◆音楽だけでなく「歌詞も楽しめる」スピーカーが開発された。
ネットで音楽を買えるようになり、とても便利になった一方で、「歌詞カード」をじっくり見る機会は圧倒的に減ってしまった昨今。
デジタルコンテンツ隆盛のこの時代、CDパッケージ付属の歌詞カードを読む機会は減少しつつあります。歌詞が見たければ、ネットで検索する人も多い。
そんな中、登場したのが「Lyric speaker」
「Lyric speaker」は聞くだけじゃない、'観る'スピーカー
音楽のデジタル配信の普及浸透により、いつでも気軽に音楽を楽しむことができるようになった一方で、レコードやCDに付属していた歌詞カードの需要が減り、“歌詞をじっくり楽しむ”機会が減少しているとして、クリエイティブエンゲージメントエージェンシー「SIX」主導のプロジェクトチームが“コトバ(歌詞)を楽しむためのプラットフォーム”「Lyric Speaker」を開発。
スピーカーと一体になった透過スクリーンにアーティストの言葉が映し出され、まさに見て聴いて音楽を味わえるんです。
まるでちょっとした音楽のPVを見ているような気分になれる。
◆スピーカーの透明スクリーンから「歌詞」が浮かび上がってくる!
スマホ内の音楽を専用アプリで呼び出して再生すると、シンクパワー(東京・千代田)の持つ日本音楽著作権協会(JASRAC)の許諾済みの歌詞が音楽の再生と同期して透過型液晶に表示される。
出典元:YouTube
歌詞が美しく表示される様子は動画で確認できる。
仕組みとしては、専用アプリで曲を再生するとデータベースから歌詞を自動で読み込んで、その歌詞を「Lyric speaker」に表示させるという。
専用のアプリで曲を再生すると…
スピーカーの表面に歌詞が表示される!
歌詞だけでなくちょっとしたエフェクトの表示や曲ごとにフォントの変更、洋楽の和訳も可能。
英語の歌詞は、翻訳して表示してくれる。
歌詞の雰囲気に応じて、文字のフォントが変わります。
スピーカーとして、ディスプレイとして、インテリアとして窓際に置きたくなる。
◆ロックバンドのプロモビデオでも使用され、話題となった。
amazarashi 『自虐家のアリー』
出典元:YouTube
ロックバンド「amazarashi」のプロモビデオでも「Lyric speaker」が使用されている。
この映像は、本体に搭載された透過スクリーンに歌詞を表示できるスピーカー「Lyric Speaker」を使用して撮影が行われた。
◆この「Lyric Speaker」を開発したのは「SIX」という企業
シックスは2013年6月設立、博報堂100%出資の独立企業。スピーカーのサービス設計やプロダクトデザインを担当し、現在特許出願中。
コトバをインテリアとして楽しむ“ちょっと先の視聴体験”を提案するとして、歌詞を映し出す透過スクリーンを内蔵するBluetoothスピーカーオーディオの製品化に向け、彼らの構想に共感し協業してくれるパートナーを募集中。
出典:コトバをインテリアとして楽しむBluetoothスピーカー「Lyric Speaker」開発プロジェクトが協業パートナー募集中 | スピーカー | Bluetooth Music Labo
シックスの 大八木 翼氏(左)、斉藤 迅氏(右)
発案者はシックス所属のクリエイティブディレクター斉藤 迅氏。スマートフォンやパソコンへのデジタル音楽配信によって、従来CDに付いていた「歌詞カード」がなくなったことに気づいたのがきっかけだった。
2015年3月に行われた、世界中の企業が革新的な製品やサービスを観客の前で披露して競い合う「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)・インタラクティブ・フェスティバル」のSXSWアクセラレーター・コンペティションのエンターテインメント・コンテントテクノロジー部門の優勝者「Best Bootstrap Company」に、日本企業として初めて選出された。
◆twitterでは製品化を望む声も多い。
欲をいえばMVに自虐家のアリーも欲しかったなあ。Lyric Speakerて売ってないんだっけ。アレすんごく欲しいんだけど。
amazarashiさんの自虐家のアリーのMVで使ってるlyric speakerすごいな!あとでPCで編集してるのかと思ったけど、歌詞を映し出すスピーカーなんやね!すごいな〜デザインもオシャレやしかっこいいな(ノ)ω(ヾ)