▼無敵超人ザンボット3は1977年に放送開始
その後の機動戦士ガンダムなどに続くリアルロボット路線への礎を築いたとされる
『無敵超人ザンボット3』(むてきちょうじんザンボットスリー)は、日本サンライズ(現・サンライズ)制作の日本のロボットアニメ。
テレビアニメとして1977年から名古屋テレビほかで放映された。
無敵超人ザンボット3|最新作から名作までアニメをたっぷり楽しめる動画配信サービス!月額1,000円(税抜)で対象の作品が見放題!初回は無料でおためし頂けます。スマートフォン、パソコン、タブレット、テレビで大好きなアニメを楽しもう!
無敵超人ザンボット3 OP曲『行け!ザンボット3』 1977年放送 歌:堀光一路
▼当時のロボットアニメのトレンド
合体して巨大ロボットに
必殺技がある
敵は悪い宇宙人
▼ザンボット3もご多分に漏れずこの路線が受け継がれていたが、リアルロボット路線に向けての新たな試みも図られていた
従来のロボットアニメは正義のロボットが侵略する敵を倒すことで世界が救われる。
本来ヒーローであるはずの主人公たちが周辺住民から嫌われ追われる、登場人物が次々と非業の最期を迎えるなど、「アニメは子どもが見るもの、子どもに夢を与えるもの」という考え方が一般的だった当時の常識を覆すものであった。
スーパーロボットアニメ風な敵メカ登場時に、その名前がテロップで紹介されるなどの演出はあるが、戦火と荒廃の中での日常生活、戦闘シーンでのリアルな心理(特に戦闘に臨むことの恐さ)、ショッキングな人間の殺し方と初期から出演のサブキャラクターが犠牲者になる「人間爆弾」、主人公たちが周囲から非難の的になる、等のハードな設定と演出がある。
▼登場人物が人間爆弾に改造され次々と死んでいく
第17話~「星が輝く時」
背中に★印のアザは、爆弾を埋め込まれた人間爆弾の印
人間爆弾にされた仲間の無残に爆死する姿を目の当たりにし 爆弾を取り出せず最後の別れをする人間爆弾にされた浜本
人間爆弾にされた人々とひとけのない所へ移動する浜本
死の恐怖に耐え切れず泣き叫び取り乱す浜本を押さえる人間爆弾にされた人々・・・その瞬間
浜本以下~人間爆弾にされた人々が大爆発
何もできず最期を見送り、泣きじゃくる主人公の勝平
▼悲劇はこれで終わらなかった ヒロインの一人にも容赦なし
第18話~「アキと勝平」
敵に捕らわれていた、ガールフレンドのアキを海で救出 キングビアル(移動要塞兼移民基地)の自分の部屋へ連れて帰る~勝平
海で濡れた服を着替えるアキ・・・が背中に人間爆弾の★印
ベッドの上で本を読んでいる時に爆発
人間爆弾にされた恐れがあることを知って、アキの所へ駆けつけるも間に合わず・・・
ヒロインの一人がまさかの死に方に当時の子供たちはどう思ったのか?
▼終盤には最終回までに次週から誰も出ないとはいえ主要メンバーのほとんどが戦死
ザンボット3に乗り込むのはこの3人 しかし最終回でも容赦しなかった
ザンボット 3 の最終回といえば、主人公の勝平以外、全員戦死という救いのないストーリーで有名。皆殺しの富野節が炸裂。
ザンバードを切り離してザンブル、ザンベースで敵に特攻
ザンブルが爆発して吹っ飛ぶ搭乗者の宇宙太
ザンベースが爆発して吹っ飛ぶ搭乗者の恵子
ペットの千代錦も容赦なく死亡
主人公勝平の兄である一太郎も死亡する
▼主要メンバーで生き残ったのは主人公の勝平のみ
これまでの戦いが無駄でなかった事を信じ、傷つきながら地球へと一人生還した勝平を暖かく迎えてくれたのは、かつて神ファミリーを忌み嫌っていた多くの地球人達だった。
勝平の母親の花江をはじめ非戦闘要員は地球に送り返されているため生き残っており、ラストの勝平の帰還の際にも駆けつけている。
▼主要メンバーが次々と死んでいくストーリーに当時の子供たちは言葉を失ったはず
富野 喜幸は「皆殺しの富野」と呼ばれる
物語の終盤にみられる、主要キャラクターが次々と死亡する展開は、富野の異名「皆殺しの富野」の原点の一つとして語られ、そのスタイルを印象づけた。
最終話の放映後、プロダクション、スポンサー、広告代理店が真っ青になったと富野は語っている。
▼1982年にはテレビ朝日で再放送され劇場版も企画されたが実現せず
1982年7月19日 - 8月26日(8月5日を除く23日間)、月曜 - 木曜10:00 - 10:30にわたりテレビ朝日で再放送された本作は大ヒットし、その放送終了後、富野総監督による『無敵超人ザンボット3』の劇場版も企画されたが、結局、立ち消えになってしまった。
千葉テレビ放送において1993年から1994年にかけて再放送された。
第1話から第4話までは、9月12日 - 10月3日の毎週日曜17:30 - 18:00に放映された。
しかし、そのシリアスなストーリー展開のため、第5話から最終話は、深夜帯の23:00 - 23:30に変更された(1993年10月5日 - 1994年3月15日、毎週火曜)。
結果として深夜アニメのパイオニアとなった経緯がある。
▼初回放送から40周年を越え40周年記念サイトもオープン
初回放送から40周年を迎えるTVアニメ『無敵超人ザンボット3』がHDリマスター化。10月よりアニマックスで放送されます。また11月には『スーパーミニプラ 無敵超人ザンボット3』がバンダイより発売決定。40周年記念サイトもオープンしています