○基礎レベル・網羅系参考書
新課程チャート式解法と演習数学
数研出版から出されているチャート式の参考書、 黄チャートです。白チャートの次に難しいと数研出版で位置づけられている黄チャートですが、網羅系参考書として使えます。
黄色チャートは青チャートよりも若干問題のレベルが簡単ですが、それでも数研出版らしいソリッドさがあって受験勉強には良く用いられていますよね。
青チャートのほうが良く使用されているようですが
進学校でも学校によってはこっちを採用している学校もあったり、解答の質や雰囲気で選び分けるといいでしょう。
対象偏差値は50~65レベル
数学1A・数学2B・数学3の3冊
例題、練習問題が充実しており問題数はかなり多い
白チャート,青チャートが肌に合わない人はこっち
チャート式・・・しかないですよね。今更またこの問題集かよ!って思うかもしれませんが、センター試験レベルならば、この黄チャートの基本例題と重要例題が解ければ、解けない問題はほとんどないはずです。数学の勉強法とかいろいろあるとは思いますがセンター試験だけならこれだけで余裕で9割とれます。
出典:【大学受験】これだけでセンター試験の数学は9割取れる!! 黄チャートを使用したおすすめ数学学習法を紹介する - 徒然なるままに・・・
青チャートは国公立・有名私立あたりの二次試験対策で効いてくるわけで、センター利用中心レベルの人にはこれで十分。
黄色チャート 新課程チャート式解法と演習数学の効果的な使い方〈参考書知恵袋〉
出典元:YouTube
『新課程チャート式解法と演習数学』の具体的な内容と効果的な使い方について解説
青チャート 新課程チャート式基礎からの数学
数研出版から出されているチャート式の参考書の中で、大学受験への数学の参考書の中で最も売れていて、最も使用する人が多い参考書といえばもちろん、 『青チャート』でしょう。解法パターン暗記の辞書代わりに使ってもよし、問題演習として最後まで使い込んでもよし。受験勉強はこれから始まるといってもいいほどの名著です。
地方私立・地方国公立から東大や京大
そして医学部などの難関大学志望者まで 全ての受験生が使用する万能型の参考書です。
対象難易度は50~70レベル
数学1A・数学2B・数学3の3冊
問題数はかなり多いので数ヶ月かけて完成させる
問題の難易度は教科書レベルから東大入試まで幅広い
多くの受験生が使用し、難関大学へ合格してきている実績あり
青チャートは、レベルのカバー範囲が非常に広く、どのレベルの典型手法も、ほぼもれなく一通り網羅されています。問題数が非常に多い理由がここにあります。しかし、全ての人が全ての問題を解いてるかというと、そうではありません。超難関大を志望する人が、最初のすごく簡単な問題を解いている可能性は低いですし、中堅大をめざす人が、巻末の総合演習を解くのは少し無理があります。
自分のレベルに応じて解く問題を取捨選択していっても、そのレベルに関しては網羅することができます。従って、どんなレベルの人が手に入れたとしても、とりあえず自分がやるべき問題は網羅されているはずで、ハズレはないというのが、多くの人にとって青チャートが使われる理由です。
出典:青チャートのレベルは?勉強法(使い方)は? - 「東大数学9割のKATSUYA」による高校数学の参考書比較
「気になるなら、持っておいて損はない参考書」
青チャート チャート式基礎からの数学ⅠAの効果的な使い方〈参考書知恵袋〉
出典元:YouTube
数学の王道『チャート式基礎からの数学ⅠA』通称青チャートの具体的な内容と効果的な使い方について解説している動画になります。
Focus Gold
啓林館から出版されている網羅系参考書、 GOLD
FOCUSはかなり完成された参考書です。青チャートの硬い文章がちょっと苦手だったり、解答が合わなかったらこちらがオススメです。
まず表紙がかなりかっこいい
内容は青チャートに引けをとらないくらい、網羅性に優れており、問題の難易度も幅もかなり広くとっています。 『青チャート』と『大学への数学一対一対応』を足した参考書と呼ばれるほど、これ1冊やり込むことでかなり上までいけます。
対象偏差値は50~75レベル
数学1A・数学2B・数学3の3冊
問題数はかなり多く、数ヶ月かかる
問題の難易度は教科書レベルから東大入試レベルまで幅広い。青チャートよりも難しい問題を多く扱う
青チャートが合わない人は黄チャートじゃなくてこっちがおすすめ
扱っている問題レベルがセンター試験を超えており、センター対策問題集として活用するのは少々効率が悪い為です。
逆に数学で二次試験を考えている受験生にとって、本書の問題は全て解けていて欲しいものばかりであって、入試問題演習の下ごしらえとしては申し分ない問題集として挙げられます。
また、難関大や医学部の受験を考えている受験生も十分に使っていける作りになっています。
隅々までやり込めば難関大学の入試問題にも立ち向かっていけるような実力が身につきます。
本書を取り組む段階で数学の基礎が出来ていることは最低条件です
総合的研究 数学(高校総合的研究)
旺文社から出版されている網羅系参考書+解説重視型の参考書、 総合的研究です。
あまりなじみがありませんが、従来の網羅系参考書とは毛色の違う一冊です。著者の長岡亮介さんの懇親の力作ですね。
特徴的なのは、 解説の語り口が、教科書の用でもあり、講義形式であるという点です。つまり、網羅系参考書でもあり解説重視でもあるというちょっと変わった参考書です。
分かりやすいさ、本質に迫る解説がとても素晴らしいです。
問題数とその丁寧な解説でかなり内容の厚い、ページも厚くボリューミーです。まだ網羅系参考書もってない人に今一番オススメしたいです。こちらも合わせてみて欲しいです。
ただ残念な点が、著者が1人で頑張って執筆しているため、まだ数学3の範囲は未発売となっています。もちろん、2015年度には絶対に間に合うはずなので、期待です。
対象偏差値は45~65レベル
数学1A・数学2Bの2冊。数学3は後日発売予定。
問題数も多く、解説も多いのでかなり量がある
網羅系参考書でありながら解説重視の参考書で、分かりやすい
解法パターン暗記には向かない。
理解しやすい数学 新課程版 (理解しやすい 新課程版)
文英堂から出版されている『シグマベスト』シリーズの中でも最も問題数が多いのが 理解しやすい数学です。
フルカラーなので、とても綺麗で読みやすい参考書になっています。本当に、 ‘数学の参考書’という感じの本で良くも悪くもあまり特徴がないです。
癖も特になく使いやすい網羅系の1冊
解説もチャート式よりも分かりやすいと思います。授業の傍用に辞書的に使うのにとても最適な1冊ですね。
対象偏差値は45~60レベル
数学1A・数学2B・数学3の3冊
問題量は800問程度
問題の難易度は黄チャートレベル
単独の使用よりも教科書との併用に最適で、どの教科書とも相性はいい
○基礎レベル・解説重視の参考書
スバラシクよくわかると評判の合格!数学
マセマ出版から出ている馬場 敬之さん著の『合格シリーズ』の初めから始める数学、元気が出る数学に続く参考書 『スバラシクよくわかると評判の合格!数学』です。合格シリーズを継続して使っている人ならば、すんなり取り組めると思います。
数学の偏差値50前後の学生を偏差値60まで引き上げようというコンセプト
問題数は100題ほどしかありませんが、そのずば抜けた解説の丁寧さには定評があります。成績不振に悩める学生は取り組んで見ましょう。
対象偏差値は50~60ほど
数学1A・数学2B・数学3の3冊
問題数は100題ほど
問題の難易度は入試標準レベル
入試での典型問題が丁寧な講義形式の授業で解説される。多くの支持者あり
こんな参考書です。
①マセマシリーズの下から3番目。
②「MARCH志望で難しいところまではやりたくない!」人向け。
③数学の参考書は到達点が高いものが多い。でもこれは低いところで止めてくれる。
④「実力UP」までやれば早慶でも戦える。でも2冊やると量が多くなる。
⑤本格的な入試レベルに挑む前に必要最低限のところを抑える。
⑥またはMARCHレベルをやりたいけど時間がない!という場合にやる参考書。
出典:武田塾厳選!今日の一冊「スバラシクよくわかると評判の合格!数学Ⅲ」 - 予備校なら武田塾 枚方校
教科書の内容、基礎の理解が怪しい方でしたら、マセマなら『初めから始める』『元気が出る』などをまず読むことをオススメします。そうじゃないと理解できない所が少なく無いです。
スバラシクよくわかると評判の合格!数学Ⅲ|武田塾厳選! 今日の一冊
出典元:YouTube
武田塾の教務主任。世の中にある参考書全てに目を通し、受験生に最適な参考書を選んでくれる、受験業界随一の参考書ソムリエ。
細野真宏の数学が本当によくわかる本
小学館から出版されているのが、 『細野真宏の本当に良く分かる本シリーズ』です。恐らく、実況中継形式でもかなり昔からある定番の参考書でしょう。分野別に何十冊も出されています。
現在では、予備校教師という名前で、株投資などの本を書いたり、職業がなんだか分からなくなってきましたが、細野真宏さんはそれほど有名です。
苦手な人の最後の砦
新しさは全くありませんが、本当に数学の分かりやすい解説がされていて、苦手な人の最後の砦といってもいいかもしれません。その際は、自分の苦手な分野のみこの実況中継を使用するようにしましょう。初心者レベルと迷いましたが、到達点がやや高めなので基礎レベルとしました。
サクサク進めると思うので、1週間ほどで苦手を克服しちゃいましょう。
対象偏差値は40~60ほど
分野ごとに各一冊ずつ
問題数はかなり少ないので、網羅系参考書と併用必須
問題の難易度は対象レベルに対してやや高めに設定されている
苦手分野をその都度使用するようにする
難易度は基礎~発展レベルまでを扱い、到達点は非常に高く難関国公立にまで対応できる。
ただ、中堅私大にはオーバーワークと見られる。
また、偏差値30~使用できるという(宣伝)文句だが、正直これは言い過ぎである。
少なくとも、教科書や教科書準拠用問題集で確率をある程度は確率を体験・経験している生徒(偏差値的には45以上)から始めないと、本書の内容はまるで理解できないだろう。
また、内容は厳密性を求めすぎていないことが評価できる。
高校数学においては、それこそ厳密に証明や解説をしようと思えばいくらでもできるのだが、生徒に理解させるには、ある一定のラインで止めなければいけない。
出典:細野真宏の確率が本当によくわかる本|難関私大専門塾 マナビズム
この参考書は、厳密性よりも概念・イメージをつかみやすくしている点にフォーカスしているので好印象が持てる。
ハッとめざめる確率
東京出版から出されている ハッとめざめる確率です。確率は独立した分野で、特に苦手な人も多いと思います。しかし、このハッとめざめる確率は本当に良く出来ていて、講義形式にのせられて進めていくと、確率の本質を理解することが出来るようになります。
短期間でできて飛躍的に確率の見方を変え、確実に点数に結びつくのでオススメの一冊です。
対象偏差値は45~65
本書の1冊のみの構成
問題数はかなり少ないが、良問のみ
問題の難易度はやや高め
確率の苦手意識を払拭してくれる確率分野の最良書
場合の数・確率分野は網羅系問題集の解説だけでは理解を深めることが難しい分野である。難関大学を目指しているにもかかわらず、「どうも場合の数や確率に苦手意識がある」「今ひとつ腑に落ちない部分がある」という学生は多い。そのような学生にはこの1冊がオススメである。場合の数や確率の考え方を深い部分から丁寧にわかりやすく教えてくれる。繰り返しになるが、あくまで難関大学を目指す学生に場合の数・確率の根幹をわかりやすく示すものであり、原則として並レベルの学生や本当の初学者を対象としているものではない。
出典:高校生・大学受験生用の推奨参考書・問題集(数学/物理/化学) | 受験の月
難しい問題を難しい問題と認めるところからスタートしてくれる。
この実直さとでもいうべき態度がこの本のレベルの高さにも関わらずわかりやすい説明につながっているのだろう。
○基礎レベル・確認用の演習問題集
カルキュール 数学 [基礎力・計算力アップ問題集] (駿台受験シリーズ) 改訂版
駿台文庫から出されている カルキュール数学は短期集中で数学力を完成させるのに適した問題集です。簡単な要項まとめと計算問題があり、満遍なく演習することが出来ます。
問題のレベルは教科書より少し難しいくらいのレベルです。
本書は良く、計算力アップを目的として使用されています。
入試本番に、どれだけ早く確実に問題を仕上げれるかは計算力によるところが多いです。その力をこのカルキュール数学ではしっかりと短期集中でつけられます。
対象偏差値は50~60レベル
数学1A・数学2B・数学3の3冊
問題量は各冊、例題・標準問題あわせて200題ほど
問題の難易度は教科書レベル、やや入試レベル基礎
短期集中で計算力、数学力をつけたい人向けの問題集
偏差値50〜60の方には、時々解けない問題が出てきたりしてかといって全然解けないということもなく、ちょうどよいと思います。これだけでは定期試験対策そのものにはならないと思いますが、肩慣らしにはなると思います。受験に対しても肩慣らしという感じです。センターより簡単だと思いますが、センターの簡単な問題ではこれくらいの問題もチョコチョコ出るイメージです。
青チャートだとバツが付きすぎてつらい、、という方に、助走としておすすめできる問題集です
出典:https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796113118/ae7-22/ref=nosim/#customerReviews
高校の教科書レベルからそれよりやや難しいくらいの問題なので、計算練習用には格好の本といえる。
Z会数学基礎問題集 数学 チェック&リピート 改訂第2版
Z会から出版されている 『数学基礎問題集 チェック&リピート』は基礎の定着をはかるための問題集です。網羅系参考書などで学んだ解法をしっかりものにすることができます。
また、同じ参考書を2~3周したため本当にその分野の問題ができるようになっているのか、不安な人もこのチェック&リピートで抜けをチェックすることが出来ます。出来なければいけない問題を確実に出来るようにするのが受験で最も大切なことです。
網羅系から実戦系の参考書に移る人の確認として有用でしょう。
対象偏差値は55~65レベル
数学1A・数学2B・数学3の3冊
問題量は多く300問程度
問題の難易度は入試基礎レベル
多くの問題をこなすことで自分の抜けを把握し、次のステップに行ける
青チャートに負けず劣らずでオススメ出来る層が広い参考書の1つです。ただし、収録されている問題の範囲が青チャートと異なり、より入試演習向きです。
基礎の反復(日常学習レベル)についてはすでに持っているワークで補いつつ、原則習得+入試基礎演習として用いるか、ある程度問題を絞った上で入試基礎演習として用いるかのどちらかの方法が効率的ですね。
出典:チェック&リピートの難易度は?使い方(勉強法)は? - 「東大数学9割のKATSUYA」による高校数学の参考書比較
超難関大志望で数学が好きな人は、時期的にさらに上の段階の問題集がオススメかと思われます。
合格る計算 数学(シグマベスト)
文英堂のシグマベス 『合格る計算』シリーズは、計算力を上達させ、磨き上げるための問題集です。計算の工夫のやり方が随所にちりばめられています。本書の特徴は、計算方法に関して『良い例』と『悪い例』をあげて計算の工夫の仕方を指導してくれている点です。
だからといって、簡単すぎることなく、ハイレベルの問題までしっかり扱っています。
網羅系参考書と併用して行うことで、数学的発想と数学的計算力の両方をしっかり鍛え上げることができます。
対象偏差値は50~65レベル
数学1A・2B,数学3の2冊
問題量は多く、特に類題が豊富
問題の難易度は入試基礎レベル
計算テクニックをここまで集中的に勉強できるのは『合格る計算』のみ
この問題集は、いわば数Ⅲの"計算ドリル"です。計算ドリルといっても侮るなかれ、数Ⅲの微積ほど計算力で差がつく分野はありません。
全体は「積分法」「複素平面」などの8つの大きな章で構成されていて、その中に「部分積分法」「回転・縮小」といった小さなテーマがあります。それぞれのテーマは見開き2ページで完結し、例題数問とその解説→類題10~30問という流れになっています。
全てに取り組むとなるとかなりの時間がかかってしまいますが、各テーマ間での関連性が無いので「自分の苦手なテーマだけやる」といった取捨選択ができることが大きな特徴です。
校内テストや模試の対策として、苦手意識のあるテーマに取り組む。復習として、解けなかった問題と同じor似たようなテーマに取り組む。このように、節目節目でこの問題集に戻ってくるような使い方をお勧めします。数学Ⅲ(特に微積)は計算の占めるウェイトが非常に大きい分野。ですので、計算の速さと正確さが驚くほど点数アップに直結します。