◎オバマ大統領の広島訪問
5月27日、午後5時25分過ぎ、広島平和記念資料館の前に、オバマ大統領の専用車が止まった。
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広島平和記念資料館
中島町の広島平和記念公園敷地内に所在し、広島原爆の惨状を後世に伝えるための施設として建てられた。
◎現職の米大統領として初めての広島訪問
オバマ米大統領は27日、現職の米大統領として初めて、1945年の米国の原爆投下で被爆地となった広島市を訪れました。
◎オバマ米大統領は大統領就任時から被爆地訪問を模索していた…
オバマ氏は2009年1月の大統領就任時から被爆地訪問を模索、7年越しの実現となった。
◎1945年8月6日・アメリカ軍による広島原爆投下
71年前空から火が降りかかり、10万人を超える人たちが亡くなった。韓国・朝鮮人も数千人が命を落とした。
広島原爆
第二次世界大戦 (太平洋戦争)末期の1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分に、アメリカ軍が日本の 広島市に対して投下した。
◎当時12歳だった一人の少女
佐々木禎子さん。当時12歳だった。
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禎子さんは2歳のとき被爆した。外傷もなく、順調に成長したようにみえたが、1954年、白血病になる。
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◎白血病の回復を願って鶴を折り続けた
折り鶴には、病気の治癒や長寿、幸運を祈るといったイメージがある。病床の禎子さんも家族に、自分の激しい痛みや恐怖を気づかせないよう、最期まで病床で折り続けたという。
◎原爆投下から10年後、1955年に亡くなった禎子さん
回復を願って鶴を折り続けたが、原爆投下から10年後、1955年に亡くなった。
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最後はお茶漬けを二口食べ「あー おいしかった」と言い残し亡くなった。
死後、禎子が折った鶴は葬儀の時に2、3羽ずつ参列者に配られ、棺に入れて欲しいと呼びかけられ、そして遺品として配られた。
禎子が生前、折った折り鶴の数は1300羽以上(広島平和記念資料館発表)とも、1500羽以上(「Hiroshima Starship」発表)とも言われ、甥でミュージシャンの佐々木祐滋は「2千以上のようです」と語っている(2010年2月22日朝日新聞)。
◎「原爆の子の像」ができ、折り鶴が集まるようになる
禎子さんの死をきっかけに、原爆で亡くなった子供たちを慰霊する「原爆の子の像」ができ、そこに折り鶴が集まるようになった。
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原爆の子の像
佐々木禎子さん(像のモデル、原爆による白血病で死去)の同級生らによる募金運動により作られた像。1958年5月5日完成。
◎この「折り鶴」に関心を寄せたオバマ大統領
オバマ大統領がもっとも関心を示したのは折り鶴だった。
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特に禎子さんの折り鶴に関心があったようで、ご覧いただいた。
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◎オバマ米大統領は四つの「折り鶴」を折った…
オバマ米大統領は27日に広島平和記念資料館(広島市)を視察した際、自ら折った四つの「折り鶴」を持参した。
◎オバマ大統領は直筆のメッセージを書き終えると…
オバマ大統領は、10分程度の資料館視察のうち約3分を費やし、直筆のメッセージを残した。「私たちは戦争の苦しみを経験しました。共に、平和を広め核兵器のない世界を追求する勇気を持ちましょう」
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◎2羽は出迎えた地元小中学生2人に手渡し…
うち2羽は出迎えた地元小中学生2人に手渡し、残り2羽は、同資料館の芳名録のそばに置いた。
◎残りの2羽の折り鶴をそっと置いた…
書き終えたオバマ大統領は、そこに、そっと二羽の折り鶴を置いたという。
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◎「少し手伝ってもらったが、自分で折った」
同行した安倍首相が「自分で折ったのか」と尋ねると、オバマ氏は「少し手伝ってもらったが、自分で折った」と応じた。折り鶴は赤色や黄色で、和紙で折ったものだったという。
◎その後、日本被団協の代表委員・坪井直さんとの固い握手
日本被団協の代表委員・坪井直さん(91)。「核なき世界」の実現に向け一緒に取り組みましょうと固い握手を交わした。オバマ大統領から「ありがとう」と言葉をかけられたという。
坪井直さん「時々広島にやって来て、いろいろな人に聞いたり見たり、それを重ねてくださいと早口で言った。するとまた握手が強くなった。人を思う心が強いのか。私が喜んで話をするたびにだんだん握手がすごくなった
◎そして、被爆者の森重昭さんを抱きしめた大統領
その後、もう1人、被爆者の森重昭さん(79)とも握手を交わした。森さんは長年、原爆で亡くなったアメリカ人捕虜を調査し、遺族に伝えている。その活動は、アメリカでも知られているという。
森さんが大統領に会えてうれしいと伝えると、オバマ大統領は森さんを抱きしめた。
@eririri_airs2 被爆者の手を両手でしっかり握ってたよ。オバマ大統領ってやっぱ偉大。折鶴とか折り方教えてもらったんでしょうね。今日は歴史的な日
多くを語り、空虚な謝罪の言葉を並べるよりも、米大統領として、瞳で語り、心で受け止め、4羽の折鶴に人々へのメッセージを託したオバマ氏は、日本という国をよく理解していると思った。決して日本寄りではない彼が、それでも日本人の心情をよく考え、自国の尊厳も損なわず見事に纏めたなと。
オバマ大統領が平和資料館に
折鶴を二羽をおって渡されました。カラフルな綺麗な折り鶴でした。
有難うございます。
オバマ大統領の折鶴、どれだけの価値があるのだろう。ものがものだけにいつまでもとは望めないだろうけど、100年先でも称えられるべき貴重なものだ。
オバマさんは広島訪問にあたって自分で折鶴を折って持ってきたというニュースを目にした。そのうちの二つは現地で会った小学生と中学生へもう二つは原爆資料館へとニュースで伝えていた。とてもきれいな千代紙で折られた鶴だった。そういった心遣いにもオバマさんらしさを強く感じる。