はじめに…
もののけ姫はいつの時代?
時代設定:エボシが『明国の鉄砲は重くて使いにくい』みたいなセリフを言っていることから室町時代です。
国は日本であり、
ジコ坊が『鹿にまたがり、矢を使いこなす、蝦夷の一族』みたいなセリフがあることから、
アシタカが住む村は東北地方~北海道です。
(アシタカの村は白神山地がモデルになっているので、青森~秋田が有力ですね。)
タタラ場は島根県のタタラ製鉄がモデルであり、モロ一族の住む森は奥出雲がモデルなので、
中国地方が主な舞台ですね。
ジコ坊の住む村は『都』なので、その時代の都=京都だと思います。
また、作中に『鎮西の乙事主だ』のセリフから乙事主は九州地方の出身です。
また、東北~京都を経由して、中国地方についたアシタカと
九州から海を渡って中国地方にきた乙事主、
さらには京都からタタラ場にきたジコ坊が争う物語なので、
シシ神様の住む森のモデル地の屋久島は、背景などを参考にした場所なだけで、
屋久島そのものが舞台ではないと思います。
出典:ヤフーの知恵袋
森の守り神
シシガミ
シシガミは、森の守り神で
生と死を操る能力を持っている
都の貴族たちは
シシガミの首には「不老不死の力が宿っている」と思い込み、その首を狙っている
ジコ坊たちは、シシガミの首を取るため
タタラ場に派遣された
普段は一体で行動しているが、時には普通の鹿または鹿神の群れと行動している。
アシタカは彼(?)の力を借り、タタリ神の呪いを解こうと、一族を離れて旅に出る。
エボシ御前は良質な鉄を求め、彼が縄張りとする山を狙っている。
そして都の貴族たちは、彼の首に不老不死の力があると聞き、その首を欲して地走りの一派をタタラ場に寄越し、エボシと結託する。
もののけ姫のキーパーソンとも言える存在であり、彼(?)を巡ってエボシ・アシタカ・獣神たちが三つ巴の戦いを繰り広げることになった。
出典:ピクシブ百科事典
パンフレットには「シシ神は月の満ち欠けと共に誕生と死を繰り返す」とあります。
パンクすることで草木は蘇ったけど、『穏やかな、恐ろしくない森』になってしまいました。
日本人はそうやって、恐ろしい森を恐ろしくない存在にして作り替えてしまいました。
宮崎駿はそのあたりを表現したかったようです。
宮崎駿はパンフレットのインタビューで、「結局、この映画は歴史の上で人間がやってきたことを再現してるだけ」と言っています。
シシ神は死んだわけではないけれど、パンクして吸い取り過ぎた命が弾けたことで、死んだ森が再生します。だけど恐ろしくない森(草原)になってしまった。それが日本人が歴史の上でやってきたこと。って感じです。
出典:ヤフーの知恵袋
シシガミ【ダイダラボッチ】のモデル
夜になると
ダイダラボッチに変身する
どうやらダイタラボッチは国づくりの神のようです。
太陰暦では新月から新月までを1か月と数えます。だから新月とは月が始まる最初の日のことなんです。シシ神は太陰暦と同調して生死を繰り返しているようですね。
「生死」の二文字をひっくり返せばシシ神は「死と再生」の神となります。
じつは「死と再生」の神は世界中に存在します。かのキリストもそうです。人間にとって死ぬことはもっとも恐ろしいことで、それを乗り越え復活する奇跡はすべての人間の願いなんですね。
こうひもといてみると、どうやらシシ神のモデルとなった要素はさまざまです。
でも、けっきょく簡単に言ってしまえばシシ神=自然ですよね。コダマたちと同質のものです。
命の源であり、どこにでも存在し、たやすく破壊できるかと思えば人にはとうてい手なづけられないエネルギーを秘めていて、ときに牙を剝いて人を襲う。そんなものです。
カヤはアシタカの
許嫁だった
アシタカの村は、爺さんばかりなので
もうじき崩壊する
そこで爺さん達は
カヤとアシタカの許嫁にした
しかしアシタカは村を出ていったので
カヤは、結婚できなかった
もののけ姫序盤に登場するカヤ。アシタカが村を出ていく際、「あにさま」と話かけるシーンがある。
その言葉から妹から兄へと思いがちだが、その解釈はあくまでも現代でのこと。このもののけ姫の時代では「兄様」とは自分より目上の人に対する敬意を示すさま。
もののけ姫のマスコット
コダマ【木霊】
木に宿る妖精で
森の命を象徴している
まず「こだま」を漢字に直してみましょう。すると一目瞭然になります。
「木霊(こだま)」です。
つまり「こだま」の正体は「樹木に宿る精霊」となります。。。
「こだま」は木に宿っている精霊なので、もちろん木が切られると消えてしまうことも。
では、作中にわざわざ「こだま」として登場させたのは何故でしょう?
それは森などの自然に命を感じて欲しかったためだと思われます。
実はトトロの幼体だった!
最後に生き残ったコダマが
トトロになったのか?
宮崎駿も認めている
宮崎駿監督自身も
もののけ姫の最後に出てきたコダマが
数百年後にトトロになった
というイメージでもののけ姫を制作したとのこと。
タタラ場とは
エボシが開拓した城で
多くの住民が働いている
タタラ場の役割
・鉄を採掘し、武器を作る
・作った武器は、色んな国に送られる
・国同士が戦をすれば、武器が沢山売れる【エボシは武器商人】
もののけ姫、サンの宿敵、エボシが開拓した城、タタラ場
ハンセン病を患った人も沢山いる
ハンセン病とは
抗酸菌の一種であるらい菌 の皮膚のマクロファージ内寄生および末梢神経細胞内寄生によって引き起こされる感染症である。
ハンセン病の症状
・顔が腫れる
・手足がマヒする
・知的障害が起こる
顔がかなり腫れるので
当時はかなり差別されていた
エボシのたたら場の構成員に対する態度は大きく2つに分かれる。
戦争で人狩りにあって売られた女たちと、社会から差別を受けてきた癩者(ハンセン病患者)とみられる病者に対しては温かい手を差し伸べている
出典:Wikipedia
エボシはいい奴だった
ハンセン病を患った人も
平等に扱い、仕事を与えた
そして人々のために
山犬たちを退治する
しかし森の動物・山犬から
見れば悪の存在である
全身を包帯でぐるぐる巻きにされた女性がタタラ場の中でもさらに隔離されたような場所で安静にしており
「行くあてのない私たちをエボシ様だけが受け入れてくれた」
「その人はわしらを人として扱ってくださった。たった一人の人だ。わしらの病を恐れず、わしの腐った肉を洗い、布を巻いてくれた・・・。」
というセリフを言います
エボシはタタラ場をつくり、ハンセン病の患者にもきちんと仕事をし、人として生きて行けるそんな社会を作ったのです
もののけ姫には
ナウシカも出演していた
ナウシカの子孫なのか?
もののけ姫の最初のほうに出てくるエミシ(アシタカの村)の少女の中にナウシカの声を担当した島本須美がいる
千尋はサンの子孫だった
そう思われる理由
・どちらとも人くさい
・顔が似ている
「人間くさい」と言っていたサン。しかし、自分の子孫(千尋)が「ヒトくさい」と言われているなんとも皮肉なお話でしょう
「サンとアシタカの」って書いてないあたり闇を感じる
「俺は村で暮らすからいつでも会いに行く」って会話からの今後の展開が膨らむよねあの後村を復興させつつサンに会いに行ってアシタカへの感情に気付いたサンの行動とかさ…是非アシタカにはグイグイいってほし
モロはなぜサンを育てたのか?
タタラ場の人々は
モロの怒りを鎮めるため
サン【幼児】を生贄にした
その後
モロは、サンを哀れみ
自分の子供として育てる
モロが言った「人にもなれず」は、人として扱われなかった事を意味している
サンはなぜ山犬に育てられているの?という謎についてです。
謎と言うか、作中でモロが解説してくれています。たたら場が、山犬への生贄として捧げた子供が、サンという事です。
モロと乙事主は恋仲だった
100年前は
恋人同士だった
しかしシシガミの扱いで
揉めてしまい破局する
最終的に2匹は
同じ森で命を終える
モロを演じる美輪明宏さんのアフレコ時、宮崎駿監督はモロの声に女を匂わせるために、「モロと乙事主は、かつていい仲になったことがある。
しかし、100年前に別れている」と指示を出している。
300歳の犬神であるモロと、 500歳の最長老である巨大な白い猪神の乙事主は、かつて“いい仲”であり、100年前に別れている元カレ・元カノの関係なのです。