◆14歳の少年が作った「自作時計」が思わぬ騒動に発展
少年の「発明品」が思わぬ騒動に発展した。
出典:Yahoo!ニュース
渦中の人物…アーメッド・モハメド(Ahmed Mohamed)君
テキサス州にあるマッカーサー高校(MacArthur High School)に通う14歳の高校生
◆なんと、自作時計を学校に持ち込んだところ警察に「逮捕」されてしまった。
どうしてそうなった…
テキサス州の学校に入学した新入生のアーメッド・モハメド“Ahmed Mohamed”君(14歳)は、先生に披露しようと思い、自作の電子時計を学校に持ち込みました。
出典:アメリカの学校に14歳少年が自作時計を持ち込む→教師「時限爆弾に違いない!」→警察に通報され逮捕:らばQ
工学に興味を持つアフメド・モハメドくんは、回路基板と電源をディスプレイにつなぎ、ケースに入れたシンプルな時計を制作。
これが実際にモハメド君が自作したデジタル時計
ところがリュックサックに入った機器から音が聴こえると、それを見た教師は「時限爆弾」だと思い込み、学校側が警察に通報してしまった。
出典:アメリカの学校に14歳少年が自作時計を持ち込む→教師「時限爆弾に違いない!」→警察に通報され逮捕 (2015年9月17日) - エキサイトニュース
先生、マジかよ…
外側は虎のホログラムで、筆箱をデジタル時計にしたとのこと。
LEDに時間が表示され、電子回路が中にあるそう。
駆け付けた警官はモハメド君に手錠をかけて逮捕、連行。
出典:アメリカの学校に14歳少年が自作時計を持ち込む→教師「時限爆弾に違いない!」→警察に通報され逮捕:らばQ
警察はアーメッド・モハメッド君を両手を後ろで手錠をしたまま、午後3時に学校から連れ出した。
ホントに手錠をかけられてた…
高校に駆け付けた警察官は、高校の教師といっしょに、彼が自作したデジタル時計を分解し見分したが、判断を付けることができず、彼を逮捕し、警察署内で改めて検証を行うことにした。
モハメッド君が自作したデジタル時計は警察署内で行われた検証作業により、最終的に時限爆弾を模倣したものではないと判断されたことを受けて、彼は処分保留で釈放となった。
出典:http://www.businessnewsline.com/news/201509162257090000.html
学校は警察に通報しただけでなく、彼を3日間の停学にもした。
◆このニュースがメディアに報じられるやいなや、全米で大きな波紋を呼んだ。
自分で作った時計を先生に見てもらいたかっただけなのに「逮捕」って…
テキサス州の高校生が単に自作したデジタル時計を学校に持ち込んだだけで、逮捕に至ったことは3大ネットワークでも広く報じられるなど、その是非を巡って全米レベルでの大きな議論を喚起する状況を作り出している。
出典:http://www.businessnewsline.com/news/201509162257090000.html
警察は、逮捕の理由について、時計が危険物に見えたと説明しているが、少年がイスラム教徒だということもあり、宗教的な偏見ではないかという声が上がっている。
出典:Yahoo!ニュース
事件の背景にあるのはアメリカで根深く存在するテロに対する恐怖心と「イスラム教徒」への偏見との見方が…
少年の父親は「イスラム風のモハメドという名字と、9・11の同時多発テロの記念日などの理由から逮捕されたのではないか」と息子への不当な扱いに抗議しています。
出典:アメリカの学校に14歳少年が自作時計を持ち込む→教師「時限爆弾に違いない!」→警察に通報され逮捕 (2015年9月17日) - エキサイトニュース
◆ホワイトハウスが直接動き出す事態にまで発展
こうした事件が起きたことに対して、ホワイトハウスは16日、異例の声明を発表することで、逮捕の判断が正しかったのかを再調査することを命じたことを明らかにした。
出典:http://www.businessnewsline.com/news/201509162257090000.html
モハメッド君逮捕のきっかけを作ったマッカーサー高校は反論
マッカーサー高校は事件後に発表した声明の中で、学校に時限爆弾など武器や兵器の模倣品を持ち込むことは禁止しているとし、モハメッド君逮捕の判断には間違いはなかったとの見解を示している。
少年を逮捕したテキサス州アービングの警察は同日、少年を起訴しない方針。
モハメッド君側は、逮捕の判断には正当性はなかったと主張すると同時に、こうした差別的判断を行った高校からは転校する考えを明らかにしている。
出典:http://www.businessnewsline.com/news/201509162257090000.html
Thank you fellow supporters. We can ban together to stop this racial inequality and prevent this from happening again http://t.co/fBlmckoafU
もうこのような人種差別は起こらないように…と訴えるモハメッド君のツイート
◆このモハメッド君に対し、オバマ大統領やIT企業からエールが
このニュースを受け、ソーシャルメディアではアフメドくんを応援する声が盛り上がり、「#IStandWithAhmed」(アフメドくんを応援する)というハッシュタグも登場しています。
米南部テキサス州で自作の時計を学校に持参したところ警察に逮捕されたイスラム教徒の少年、アーメド・モハメド君(14)に対して、オバマ大統領や、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)、グーグルから、さまざまな招待が舞い込んでいる。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150917-35070713-cnn-int
オバマ米大統領が公式ツイッターでモハメド君にメッセージを送った。
米大統領の公式ツイッターは、「かっこいい時計だ、アーメド。それをホワイトハウスに持ってきてくれるかい」と呼びかけた。
Cool clock, Ahmed. Want to bring it to the White House? We should inspire more kids like you to like science. It's what makes America great.
ツイッターではさらに、モハメド君のような子どもたちに科学を好きになってもらうようにすることが、米国が偉大な国になることにつながると続けている。
オバマ大統領は16日、モハメド君をホワイトハウスに招待することを明らかにした。問題の時計4 件も、ホワイトハウスに持ってくるよう呼びかけている。
ホワイトハウスがモハメド君を招待したのは10月に行われるイベント「アストロノミー・ナイト」。毎年開催されており、宇宙飛行士や科学者らが集まる。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150917-35070713-cnn-int
アーネスト報道官もコメントした
ホワイトハウスのアーネスト報道官は、今回の件について、「人生を若者の教育にささげると決めた心の優しい人々でさえも、悪質なステレオタイプによって、やろうとしている素晴らしい仕事を妨げられてしまう良い実例だ」と指摘した。
・ヒラリークリントン氏もツイート
Hillary Clinton@HillaryClinton
Assumptions and fear don't keep us safe—they hold us back. Ahmed, stay curious and keep building. t.co/ywrlHUw3g1
アーメド、好奇心を持って、作り続けて…とエールを送っている。
・フェイスブックのザッカ―バーグCEOもエールを送る
マーク・ザッカーバーグ
マーク・ザッカーバーグ(1984年5月14日 - )は、アメリカ合衆国のプログラマーであり、実業家である。
ハーバード大学在籍中にソーシャル・ネットワーキング・サービスサイト、「Facebook」を開設した。現在、ザッカーバーグはFacebookのCEOに就いている。
ザッカーバーグ氏は、会社に立ち寄るように呼びかける声明を投稿。
「クールなものを作ろうという技術や野心を持つことは称賛されるべきで、逮捕されるべきではない」とし、会社に立ち寄りたいと思うなら、ぜひ会いたいと続けた。
・TwitterやGoogleからも招待が
TwitterやGoogleは「インターンに来ない?」「Google Science Fairに君の席を取ってあるよ」と勧誘しています。
Hi @IStandWithAhmed, we 💙 building things at @twitter too. Would you consider interning with us? We'd love it — DM us! #IStandWithAhmed
Twitterからはインターンに来ない?と勧誘が…
・ネットではモハメド君に奨学金を送ろうという動きまで!
ネットにはアフメドくんに奨学金を贈ろうと呼びかけるキャンペーンも登場し、1日足らずで8000ドル(約96万円)を集めています。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150917-00000085-it_nlab-sci
アメリカで「時の人」となっているモハメド君。まさに「災い転じて福となす」…
◆ついにはオバマ大統領との対面が実現!
14歳の少年が自作の時計を学校に持っていったところ、爆弾と間違われて警察を呼ばれた――9月にそんな事件が起きましたが、その少年がホワイトハウスに招待され、バラク・オバマ大統領と対面しました。
オバマ大統領はアフメドくんを10月19日にホワイトハウスで行われた天文イベントに招待。
出典:自作の時計を爆弾と間違われ逮捕された14歳少年、ホワイトハウスに招待されオバマ大統領に会う - ねとらぼ
すっかり有名人になったアフメドくんはあちこちを旅しており、そのため時計は持ってきていなかったそう
アフメドくんは自身のTwitterで「すごい。オバマ大統領に会えて光栄」と、大統領とハグする写真をツイートしています。「幸せだ。アメリカの大統領に会ったなんて信じられない!」と感激している様子がTwitterからうかがえます。
IT WAS AMAZING, AND A HONOR MEETING #PRESIDENT #OBAMA!!! #YOY #THEWHITEHOUSE https://t.co/OIuXjFVLZe
SO HAPPY, I CANT BELIEVE THAT I MET THE #president of THE #UNITEDSTATES!!! t.co/DsxJJnqNCW
◆アメリカの良い面、悪い面が垣間見られたニュースでした。
機械いじりの好きな14歳(イスラム系)が手作りの時計を学校に持って行って教師に見せたら「爆弾を作った」と通報されて逮捕。彼は「時計だ」としか言っていないのに、フェイクの爆弾を作った罪に問われるかも。いくら9/11だったからって。。
t.co/lqb0kmticc
アフメドくんは今後、カタールの財団から奨学金を受け、カタールで教育を受けるとのことです。