▼週刊少年マガジンで連載されテレビドラマ化もされた寺沢大介原作の『将太の寿司』
『将太の寿司』(しょうたのすし)は、寺沢大介による日本の漫画作品(料理漫画)。
▼主人公は関口将太
北海道は小樽の寿司屋「巴寿司」の長男。連載版は小樽市立北陽中学3年生として登場し、笹寿司の妨害で荒れた生活を送る父・源治を気に掛けて自分には何ができるのか深く悩んでいたが、街中のポスターで知った「小樽寿司握りコンテスト」へ笹寿司の謀略で重傷を負った父親の代わりに出場し、家業を継ぐ決心を固め、鳳征五郎のスカウトもあり中学卒業と同時に東京の「鳳寿司」へ修行に入る。
同級生の渡辺久美子に好意を抱いており、卒業後は遠距離恋愛の仲となる。源治や征五郎を非常に尊敬している。
▼1996年には柏原崇の主演でテレビドラマ化された
1996年4月19日から9月20日まで、フジテレビで金曜20時(金曜19:58 - 20:54)から全16話放送された。平均視聴率11.1%。
▼『将太の寿司』に登場するキャラクターは大きく分けてぐう聖とぐう畜の二種類に分けられる
▼ぐう聖キャラクター編
鶴丸芳喜
小樽の漁師で笹寿司の被害者の内の一人
将太君が父ちゃんを励まして復帰させようとしたが漁船が沈められて父ちゃんが一生物の重傷を負った事により意気消沈
それでもめげない将太君の為に笹寿司の妨害をダイレクトに受けながらサポートを続けた
彼がいなければマグロは将太君の元に届けられず、すべては始まらなかったかもしれない
磯銀の親方
何てことは無い普通の親方であったが養子縁組を組んだ家族との不仲からグレた奥万倉さんと出会った事で全てが変わる
どうしようもない当時のマガジンよろしく不良の道に走り複数人にリンチに遭おうとした奥万倉さんを「何かほっとけない」というふわっとした理由で身を呈して助けた(一緒にボコられた)
この事が切っ掛けで奥万倉さんは更生、寿司職人として生きる事になる
山源の親方
番外編の京都の寿司屋であったが基本ネタはクソデカ、味は普通以下
修行に来ていた佐治さんを落胆させたが過去とお得意様を知りその意味を知る
元戦災孤児であり同年代の少女が若くして亡くなった悲劇から「子供にも腹いっぱい寿司を食べさせたい」
そんな思いを元に孤児院に週一で寿司を無償で配っていたのである
「大事なのは心」また佐治さんが成長し、寿司職人としての加速する思いは危険な領域へと突入した
大年寺三郎太
哲也の近藤さんと同じくアニヲタwikiに作品のページは無いのに個人の記事は作られてる東北の竜
出る作品を間違えていると言わしめる圧倒的パワー・知識・精神力・技術力・回復力は他の追随を許さない
笹寿司の悪行を知れば直ぐに手を引き、電車に轢かれようとも流暢な英語は絶やさない職人の中の職人(店で働いている経験は少なかったので新人寿司職人コンクールには出られる)
シブダイを得ようとしたが船が出せない将太君の元に小舟で駆け付けた途端完全な勝ちパターンに入った
そして老け顔と合わさって約20年経過した将太の寿司2でも全く老けてはいなかった
電車にはねられても死なない!?
大和寿司の店長
アナゴ寿司の秘密を探る為に将太君と出会った老人
戦時中に中国で息子とはぐれており、寿司屋をやっているのは息子の再会の為でもある
実際家族愛に飢えている将太君と息子に飢えている店長との相性は抜群に良く
大シケの時に黄金のサバを求めて船を出したり、結果として生きてた息子にも出会えて全てが丸く収まった
特にマグロ哲(30代)に対しては
「将太君が助けようとしてるならキミは信頼出来るで」「ワイ中国でムスッコと過ごすから店もあげるで」
と、土壇場で全てを失った清水さんに全てを与えた
妖精か何かかな
高田早苗
笹寿司四包丁をこっそり倒してた九州ブロックの寿司職人
基本的な立ち位置は大会終盤の奥万倉さんとほぼ同じものだったが他の参加者が寿司キチ・寿司キチ・傷の男とぐう畜でやべー奴しか居なかった為存在そのものが一種の癒し枠だった
準決勝が九州で行われたのでたまたま地元に戻り、独力で父親との不仲も解消
最後まで全力を出し切り負け惜しみを言わずに舞台から去っていった
勿論こんな職人でもぐう畜でもない人が今作で寿司職人である筈もなく、普段はデパ地下の弁当屋である
鳳征五郎
御存じ鳳寿司の親方にして作中最高の技術を誇るとされる寿司職人
将太君「この人の動きの前では大年寺さんの動きさえ酷く見える!」
話数が進むにつれてどんどん人相が丸くなるのと同じ様に全てを知り、全てを温かく見守ってくれている
色々やらかしたシンコ君も辞めさせようとは思わず、将太君の失敗から成長に関するヒントは惜しまない
将太君が居なかったら佐治さんによってシンコ君が潰れてたかもしれないがまあ成長したからええやん
食いタンに出て来る某寿司屋とは顔の似てる他人である
小畑慎吾
貧乏な家を支える為に田舎からやって来たが才能の無さから激しいパワハラを受けていた将太君の先輩
寿司職人としてどうしようもない凡人以下だったが優しくしてくれている将太君には同じく優しさを返し地元の珍しい酢や出前用の手書きの地図から風邪を引いた時も薬を与えて寝ずの看病をしてくれていた
掃除もきっちり真面目にやっており、その辺もあってか親方も鳳寿司に必要な人材だとお墨付きを送る程
主人公・関口将太もぐう聖キャラクター入り
彼の手に掛かれば「死んだ母親が作っていた玉子焼き」から「数十年前ブラジルで一度食べただけの美味しい寿司」
まで全てを完全に再現する事が可能であり、途中でアニメ版ミスター味っ子並みのリアクションを散々審査員に行わせる程の高い思いやりの心と技術を誇る
何より間接的に母親を殺し父親に重傷を負わせた笹寿司・笹木までも「お前達のお陰でここまで来れた」
と普通に許して和解して一緒に韓国にまで行って寿司の研究を行った
寿司職人として感情が破壊されたのかと引くのか生きた寿司マシーンが誕生したと嘆くかは判断が分かれるだろう
人間として多くを救い寿司職人として握った寿司は誰でも美味しさを届ける
多少自分の身体にぐう畜である以外は最高の職人として今でも君臨しているだろう
▼その一方でぐう畜キャラクター編
清川参治朗
早握りを得意とする寿司玄の店主。
鳳寿司に勤めていたが後継者には「天狗」と称されるクソみたいな性格から認められなかったのを、色目を使ったと勘違いして徹底的にこき下ろす事に決定。そういう所やぞ
いつもの様に寿司の美味さに改心という事もなく負けた息子をカメラの前でぼこぼこにしてフェードアウトしたので30年ずっと続いているらしい鳳寿司へのいやがらせもまだ続いていると可能性も高い
切島傀の父親
魚への針麻酔を用いて寿司割烹「きりしま」を話題に挙げた寿司職人
技術を継がせる為に息子二人に徹底的にスパルタな修行を叩き込んだ末に最後の試練は「荒波の中マグロを針一本で仕留める」
失敗した息子を叩きまくった結果キレた息子に殺され息子もその場で自殺
一人取り残された弟は悲しみの果てに二重人格と化した
紺屋碧悟
隠れ家的寿司屋「碧寿司」の跡取り息子
一人息子可愛さに甘やかして育てた結果寿司職人としての才能とクソみたいな口曲がりが誕生した
勝つ為の妨害工作として買占めの他に冷蔵庫のプラグ抜いたり多分笹寿司よりタチが悪
部下を使って間接的にだが料理漫画に料理人へのダイレクトアタックの概念を与えた貴重な人材
そんな相手も将太君に負けて落ちぶれた果てに新たな人生を歩む事になる
武藤鶴栄
「料理人キラー」としてその道に名を馳せる評論家
多少の犯罪行為もスルーする日本寿司連盟に「どうせ日本の小さな文化」とこき下ろせるだけの権力を持つ
石油王か何かかな?
で、やった事としては「お茶が最高級だったからこき下ろす」「クソムズいお題を出して失敗したら煽りまくる(予定)」
しかし日本の食文化を世界レベルに広める為の厳しくも優しい叱咤激励であり失敗した息子の婚約者に別の男をくっつけて強引に別れさせたのも日本を憂いての事なのだ
切島傀
針麻酔を魚に使う傷の男
将太君を倒す為に笹寿司に一千万で雇われたらしいが大年寺さんの真逆を突き進んでいるかの様に全ての寿司職人にヘイトを向けている
スジだらけの赤身や血合いで寿司を握る舐めプからいざまともな勝負を行おうとすると「将太君に預けられた500万の皿をこっそり割る」「アサクサノリの養殖地にガソリン撒いて燃やす」
と、普通に考えれば実刑待ったなしのクソみたいな罪状を重ねている
将太君倒す為金で雇われたそこまでの関係は薄いんやけどな
▼佐治安人
鳳寿司にいるシンコと将太君の直近の先輩
過去にあからさまなパワハラを大政小政から受けたので後輩のシンコや将太君に強く当たる
まさしくクソな上下関係の中で将太君宛ての郵便物を気付くまで全て破棄していた
しかし将太君の勝負の中に家族関係の間違いにまで全て気付き修行の為に鳳寿司を去った挙句
将太君の父ちゃんや山源の親方等の出会いを経て、寿司職人としての真っ当な道を歩く事はなく
気が付けば修行僧めいた鍛錬の果てに塩の一粒まで見抜けるような絶対味覚を持ち
ハモのレントゲン写真を急に出したりする生きた寿司マシーン二号と化していた
時間を真面目に計算すると全然修行してないのは内緒な
笹木剛志
くそ…笹木め…
具材買い占めとか海女さん買占めとか刺客を複数人送り込んだのもこいつの仕業
どうしてここまでやれるのかとの将太君の問いに対して「昔からみんなと仲良くしているお前が気に食わなかった」と答えている
描写を顧みるにDQNグループとつるみながら将太君の巴寿司を叩く事に青春を費やした笹木といやがらせを受けながらも皆を手伝ったり優しくしてくれた将太君
どこにどう勝ち目を見出したんですかね…
だが小樽の寿司職人の息子でしかなかった将太君を東京の鳳寿司に向かわせてしまった文字通り全ての元凶であり彼がいなければ佐治さんはシンコをボコボコにし続け武藤は鳳寿司を潰し切島傀は本来の人格を取り戻せずタコの桜煮は解明されなかった模様
なお将太君とは同い年
スーツ着てあれだけの貫禄持ってるけど未成年
主人公・関口将太がぐう畜キャラクターでもランクイン
御存じ主人公やけど完全に品行方正と言うわけでもなく普通に未成年で酒を飲んでたり
笹木に対して「ぶっ殺してやろうと思った事は何度もあった」と豪語するぐらいには荒れていた
だが恐るべきは怒りや憎しみの感情を文字通り全て寿司を握る情熱に換えられてしまった事
そんなぐう畜行為の弊害は全て将太君自身の身体に返って来る
休まない、寝ない、諦めないの三本柱でも立っているのか寿司職人見習いとしての業務に職人コンクール対策もあり
築地は2時から開いてると聞けば2時に訪れ、過労でぶっ倒れても普通に寿司の研究を続ける生きた寿司マシーン一号
「トビオを海に行かせたい…ショウガを一日で剥かせよう!」←まあ分かる
「そして僕が三日寝ずにショウガを全部煮ます!」←えぇ…
なお根底に染み付いている社畜根性は父親譲りな模様
仮に将太の寿司3があったとして1話目に過労死してもおかしくない
▼この顔をした悪役はこの直後将太に惨敗するという
六伍壱 / 651 #NBAフライデー@ALLROUNDMAGIC
将太の寿司の唇ひっくり返った悪役煽り顔ほんとすき。この顔をした奴はその直後将太に惨敗するフラグなのも含めて超すき https://t.co/LwkPO4Nfwb
▼ネット民のまとめた笹寿司の悪行・・・・つうか完全に逮捕レベルの犯罪
貴重なアサクサノリの産地にガソリンまいて燃やす
ガソリンをまいたのは厳密には笹寿司ではないが、そもそも海苔巻き対決で海苔を買い占める時点でたいがいなのでランクイン
巴寿司に魚が入らないように水産会社を脅す
言うまでもない笹寿司の基本技。単純な攻撃に見えるが、ちらし寿司コンテストで一年間営業停止へ繋げる即死コンボを狙ったりと幅が広い。
巴寿司の前にゴミをばらまく
笹寿司が警察を掌握していることを表す名シーン。なぜそこまで巴寿司に執着するのか。
腐った牡蠣を無理矢理食べさせる
これまた笹寿司の得意技「クソ食材で将太を煽る」
お子さまランチちらし寿司はまだ可愛いげがあったが、こっちは完全に逮捕案件。仙台も警察は機能していないようで
買い占めた伊勢海老を無料でばら蒔いて巴寿司の営業妨害
巴寿司を潰すためにはいかなる損失も厭わない素晴らしい攻撃。本当になぜそこまでこだわるのか。巴寿司を潰した跡地に巨大なショッピングモールでもつくろうとでも言うのか。
巴寿司に協力した水産会社の船を全て壊す
巴寿司に魚を卸そうとしただけでこの仕打ち。
もし巴寿司に協力する人全てにこのレベルのことをしているのであれば、巴寿司が孤立するのも当然である。
むしろここまでされて巴寿司についていく鶴丸のおっさんはまるで巨人のような男の中の男と言えよう。
漁船を沈める
シンプルでこれ以上無いほどに破壊力抜群な攻撃。しかし、この攻撃で将太がコンテストに出場することにならなければ鳳寿司の親方に目をかけられることも無かったと考えると因果なものである。
対戦相手を線路に突き落とす
もはや料理漫画という枠から完全に逸脱した番外戦術。しかし残念ながら相手が悪かった。電車に轢かれても全身に気を巡らせたら1日で回復できるから仕方ないね。
買い占めた伊勢海老を採ってきた海女と将太の目の前で踏み潰す
笹寿司に限らず寺沢作品定番の買い占め攻撃。そこに買い占めた食材を踏みにじる精神攻撃も併せた応用技である。伊勢海老を苦労して採ってきた海女さんの目の前でやっているのが高ポイント。