裸の男たちが、時には厳かに、時には熱く参加する神事が、はだか祭です。
はだか祭は、昔は全国各地にたくさんありましたが、地方の過疎化、地域社会の希薄化で、今は減ってしまいました。
伝統を続けてきたはだか祭も、新型コロナウイルス流行で仕方なく中止になった年もありました。
そして、コロナが落ち着いて祭は復活したのに、結局廃止を決断したり、現在は前と内容を変更してしまったりした祭もあります。
全国各地で長きにわたり営まれてきた「裸祭り」の伝統が、変化を迫られつつある。6日に今年の全日程を終えた三重県尾鷲(おわせ)市の奇祭「ヤーヤ祭り」は、男性参加者が全裸で海に飛び込んで身を清める祭事を、300年以上の歴史で初めてふんどしなどを…
そんな時代の中で、裸まつりの代表のように注目されるようになった有名な祭が、名古屋から名鉄でずっと南に下ったところにある美浜町に伝統的に伝わっている裸まいりです。
地区の名前から、「上野間の裸まいり」とも呼ばれています。
でも、裸まいりもときどきルールを変更せざるをえないくらい、時代の変化の波は容赦なく押し寄せてきます。
若者が集まっていた匿名掲示板サイト「2ちゃんねる」(現:「5ちゃんねる」)では、美浜の伝統の裸まいりを廃止させようと訴えるスレも誕生しました。
このスレでどんな意見があったのか、特に男子が全裸になる祭である特徴について、このスレッドから取り出してみましょう。
裸まいりに反対、批判する意見
この祭事は本来、大厄をむかえた男性のために若い男性が
接待の上、厄払いのために社寺に代参するいわば行事。
この代参に先立って、海岸で裸になって禊を行うことから裸まいりと呼ばれるようになった。
したがって、裸になるのは身を清める海中だけで足り、
本来道中を全裸で走る必要などまったくない上に、
その部分に文化的価値を見出しているわけでもない。
海中においても禊という目的において全裸になる必要があるかどうかは
単にそれを行う人間の考え方に委ねられているゆえ、
全裸でなければならないということもない。
美浜の裸詣りは未成年者を半ば強制的に全裸にしてる。児童ポルノだし、児童に対する性的な虐待。
こんなのが本当に伝統だと思ってるのか?遊郭が日本の伝統とか言ってるのと同じレベルだろ。
裸まいりを昔のままでするべきという意見
全裸のほうが男らしくていいよ。
小さな漁村が人が絶えず今日まで存続出来たのは、まさにこの儀式のお陰だろう。
成人(当時は16歳)男子が子種を残せるような立派な性器を持つまで成長しましたと、
地元の方々そして結婚適齢期の女性にアピールする機会である。
伝統の祭りだしせっかくみんな勇気出してフルチンになるんだから、
若者らしい元気のいいチンコ晒させてやりたいよな。
意外と全裸に肯定的な参加経験者の意見
全裸を見られる恥ずかしさより、伝統の祭りで堂々と全裸を
晒せないことの方が恥ずかしいよ。
正直、出る前は、恥ずかしさもあったけれど
それをこえてこそ、一人前の地元青年だと先輩から言われたいたから
当然、前も隠すことなく疾走したよ。
祭りのとき同級生の女の子見かけても絶対前隠したりしなかったよ。
悪いのは観客(マナー皆無、撮影、興奮する女性)という意見
別に全裸でもいいと思うんだが、観衆のマナーがなさすぎ。
そこが改善されないから、祭り(伝統)そのものを変えないといけない。
役場も苦肉の策で褌着用、撮影禁止を打ち出したようだが、
カメラ持参の人や女性の視界に一切入らないようするなど、
内部の精神から改善しないと単なる建前に終わるだろう。
生き残るためには、関係者以外立ち入り禁止区域を設定し、
その中だけでやるしかないと思うわ。勿論、男たちの陰部や
臀部を見てキャッキャと笑い騒ぎ興奮する同級生の女子や
近所のおばさん連中は一番に排除しないとね。
色々な考え方があると分かります。
男性参加者と女性観客の関係は、今は凋落していると言われているCFNMにも関係すると思います。
さまざまな意見が出ていて、難しいテーマです。
日本の伝統だから守るのか、現代の価値観のほうが大事なのか、多様性の時代に参加者の意見が分かれたらどうするべきか、考えさせられます。
これから裸まいりや、同じようなはだか祭を見に行く際は、こういう議論をよく考えながら伝統に向かい合うようにしましょう。