石井裕也
映画監督。大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業。
2005 年、大学の卒業制作でメガホンを取った『剥き出しにっぽん』が「第24 回そつせい祭グランプリ」を受賞、2006 年に第9 回「京都国際学生映画祭」入選、2007 年には「第29 回ぴあフィルムフェスティバル」でグランプリを受賞している。
その後も長編映画『川の底からこんにちは』が「第60 回ベルリン国際映画祭」に出品され、「モントリオールファンタジア映画祭」では作品賞を受賞。商業映画デビュー作でもある同作で、「第53 回ブルーリボン賞」監督賞を史上最年少の28 歳で受賞した。代表作に『舟を編む』『茜色に焼かれる』がある。
熊切和嘉
映画監督。大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業。
「第20 回ぴあフィルムフェスティバル」で卒業制作作品の『鬼畜大宴会』が準グランプリを受賞。本作の脚本は原稿枚数が多く、学生離れした内容であったため、当時、教授をしていた映画監督の中島貞夫から「本当にやるのか」と問われた。結果的に本作で「ベルリン国際映画祭」に招待され「タオルミナ国際映画祭」ではグランプリを受賞した。2001 年、長編作『空の穴』を公開。2014 年には「モスクワ国際映画祭」で『私の男』が最優秀作品賞を受賞した。俳優の才能を見抜く識見が鋭く、現在ハリウッド映画でも活躍する菊地凛子、加瀬亮はい
ずれも同氏の作品で初主演を飾っている。
山下敦弘
映画監督。大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業。
高校生の頃から映画製作を始める。卒業制作『どんてん生活』を知人に配ったことがきっかけで、映画監督の篠崎誠を経由してトニー・レインズの目に触れ、国際映画祭に出品され、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」でオフシアター部門グランプリ受賞。2005 年発表の『リンダ リンダ リンダ』で「第1 回日本映画エンジェル大賞」を受賞。ブルーハーツをコピーする女子校生バンドを描いた作風が若者の心を打ち、ロングランを記録した。監督業だけでなく俳優としても活躍しており、自身の作品はもちろん、他監督の作品にも出演している。
呉美保
映画監督。大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業。
2005 年、脚本『ヨモヤマブルース』で「サンダンス・NHK 国際映像作家賞」を受賞。2006 年には同作を『酒井家のしあわせ』に改題して映像化、これが映画監督として初の作品となる。さらに『酒井家のしあわせ』は小説としても出版されており、氏の小説家デビュー作でもある。2010 年『オカンの嫁入り』で新藤兼人賞金賞を受賞を。代表作となる『そこのみて光り輝く』では「第38 回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門」最優秀監督賞を受賞。映画の他CM ディレクターとして東京メトロの企業CM「Color your days.」や丸美屋「釜めしの素」など多くのCMを手がけるほか、菅田将暉「虹」のMVも監督している。
田中光敏
映画監督、CM ディレクター。大阪芸術大学卒業、現在、同学の映像学科教授を務める。
2002 年、デビュー作『化粧師 KEWAISHI』が「第14 回東京国際映画祭・コンペ部門」にて最優秀脚本賞を受賞、その後、「上海国際映画祭」招待作品となる。2013 年には、映画化した『利休にたずねよ』で「モントリオール世界映画祭」のワールドコンペ部門において最優秀芸術貢献賞を受賞。さらに「第30 回山路ふみ子文化賞」「第37 回日本アカデミー賞優秀作品賞」を含む9 部門にて優秀賞を受賞。2015 年、大阪芸術大学映像学科の教授に就任。日本とトルコの合作映画『海難1890』で「第39 回日本アカデミー賞」最優秀美術賞・最優秀録音賞を受賞、さらに優秀監督賞、優秀作品賞等、10 部門にて日本アカデミー優秀賞を受賞する快挙を成し遂げた。最新作は亡くなった三浦春馬が主演した「天外者」。
大森研一
映画監督、脚本家。大阪芸術大学卒業。
湯本香樹実の同名小説を映画化した『ポプラの秋』で「2015 年上海国際映画祭」、「2015 年モントリオール映画祭」に正式招待された。「エンジェルロード脚本賞」でグランプリを受賞した『瀬戸内海賊物語』の映画化に際し、千人規模のオーディションを開催し、当時演技未経験であった葵わかなを主要キャストとして選出している。2018 年、『新居浜市PV』「日本国際観光映像祭2018」でスポーツツーリズム優秀賞を受賞。『海すずめ』が「ハワイ国際映画祭2016」に出品されるなど国内外で高い評価を得ている。
小松莊一良
映画監督、映像作家。大阪芸術大学卒業、現在、同学の客員教授を務める。
高校時代からインディペンデント映画を制作していた。1993 年、東映V シネマ『ハートブレイカー』でデビュー。本作は日本で初となる本格ダンス映画と言われており、長きにわたりストリートダンスシーンに影響を与えつづけている。音楽とダンスに強いこだわりを持っており、吉川晃司、安室奈美恵、氣志團など名だたるミュージシャンの音楽映像作品を手掛けてきた。またステージ演出にも定評があり、フジコ・ヘミングや藤あや子などのステージを演出している。