのような光を照らすことができる。
CoeLuxは、ルクス賞2014年光源イノベーション(イギリスの照明産業の成長に寄与したという称号)を受賞。
人工的な光であるはずなのに、天然の太陽光と感じてしまう…
自宅の風呂場も、旅館やホテルで日の光を浴びながらお風呂に入るような爽快感を再現できそう。
出典:地中海の太陽の光を家の照明に。LED照明で太陽光を再現する「Coelux」 – Social Design News
気持ちよさそう…
◆これは一体、どんな仕組みなの?
専用に開発されたLED照明と、専用に用意したプラスチック・シートを組み合わせることで、窓のない部屋にまるで太陽光溢れるかのような天窓を再現することができる。
太陽光のスペクトルを再現するLED、太陽と空の距離の違いを再現するような光学的処理、によって、青空の太陽を数ミリの厚さのパネルに作り出しているというのがプロジェクトを率いるPaolo Di Trapani教授の説明。
ナノ粒子と二酸化チタン(TiO2)を用いて透明なポリマーの層を作り、天然の太陽光のような光の散乱を再現。
光の波長を太陽と同じように合わせたり、光量や光源を匠にコントロールすることで、より本物の太陽に限りなく近い光を作り出している。
CoeLuxはナノ粒子を散りばめた、ミリメートル単位の厚さのプラスチックの層を用いているが、これは本質的にはヒトの生活圏内と同じことをしている。
◆「CoeLux」は3か所の太陽光をモデル化しているらしい。
太陽光タイプは3種類
3つのタイプの窓形状と色を設定することができる。
CoeLux60:
くっきりとした光を表現した「熱帯地方」
CoeLux45:
柔らかなな光を表現した「地中海沿岸地方」
CoeLux30:
少し暗めの「ノルディック地方」
タイプは3種類で、赤道付近の強い太陽光、また地中海の日差し、そして北欧スカンジナビアの柔らかい太陽光バージョンがあります。
出典:地中海の太陽の光を家の照明に。LED照明で太陽光を再現する「Coelux」 – Social Design News
プラスチック・シートの厚みも同じくさまざまであり、北欧の光については、熱帯の光より厚くすることによって、その地域の大気を模倣している。
今後の流れとしては、時間と連動して実際の太陽の動きや色を反映させることを目指している。
◆このテクノロジーによって、新しい種類の建築物を生み出す可能性が
「地下」という場所の価値が大きく変わるのかも…
今まで太陽光の届かなかった地下や駐車場に、新たな価値を付随させるかもしれません。
この照明は紫外線を放射しないので、日焼けはできず、季節性情動障害の軽減に対しても効果は見込めないが、地下室や倉庫、地下の住居を、まるでサンルームのようにすることができる。
地下がまるで地中海にある施設に変身…
CoeLuxにより、「グラウンドスクレーパー (超地中ビル)」、すなわち地下何百フィートにも伸びているけれど、深く暗い穴の中に降りているとは感じさせない建築物の創造が可能になると、確信しているという。
出典:部屋に太陽光をもちこむナノテク照明「CoeLux」 | WIRED.jp
プロジェクトを率いるPaolo Di Trapani教授のコメント
太陽光を忠実に再現したLEDパネル照明。これ病院みたいな室内や地下鉄みたいに太陽が届かない場所で使えそう。
|CoeLux https://t.co/cpxCxuQbSR https://t.co/ofguQQcDHj
◆動画で見ても、再現率がすごい。
出典元:YouTube
本物の太陽かと思う程、綺麗に再現できているが、価格はやはり高額。
61,000ドルから販売、設置が7,600ドルかかるとのこと。
テストでは閉所恐怖症の人にも好評だったということ。
出典:http://developer.cybozu.co.jp/akky/2014/05/sunshine-for-windowless-room-coelux/
ある意味、テクノロジーによってヒトの感覚がだまされてる。。
◆再現度があまりに高すぎて…唯一の不安材料が
あまりにリアルで、真夜中にも点灯させると…時間の感覚が分からなくなりそう。
太陽光を再現した照明と止まった時計がある部屋で生活したらどんなかんじだろうか
想像してしまいますよね…
時計のひとつもない部屋に押し込められてこの太陽光LEDパネル点けられたらずっと日中だと錯覚して深夜まで働かされる世界線が視える
活用次第で、いい面、悪い面、ありそうです。