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東大生に聞く 英語克服法、英語が苦手な人への勉強方法

東大生が英語が苦手受験生へのアドバイスや勉強方法を探してまとめました。高校生に対するアドバイスが多いですが、中学生の方も参考になる部分があると思います。

更新日:

○偏差値40~55の人向けの結果の出る英語自習法

英語の構成要素
試験では、あなたの英語力が様々な面から測定されます。
読解力、文法力、語彙力…これらの力がどのような関係にあるのかを知ることが、
英語学習の第一歩と言えるでしょう。
何ができていないのか、その原因は何か、そしてできるようになるにはどうするか。勉強の内容を自分に合わせて考えてみましょう。説明上の都合で、
  ①読解力
  ②構文・解釈力
  ③英作文力
  ④文法力(※含語法)
  ⑤語彙力
  ⑥リスニング力
 とします。

読解って、どうやったらできるようになるの?
①読解力の基礎の基礎には、④文法力⑤語彙力があります。
それが固まってくると、②構文・解釈ができるようになります。
②を固めてはじめて、①読解が正確にできるようになるのです。
①の下には、①よりも大きな②が必要で、
②の下には、②よりも大きな④と⑤が必要なのです。
「読解ができないので、読解の練習をしよう」
となることがいかに危険なことか、分かると思います。

英作文力
英作文は英文暗記をする上で、あるいはその例文を応用して新しい英文をつくる上で、文法の力は必須です。
また、④より⑤が小さなブロックになっています。
英作文では難しい語彙を使うことは求められていません。
中学生レベルの語彙であっても、文法的にしっかりしていれば満点が取れるのです。

リスニング力
このような能力関係です。
大学受験レベルのリスニングでは、高度な構文の能力は求められていません。
話される内容は、簡単な文法と簡単な語彙によって構成されています。
その証拠に、リスニングのスクリプトを見てみてください。
それが長文の問題だったら「簡単だな」と感じるはずです。もちろん、文法、語彙共に最低限は必要です。
知らない文法、知らない語彙は、意味のある言葉として認識できないからです。

読解力、構文・解釈力、文法力、語彙力の関係が理解できたところで、具体的な勉強法を考えましょう
偏差値40~55の人は、④文法⑤語彙が十分にできていません。
時期にもよりますが、高校2年生以下あるいは受験生でも夏前なら、簡単な文法問題集を、1ヵ月以内で完璧にしてください。これが、最優先です。
完璧にというのは、「何回解いても全問正解」ということです。
3周全問解く→間違えたもののみ+1周→間違えたもののみ+1周で、必ずできるようになります。

東進レベル別文法問題集②、③
このレベルの文法の問題集としては、
【文法】東進レベル別文法問題集②、③をオススメします。

単語、構文、読解については、ひとまず考えなくて大丈夫です。
構文と読解は、文法がある程度身に着いていないと学習効果が低いのでスルーします。
単語については、文法の問題集の単語をまず覚えれば十分です。
これが1ヵ月で終わったら、総合的なアプローチに入ります。

出典:偏差値40から東大に逆転合格!現役東大生が教える最強の勉強法:【大学受験】偏差値40~55の人向け!結果の出る英語自習法

まず東進レベル別文法問題集②、③を完璧にしてから【文法】、【構文】、【読解】【リスニング】、【英作文】の勉強に取り掛かる。

【文法】東進レベル別文法問題集④、⑤を完璧にする。
【構文】駿台ビジュアル英文解釈Part1
「解く→解説を読んで理解→英文を3回音読」を3周
【読解】【リスニング】英語長文レベル別問題集③、④
「解く→解説を読んで理解」2周「リスニングCDを聞く→シャドウウィング3回→音読3回」2周
【英作文】ドラゴンイングリッシュ基本英文100 読みながら英文を理解する→ひたすら音読して覚える。
1日2時間の勉強すれば、3ヵ月以内でこの量をこなせます。

出典:偏差値40から東大に逆転合格!現役東大生が教える最強の勉強法:【大学受験】偏差値40~55の人向け!結果の出る英語自習法

リスニングについては、英語の正しい発音ができるようになると、格段にできるようになります。
長文読解のリスニングCDを使い、正しい発音を身につけましょう。

上記それぞれにおいて、知らない語彙については、単語帳を作ると良いでしょう。
1日に10個新しい単語に出会ったら、1ヵ月で300個、数カ月で市販の単語帳並のマイ単語帳ができます。
それを事あるごとに見返すことで、しっかりと単語が定着するようになるでしょう。
マイ単語帳をマスターするまでは、市販の単語帳は必要ありません。
ざっくりとした解説でしたが、ここまで出来れば、間違いなく偏差値65を超えます。
センター試験でいえば、コンスタントに180点以上取れるでしょう。

出典:偏差値40から東大に逆転合格!現役東大生が教える最強の勉強法:【大学受験】偏差値40~55の人向け!結果の出る英語自習法

英文法レベル別問題集にはレベル①の超基礎編もあります。

○英語が苦手な人への克服法

リスニングが極めて苦手という人向けのお話
僕は初め、いわゆる「まったく何を言っているか、ついていけない」くらいでした。いくら文法を完璧にしていても、リーディングスピードが速かったとしても、英語の音声に慣れていないと聞き取れないものだと実感しています。
「何を言っているか聞き取れない」ということで、聞くのも嫌になってリスニングと距離をとってしまうという人も多いと思います。しかし、そこで諦めずにリスニングを毎日20分でも取り組んでください。

これは僕の経験からもはっきりと言えることですが、毎日リスニングを続けていると、必ずブレイクスルーするときが来ます。それを信じて頑張ってください。
一度ブレイクスルーした後は、洋画を見たり、英語のニュースを聞いたりなどで英語の幅が広がって、さらなるリスニング力の向上が期待できます。

出典: ゼロから始めるリスニング(理科三類) | 苦手科目の克服法 | 受験対策 | 東大塾 | 河合塾

基本的な文法を理解できていない場合、リスニングはちんぷんかんぷんになります。基本的な文法問題集を1ヵ月以内に3周し、文法力を付けるたのちに本格的にリスニングに取り掛かりましょう。

英作文の対策にあまり例文暗記はおすすめしません。
英作文の対策としてよく言われているのが、例文暗記だと思います。例文暗記をすることで典型的なフレーズを頭に染み付かせ、実践でその表現を使えるようにすることを目的としています。
しかし、例文暗記をすること自体が大変なうえに、暗記したものを適切なタイミングで使えるようにすることもまた、かなり大変です。よってあまり例文暗記はおすすめしません。

英作文の勉強は、高校や塾で与えられた課題をしっかりこなすことで十分だと思います。長文などの英語を勉強をした時間に比例して、使えるボキャブラリーが増えますので、自然とよい文章が書けるようにもなっていきます。
英作文で大事なことは、正しい文法で筋の通った文章を書くことです。難しい表現は要りません。自分の使える文法の範囲内で、筋の通った文章を書きましょう。

出典: ゼロから始めるリスニング(理科三類) | 苦手科目の克服法 | 受験対策 | 東大塾 | 河合塾

英作文では難しい語彙を使うことは求められていない、文法の勉強が大事。

苦手科目の克服で重要なのは、「自己分析」
。苦手科目の場合すぐには成績も伸びず、できれば目をそむけたくなるものですが、そうも言ってはいられません。苦手科目のなかでも「どの分野が苦手なのか、比較的よくできる分野は何なのかを把握しておくことが重要です。
こうして苦手科目のなかでもさらに分野ごとに得意・不得意を分け、不得意な分野を時間をかけて克服していく、といった具合で勉強するとよいと思います。「漫然と取り組むのではなく、分野ごとにひとつひとつ制覇していく」というイメージです。記述模試などの復習を行うことも、自己分析に役立つと思います。

私が最も苦労したのが英語です。いくら単語を覚えても、いくら文法を覚え直しても、なかなかよい点数が出せず、得点できるのはリスニングと英作文だけでした。
そこで、「自分が逆に採点官ならどこをポイントにしたいか」と考えてみるようにしたところ、少しポイントがわかるようになりました。
採点官がポイントにしたい箇所というのはある程度決まっていますので、「それを全部詰め込めば点数がもらえる」「ここはそう読んでしまっていいのか」「どこか英文がおかしくないか」など、そんなふうに疑問を投げかけながら問題を読んでみると意外とすぐに点数が取れるようになるかもしれません。毎日の継続が大切です。

出典: 採点基準を意識しよう(理科三類) | 苦手科目の克服法 | 受験対策 | 東大塾 | 河合塾

同じ問題を何回も解いて傾向をつかむことが大きな強みになります。

普段の授業の受け方などが分からない。
受験で言う英語の運用能力とは、「読む、書く、聞く」ができることだと考えてください。予習・復習をメインに、英語の基礎力を固めるそれは、「音読による復習を反復的に行う」、これに尽きると思います。
既に授業で扱った英文を使って、一文ごとに「声に出して読み、頭の中でも和訳してきちんと訳せるかチェックする」を1セットとして何度も繰り返し、最終的には「わざわざ和訳をしようとしなくても、意味が頭に入ってくる」という状態をめざします。

この「音読」という学習方法は、僕が河合塾での浪人時代に英語の講師が言っていたものです。大学に入って別の言語(中国語です)を学ぶようになった今でも実践していますし、確かな効果も感じています。また個人的には、音読をすることによって、英語のフレーズが音として頭の中に蓄積できるため、英作文のときに使えるフレーズがすぐに想起できるようになるだけでなく、リスニング力も鍛えることができました。
以上のような、「土台作り」の学習をしっかり重ねたうえで、個別の問題に取り組んでいきましょう。基礎さえしっかりしていれば十分間に合うはずですし、基本をしっかり押さえておけば、併願校の私立大受験にも対策に大きな労力を割かずに対応できます。

出典: 東大英語 | 東大生が実践した科目別攻略法 | 受験対策 | 東大塾 | 河合塾

大問別の対策については、本格的な対策に取りかかる前に、まずは時間等を考えずに一通りすべての大問に取り組み、自分がどの問題が得意でどの問題が苦手なのか、どの部分に時間がかかりそうかを把握するとよいでしょう。

○多くの受験生がリスニングを苦手にする理由

母国語の学習は「音」→「文字」
赤ちゃんのときに、日本人が日本語を、アメリカ人が英語を、学ぶときは最初、赤ちゃんが親の発音を模倣するところから始まる。

つまり、赤ちゃんが言語を覚え始めるときは、最初は言語を「音」の情報として認識するところから始まる。
そして、成長していくにつれて、幼稚園などの段階でひらがなやアルファベットといった「文字」を覚えていく。
その際にどのひらがながどんな音に対応するのか、どのアルファベットがどんな発音を表すのか、といった「音」から「文字」へ移行するプロセスでのマッチングが必要になってくる。

我々は、母親などが発っした言葉の意味を感覚的に把握して言葉を少しずつ覚えていく。
例えば、父親が母親のことを「ママ」と呼ぶ光景を何回も見て、「ママ」という発音は母親のことを意味するのだと感覚的に把握する。
つまり、この「音」はこういう意味だという習い方をはじめにする。
それから「文字」を習うことによって、「音」と「文字」の対応付けを行い、読めるようにしている。

出典:東大生が語る!センター英語のリスニングで満点を取る勉強法 | 現役東大生が勉強法を解説!大学受験.net

最初から日本語は「音」として習っているため、特に何も訓練しなくとも自然に聞き取れるようになる。

日本人の英語の学習は「文字」から
日本人が英語を学ぶプロセスを考えてほしい。
みなさんは、最初からアルファベットを覚えさせられ、単語のつづりを覚えさせられ、文の作り方を覚えさせられ、といった「文字」の学習からスタートしただろう。

もちろん多少の会話などの「音」についての学習をしたかもしれない。
しかし、英語の「音」についての情報を自由に扱えるようになるためには、それに四六時中触れる機会が必要だ。
そんな機会は日本では非常に少ない。よって、どうしても日本の英語学習では「文字」の学習から始まり「文字」の学習中心になってしまうのだ。

中学のはじめなどで初歩的な会話はやるものの、高校に入ってしまえば、もうほとんど読解だらけである。
つまり、英語について言えばある単語の「文字」はこのような意味だという「文字」と単語の意味の対応付けの方が多く行われている。
そして、この「音」がこのような意味だといった「音」とその単語の意味の対応付けが全く行われていないのが現状である。
このような状況では、単語の発音を聞いただけでパッと意味を言えたり、それはできるにしても、それが文や長文といった単位のものになってくるとまったくついていけなかったりということが起きる。

出典:東大生が語る!センター英語のリスニングで満点を取る勉強法 | 現役東大生が勉強法を解説!大学受験.net

だから、筆記がかりに得意であってもリスニングで苦労する人たちが出てくる

リスニングが苦手な日本人が欠けているもの
「文字」中心の学習にはなってしまうが、リスニングは明らかに英語の「音」についての学習である。
我々が母国語の「文字」を覚える際は必ずその「文字」がどんな「音」を表すのかというマッチングというプロセスを絶対に怠らなかった。
では、逆に「文字」から覚えた場合、このマッチングプロセスなしに「音」を自由自在に扱えるだろうか?
答えはNoだろう。

リスニングが苦手な人はこのようなプロセスをしっかりと行っているだろうか?

リスニングが苦手な人が欠かしているものは、
「文字」→「音」におけるマッチングプロセス
である。このプロセスを欠いてしまう人が多いため、日本人の多くが、リスニングを苦手としてしまっているのだ。

出典:英語のリスニング弱者がリスニングマスターになるための2つの勉強法 | 現役東大生が勉強法を解説!大学受験.net

リスニングを苦手としている人が、「文字」→「音」へのマッチングを怠ってしまっている人が多いことがわかる。

○リスニング弱者克服のための2つの勉強法

単語帳のCDを使う
単語帳などで、例文が載っておりCDがついているものが最近多くなっている。
しかし、そのせっかくついているCDを全く活用しない人が多い。ぜひ積極的に単語帳のCDを聴いてみよう。
このCDは新しい単語を覚える際の発音や、例文の発音といった、貴重な情報が載っている。このCDによって、単語のレベルから「文字」→「音」への移行のマッチングを行うことができる。
これを使わないのは非常に勿体ない。

また、単語の情報を「文字」だけでなく、「音」という二つの情報で覚えられるので、単純に考えても定着率は2倍になる。
単語帳のCDは、単語自体の発音と例文の発音を身に付けるために、是非活用しよう。

出典:英語のリスニング弱者がリスニングマスターになるための2つの勉強法 | 現役東大生が勉強法を解説!大学受験.net

英語の速読英単語などの英語のCDがついている教材を利用すると良い。

長文読解の問題集についているCDを使ったリスニングの勉強法
長文読解の問題集にもCDがついているものが最近多い。しかし、これをみなさんはつかっているだろうか?
使っていない人は非常に勿体ないことをしている。
これは、文以上の単位で文章の流れのリズムなどの「音」の貴重な情報を持っている。
つまり、ここでも「文字」と「音」のマッチングをしかも、文章という単位で一気に行える。

長文の問題集なので、最初は普通に長文を読んで解くところから始めよう。
この問題集を使って行うのは「音」と「文字」の対応付けである。
そして今わからない方が「音」であるのに「文字」まで分からなかったら、やっている意味がない。
まずは、しっかりと長文を読んで問題を解いて、長文の内容をしっかり理解しよう。

出典:東大生が語る!センター英語のリスニングで満点を取る勉強法 | 現役東大生が勉強法を解説!大学受験.net

まず,CDを用いる前には、しっかりと読解し、長文全体を理解しよう

長文読解を終えたらCDを聞こう
読解を終え、問題も答え合わせまでしっかり行ったら、CDを使って、文章を「音」に合わせて黙読していこう。
ここで、注意しなければならないのは、すべての「音」に対して、今この単語を指して言っているということを把握することだ。
今CDが実際どこを読んでいるかわからないまま聞いていいても「文字」と「音」のマッチングができず、意味がない。
どこを読んでいるか注意深く見ながら、CDと一緒に黙読しよう。

CDを聞いたら次は、CDと同じように、2~5回くらいCDと同じ速さで読めるようになるまで音読しよう。
この時もやはり、今読んでいる内容を頭の中でイメージすることが重要になってくる。
このようにして、長文を毎回解く度に復習の時にCDを聞いて、リスニングのトレーニングも同時に行ってほしい。
そうすれば、リスニングの問題もだんだんと聞き取れるようになってくるだろう。

出典:東大生が語る!センター英語のリスニングで満点を取る勉強法 | 現役東大生が勉強法を解説!大学受験.net

最初は、日本人なのでCDのスピードについていくのは難しいだろう。しかし、最終的にそのスピードについていかなければ、リスニングはできません。
しっかり同じスピードで、正しい発音、正しいリズムで読めるようになるまで、何回もCDと一緒に音読しよう。

仕上げはCDなしでの音読
CDと同じスピードで完璧に発音をできていれば、次は仕上げとして、CDなしの音読をしよう。ここまでできれば、かなりのマッチングを行える。
是非、単語帳と長文読解のCDをうまく活用して、リスニングを克服しよう。

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