◆何だ?このディスプレイつきのトラックは?
サムスンが作った「スケスケ」なトラックが話題になっています。
側面からみるとただの大型トラックなのだが…
後ろから見ると大型ディスプレイが!
トラックの前方がスケスケになってます。
夜間も前方が丸見えに!
◆交通事故を減らすことがこのシステムの目的
大型トラック絡みの交通事故を格段に減らせるらしい
片側一車線で追い越し車線がない道路で、ゆっくり走る大きなトラックの後ろに付いてしまうと、抜きたいが前が見えない、という状況になります。
出典:http://www.excite.co.jp/News/it_g/20150625/Itmedia_nl_20150625101.html
追い抜きたくても、対向車線にクルマが走っているのかがわからないので、トラックの後ろをいつまでもついていかなければならない。
このとき、前が見えないのに無理してトラックを追い越そうとすると、反対車線を走ってきた車にぶつかって交通事故が起こる危険性が高い
韓国サムスンはこの問題を解決するシステム「Safety Truck」を開発。
サムスンが考案したシステム「Safety Truck」
公式blog
<a target="_blank" href="http://global.samsungtomorrow.com/the-safety-truck-could-revolutionize-road-safety/">http://global.samsungtomorrow.com/the-safety-truck-could-revolutionize-road-safety/</a>
Samsung Argentina - Samsung Safety Truck (English Version)
出典元:YouTube
◆このシステムによって追い越し時の事故の危険性を減らせる。
新型トレーラーの後方扉には、4枚の大型スクリーンがつなぎ合わさって、1枚の巨大なディスプレイになっています。
このディスプレイのいかげでトラックの前方がよく見える状態に
撮影した映像をトラックのリアドアに設置された4枚のモニターでリアルタイムに表示する。
対向車がいるかどうか、トラックの前方に車がどれぐらい走っているのかが一目瞭然
これによりトラックの後ろを走行するクルマは、前方の交通状況を確認し、安全に追い越しをかけられる。
夜間はナイトビジョンモードへと切り替わって、暗闇でも視認性が高まる。
◆追い越し時だけでなく、こんなメリットも
前の様子がわかるとトラックの後ろを走るドライバーにはメリットが多くなる。
動物が飛び出して来たりしてトラックが急ブレーキをかける際にも、事前に後方の車に見えるため、追突防止になる。
トラックの後ろについたクルマのドライバーは、いらいらを募らせてしまうことが多い。だがトラックのリアドアに前方の交通状況が映し出され、渋滞の原因となっている箇所などを把握できるようになれば、いらいらを軽減できるかもしれない。
◆すでに走行実験を終えて正式認可の申請中
アルゼンチンにこのトラックを持っていき、路上で実走テストを行った。
アルゼンチンは世界でワースト5に入る交通事故の多い国であり、事故がもっとも多いのが片側一車線での追い越しで起こるケースなのだそう。
サムスンはすでに「Safety Truck」のプロトタイプでの実験走行を終え、有効性を確認。今後は各国の交通法規に準拠し、また、必要な許認可を得るために、政府や NGO などとの共同テストを実施するとしている。
◆ただし問題点もある。
問題は「トラックごとに大型ディスプレイを4枚付けにはお金がかかりすぎる」という点。直接利益を生むわけではないので、運送会社にしてみれば大規模投資は難しいところ。
出典:http://www.excite.co.jp/News/it_g/20150625/Itmedia_nl_20150625101.html
サムスンは、大型ディスプレイのサンプルを提供したり、法律に準拠NGOと協力するなどしながら、前向きにこのプロジェクトに取り組んでいるそうです。
画面がフリーズしてることに気づかずに追い越しにかかった瞬間に対向車に来られる図まで想像してしまった。自分はイノベーションを起こせない側の人間だ。 / “大型トラックを透明化して追い越しの安全を確保する実験 | 秋元@サイボウズラボ…” t.co/Au79QwtS9i
これは画期的!でも、コストはみあうのか!>
Samsung Safety Truck (English Version) t.co/yr3b1CJBFP
#Samsung
◆車の透明化に関する研究は各国でも進められている。
日本の研究チームは鏡とカメラを使ってトヨタの「プリウス」を透明化。
出典:CNN.co.jp : 車体の向こうが見える「透明トラック」 サムスンが開発中
IEEE Spectrumは、日本の研究者が製作した驚きの「透明」自動車のビデオを掲載した。この車はプロジェクター、カメラ、および特殊な鏡を使用して、車の外を車の中に投影する。
<a target="_blank" href="http://jp.techcrunch.com/2014/11/04/20141103check-out-this-amazing-transparent-car/">http://jp.techcrunch.com/2014/11/04/20141103check-out-this-amazing-transparent-car/</a>
The Transparent Car
出典元:YouTube
慶応大学大学院メディアデザイン学科の舘暲(たち すすむ)教授と稲見昌彦教授によって、運転者が常に周囲に注意を払うために開発されたプロジェクト。
英ジャガーは運転席からの死角をなくすため、車外の全方位の映像を車内に中継するシステムを開発中だ。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150623-35066343-cnn-int
「360 Virtual Urban Windscreen」と名付けられた研究プロジェクトでは、車外に取り付けたカメラで撮影した映像をピラーに埋め込まれたスクリーンに映し出すことで「透明な」ピラーを実現する。
<a target="_blank" href="http://srad.jp/story/14/12/19/2132244/">http://srad.jp/story/14/12/19/2132244/</a>
出典元:YouTube