◎韓国旅客船が16日に珍島チンド付近で沈没した事故
韓国の仁川から済州島に向かっていた旅客船「セウォル号」(乗客乗員462人、6825トン)が16日に同国南西部・珍島チンド付近で沈没した事故
◎現場周辺は目立った暗礁もなく視界も良好
韓国の国立海洋調査院によると、沈没現場周辺の水深は27〜50メートル。目立った暗礁はない。他の船舶との衝突も疑われるが、16日午前、現場周辺は視界も良好で波高は約1メートルと、航行の安全を脅かす自然環境でもなかったという。
◎この旅客船は2年前までは日本で運行、性能のいい船
この旅客船は2年前までは日本で運行していたという。1000回以上も操縦してきた元船長は「小回りがきいて舵ききがよく、運動性能のいい船です。通常では考えられない」という。
◎急なかじを切ったことが原因か…
聯合ニュースによると、海洋警察庁が船員から行った事情聴取で、事故当時、船は速度を落とさぬまま急なかじを切っていたことが判明した。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140417-00000109-jij-kr
◎急旋回が原因で船内の自動車や貨物が傾く…
これにより、約180台の自動車や多くの貨物が片側に寄ったもようだという。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140417-00000109-jij-kr
◎船は一気に横倒しとなり、沈没した!
乗客らが聞いた衝撃音は、自動車などがぶつかる音だったとみられる。船は少し傾いた後、一気に横倒しとなり、沈没した。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140417-00000109-jij-kr
◎「船長」が甲板で逃げるタイミングをうかがう…
この船長をめぐっては木浦海洋警察庁が「救難信号を出した40分後の午前9時半ごろ、乗客を残して先に避難した」と明かした。一部の乗客も「船長が甲板で逃げるタイミングをうかがっていた」と証言している。
◎「船長」乗客を残して先に避難した!
また、船長はわずかにかすり傷を負っただけで病院に運ばれ、治療を受けたという。
◎病院に運ばれた「船長」は、身分を聞かれ、「自分はただの船員」
この際、船長は身分を聞かれ、「自分はただの船員。何も知らない」と話した。
さらに、「船長は助かった後、濡れたお札を乾かしていた」との目撃証言もある。
当初運航を任されていた本来の船長(47)に代わって船を操縦していたことも明らかになり、一部のインターネットユーザーは「問題の船長は『代理船長』で、真っ先に船を捨てて脱出したのではないか。無責任にもほどがある」と非難している。
事故当時、操舵手に操縦を指示するなど船長の業務をしていたのは、航海士となって1年余りの20代の3等航海士で、船長は休息中だったと報じた。
◎乗客を待機させたまま脱出…
生存者たちからは「乗組員たちが乗客をきちんと避難させなかった」という証言が相次いでいる。
ただ『落ち着いて待機しているように』と繰り返すばかりだった。泳いで脱出しようとしなければ、船内に閉じ込められるところだった」と話した。
◎船員は全て脱出…「22才の女性乗務員」を除いて…
セウォル号には船長のほか、1等航海士2人、2等航海士と3等航海士各1人、操舵(そうだ)手3人、甲板長と機関長各1人など、約30人の乗組員が乗っていたが、沈没する瞬間まで船内で案内放送を続けた末に遺体で発見されたパク・チヨンさん(22)を除き、救助されていたことが分かった。
◎最後までアナウンスを続けた「パク・チヨンさん」
報道によると、チヨンさんは、セウォル号の浸水が始まると、すぐにライフジャケットを学生たちに渡したほか、避難を呼びかけるアナウンスを最後まで続けたという。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140417-00000541-sanspo-ent
◎ライフジャケットを渡す「パク・チヨンさん」
救助された女子学生の一人は、「3階のロビーでお姉さん(チヨンさん)が学生たちにライフジャケットを渡している姿を見た。『お姉さんは着ないの?』と聞くと、『乗員は一番最後だ。友達をみんな助けた後に、私も行くから』と話していた」と明かした。
別の男性客も「3階にいた女性乗務員(チヨンさん)は、最後まで案内放送をしたし、学生たちに先に行けと大声で叫んでいた」と、彼女の最後の姿を語った。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140417-00000541-sanspo-ent
◎パク・チヨンさん「みんな助けた後に、私も行くから」…
この報道に接したインターネットユーザーたちからは、「パク・チヨンさんは本当に勇敢です」「いつまでもチヨンさんのことを記憶します」など、たくさんのコメントが次々にあがったという。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140417-00000541-sanspo-ent
チヨンさんは大学1年だった2012年、学校に休学届を出し、親戚の紹介で同年10月ごろ、清海鎮(チョンヘジン)海運に入社した。明るくて礼儀正しい性格で、誰からも親しまれていたという。また、父親を亡くし、母親と妹との3人暮らしで、生計を支える孝行娘だったという事実も涙を誘っているという。