〇お歳暮のお礼状の書き方の流れ
1、頭語
拝啓/謹啓/謹啓/恭敬/粛啓 など
公的な手紙や改まった手紙(はがき)には、前文の冒頭に「拝啓・謹啓」などの『頭語』を入れます。
また、文末の末尾には「敬具・敬白」などの『結語』を入れます。
『頭語と結語は一対のもの』(セット)として、必ず 〝対応させて〟 使います。
頭語か結語の片方だけを書くのは、〝マナー違反〟になります(例外を除く)。
※ ただし、以下のような手紙、はがきには、頭語と結語は入れず、時候の挨拶も記しません。
・年賀状、暑中見舞い、寒中見舞い
・詫び状、催促状、抗議文
・死亡通知、お悔やみ状、喪中欠礼の挨拶
2、時候の挨拶(12月の季節を表わす言葉・手紙の書き出し)
・暮秋の候、(貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます)。
・深秋の候、(皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます)。
・師走の候、(年内も余日少なくなりましたが、お元気でご活躍のことと存じます)。
・歳末の候、(小雪のちらつく日もある昨今ですが、いかがお過ごしでしょうか)。
・初雪の候、(貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます)。
師走の候
歳末の候
月迫(げっぱく)の候
短日(たんじつ)の候
寒冷の候
厳冬(げんとう)の候
初冬の候
霜寒の候
歳晩の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
初雪の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
寒気の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
出典:12月の書き出し例文
時候の挨拶用語「12月の季節の挨拶・手紙の書き出し」
年内も余日少なくなりましたが、(お元気でご活躍のことと存じます)。
師走に入り、慌ただしくなってきましたが、(ますますご壮健のことと存じます)。
寒気のきびしい日が続いていますが、(お変わりありませんか)。
小雪のちらつく日もある昨今ですが、(いかがお過ごしでしょうか)。
暦の上では〝大雪〟を過ぎましたが、寒さはこれからが本番です。(お元気でしょうか)。
木枯らしの吹きすさぶ季節になりましたが、(お元気でお過ごしでしょうか)。
今年もいよいよ残りわずかとなってしまいましたが、・・・。
師走を迎え、なにかと気ぜわしい毎日ですが、・・・ 。
本年も押し詰まってまいりましたが、・・・。
本格的な冬の到来を迎え、・・・。
出典:12月の書き出し例文
時候の挨拶文「12月の季節の挨拶文、例文」
3、頂いたお歳暮についてのお礼の言葉
・このたびはまことに結構なお歳暮の品をお送りくださいまして、厚く御礼申し上げます。
・このたびはお心尽くしのお歳暮の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
・このたびは結構なお品をお送り頂き、誠にありがとうございました。
・先日は、心温まる〇〇をお贈りいただき、ありがとうございました。
・本日はごていねいに、お歳暮の品をお送りいただきまして、大変恐縮しております。
4、先方の健康を気づかうことば
・そろそろ冬支度でお忙しいこととは存じますが、ご自愛のほどをお祈りいたします。
・向寒の季節ですので、くれぐれもお体をおいといくださいますようお祈り申し上げます。
・寒さはこれからが本番でございます。皆様どうぞご自愛くださいませ。
・年末余日少なき折から、皆様の一層のご健勝と貴社のますますのご発展を心からお祈りいたします。
・年末ご多忙のおりではございますが、ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
来年も、素敵な一年になりますように。
来年も素晴らしい年になりますよう願っております。
ご家族そろって輝かしい新年をお迎えください。
皆様おそろいで穏やかな新年をお迎えください。
心せわしい年の暮れ、お体にお気をつけてお過ごしください。
あわただしい年の暮れ、健康には十分にご留意ください。
寒い日が続きますが、どうぞお健やかにお過ごしください。
今年もおしせまってまいりましたが、健康には十分にご留意ください。
年末ご多忙の折、風邪など引かず元気に年末を乗り切りましょう。
友人、知人、親しい人への手紙に適した結びの挨拶です。
5、結語
敬具/拝具/謹言/敬白 など
・謹言・敬白・敬具の意味
「敬って(うやまって)申し上げました」
・ 行頭を揃えず、段落ごとに一文字下げる書き方をする場合でも、頭語(拝啓など)は行頭から書きます。
また、結語(敬具など)の後ろは一マス開けるとバランスが良いでしょう。
〇知人からお歳暮を頂いた場合のお礼状
知人からお歳暮を頂いた場合の文例
拝啓
師走に入りあわただしい日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか?
さて、このたびは大変結構なお品を頂き、本当にありがとうございました。新鮮な海の幸に家族全員、大喜びしております。奥様にもくれぐれも宜しくお伝えください。
まだしばらくは厳しい寒さが続きますが体調にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。とり急ぎお礼を申し上げたくお便りをいたしました。ありがとうございました。
敬具
田中 博
内
寒さがひとしおみにしみる季節となりましたが、皆様、おすこやかにお過ごしのことと存じます。
さて、本日はごていねいに、お歳暮の品をお送りいただきまして、大変恐縮しております。お心づかい、まことにありがとうございます。好物を覚えていてくださって、主人もたいへん喜んでおります。心より御礼申し上げます。
この寒気もさらに強まりそうですので、どうかご自愛いただき、よいお年をお迎えになりますようお祈りいたします。
平成〇〇年12月
加藤健二
内
お歳暮のお礼状(個人・一般) 例文・文例
知人からお歳暮を頂いた場合の文例
拝啓 寒さ厳しき折 佐藤様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで私たちはいたって元気に過ごしております。
さて、本日はお心のこもったお品を頂き、本当にありがとうございました。いつもながら細やかなお心づかいに恐縮するばかりです。
寒さはまだまだ続くようです。皆様どうぞご自愛ください。略儀ながら書中にてお礼申し上げます。ありがとうございました。
敬具
平成□□年□月□日
自分の氏名
拝啓
師走に入りあわただしい日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか?
さて、このたびは大変結構なお品を頂き、本当にありがとうございました。新鮮な海の幸に家族全員、大喜びしております。奥様にもくれぐれも宜しくお伝えください。
まだしばらくは厳しい寒さが続きますが体調にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。とり急ぎお礼を申し上げたくお便りをいたしました。ありがとうございました。
敬具
○○○○○
内
出典:http://www.saradakan.jp/zoutou/oreijyo2.html
お歳暮のお礼状(個人・一般) 例文・文例
知人からお歳暮を頂いた場合の文例
拝啓 年の瀬を迎えあわただしくなってきましたが、お元気でご活躍のことと存じます。
私共もおかげさまで変わりなく元気で過ごしておりますので、なにとぞご休心ください。
さて、このたびは、まことに結構なお歳暮の品をお送りくださいまして、厚く御礼申し上げます。いつに変わらぬお心くばり、恐縮に存じます。家族ともども大変喜んでおります。
時節がら、ご自愛のうえ、よいお年をお迎えくださいますよう、お祈りいたします。
敬具
○○○様
拝啓
師走に入り寒さも厳しくなってまいりましたが、
皆様、変わりなくお過ごしでしょうか。
こちらは皆、変わらず元気にしております。
いつもご丁寧に、素敵なお心づかいを送ってくださり、
ありがとうございます。
頂いた○○は家族で美味しく頂きました。
どうぞ、奥様にもよろしくお伝えください。
寒さ厳しい折、どうかお体を大事され
良いお年をお迎えください。
先ずはお礼かたがたご挨拶まで
平成○年12月
お歳暮のお礼状(個人・一般) 例文・文例
〇友人からお歳暮を頂いた場合のお礼状の文例
お礼状で絶対に外せない3項目
贈り主が目上の人なのか友人なのか、取引先なのかによって書き方は変わってきますが、お礼状で絶対に外せない項目は、以下の3つです。
(1)届いたことを知らせてお礼を述べること
(2)いただいた品物の感想や家族(会社であれば社員や部署の一同)も喜んでいることなどを伝える一文
(3)相手の健康や状況を気遣う文
お礼状ですから(1)は当然です。そして、贈った品が喜んでもらえたのか気になっている贈り主に安心してもらい、これからも長いつきあいを願うという意味で(2)と(3)も欠かせない要素になります。この要素を盛り込み、できれば自分の表現で相手に思いを伝えるのが一番といえます。
今年も残すところわずかになってきましたが、元気ですか。ニュースでも見ましたが、そちらはもうすっかり雪景色のようですね。冬支度も終わっているのでしょう。
ところで、先日はお歳暮のハムを贈っていただき、ありがとうございます。ハムやソーセージは私も子供たちも大好物なので、嬉しい限りです。家内も正月料理のレパートリーが広がると言って、はりきっているんですよ。今から楽しみです。
来年は、○○君も高校を卒業されますね。もし、東京で大学生活を送るなら力になれることもあるかと思うので、その時は遠慮なく相談してくださいね。
今日のところはお礼まで。
出典:お歳暮のお礼状の例文集|友人・知人宛ての書き方のポイント | にんまり一家
ごく親しい友人や兄弟宛てのメッセージなので、拝啓・敬具などは省略して、普段の話し言葉に近い表現が自然でしょう。ただ、構成としてはフォーマルなお礼状と同じく、季節の挨拶・お礼・結びといった形がおすすめです。
ポイントとしては、お礼には具体的なエピソードをからめること、最後には、来年もよろしくなどの挨拶を入れると良いです。例文のように、相手のお子様のことなどややプライベートな内容にふれるなら、はがきではなく封書にすべきです。もし、「来年もよろしく」といった文章だけなら、ハガキで問題ありません。
友人からカニを頂いた場合
拝啓 毎日寒さが厳しい日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。おかげさまで私たち家族一同元気に過ごしております。
さて、昨日、お歳暮のカニを受け取りました。毎年この時期になると○○様からお歳暮のカニを頂戴いたしまして、この一年も○○様にすっかりお世話になってしまったと、ありがたく思いながら感慨にふけっております。鍋にして家族全員でいただきたいと思います。
まだまだ寒い日が続くようですので、体調を崩されないようご留意ください。
まずは略儀ながら、書中にてお礼申し上げます。
敬具
拝啓 師走に入りあわただしい日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか?
さて、このたびは大変結構なお品を頂き、本当にありがとうございました。新鮮な海の幸に家族全員、大喜びしております。奥様にもくれぐれも宜しくお伝えください。
まだしばらくは厳しい寒さが続きますが体調にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。とり急ぎお礼を申し上げたくお便りをいたしました。ありがとうございました。
敬具
山田太郎
内
親しい友人等、個人へのお礼状
夫の友人へ
拝啓 師走の候、皆様にはお元気でお過ごしとのこと、お喜び申し上げます。日頃より、主人がお世話になりまして、心より感謝申し上げます。
このたびは、ご丁寧なお歳暮の品をいただきまして、誠にありがとうございます。早速、家族みんなで美味しくいただきました。
本来であれば、主人がお礼を申し上げるべきところ、失礼ながら代わってご挨拶申し上げました。
皆様のご健勝とご多幸をお祈りいたしまして、まずは御礼申し上げます。
敬具
拝啓 毎日厳しい寒さが続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。おかげさまで私たち家族一同元気に過ごしております。
さて本日、あなた様より郵便を受け取りました。なにかと思い中を見ると、お歳暮との表書きで、お食事券が入っていました。こちらのほうがお世話になっておりますので、むしろこちらから先に差し上げるべき所なのに、恐縮しております。
妻と二人でクリスマスディナーを楽しんできたいと思います。あらためて厚くお礼申し上げます。
明年のご家族のご多幸をお祈りしつつ、お礼を申し上げます。
かしこ
出典:お歳暮のお礼状の例文集|友人・知人宛ての書き方のポイント | にんまり一家
商品券を頂くこともあります。その際は、使い道をできるだけ具体的に書くのがおすすめです。贈った方は、何に使うかがわかると、商品券にしてよかったとほっと安心するものです。また、ビール券、お米券、お食事券など使い道が限られている券も、使い道や感想を書き、使い勝手が良くて助かるという事を伝えるのがマナーです。
〇恩師や目上の人からお歳暮を頂いた場合のお礼状の文例
恩師や目上の人に送るお礼状の文例
拝啓
寒冷のみぎり、○○様には益々のご活躍のこととお喜び申し上げます。
日頃は公私に亘り多大なるご配慮に預かり、心より御礼申し上げます。
この度は、誠に結構なお歳暮の品を贈り下さり、感謝の気持ちでいっぱいです。
いつになく変わらぬお心配りには、大変恐縮いたします。
先生の贈り物には家族ともども大変喜んでおります。
これから寒さも本格的になりますので、十分ご自愛くださいませ。
略儀ながら、書中にてお礼申し上げます。
敬白
拝啓
年の瀬もいよいよ押しつまり、何かとご多忙の日々をお過ごしのことと存じます。
早いもので、結婚式から半年が過ぎようとしておりますが、お陰様で元気に過ごしております。
私どもの結婚に際しましては、いろいろとお世話になりましたことを改めてお礼申し上げます。
さて、この度はお心のこもったお品を送って頂き本当にありがとうございました。
主人とさっそく美味しく頂きました。
こちらのほうが何かとお世話になっておりますのに、いつもお心にかけていただきまして感謝申し上げます。
寒い日が続きますが、どうかお体を大切に。
皆様おそろいで輝かしい新年を迎えられますようお祈り申し上げますとともに、来年も変わらず暖かく見守っていただければ幸いです。
敬白
出典:3/3 お歳暮の送り状・お礼状の書き方や文例 [結婚式・披露宴マナー] All About
恩師や目上の人に送るお礼状の文例
恩師や目上の人に送るお礼状の文例
拝啓 師走の候 寒さもひとしお身にしみるころと
なりましたが、○○様にはますますご清栄のことと
お喜び申し上げます。
私どもも、何かと忙しくしておりますが、
元気に過ごしております。
さて、このたびは、まことに結構なお歳暮の品を
お贈りいただきまして、厚く御礼申し上げます。
いつも変わらぬお心くばり、恐縮に存じます。
これから寒さに向かいます。皆様くれぐれも
ご自愛いただき、よい新年を迎えられますことを
お祈り申し上げます。 敬具
拝啓
年の瀬を迎えあわただしくなってきましたが、お元気でご活躍のことと存じます。
私共もおかげさまで変わりなく 元気で過ごしております。
さて、本日はお心のこもったお品を頂き、本当にありがとうございました。
家族ともども大変喜んでおります。
いつに変わらぬお心くばり、恐縮に存じます。
この寒気もさらに強まりそうですので、どうかご自愛いただき、よいお年をお迎えになりますようお祈りいたします。 敬具
恩師や目上の人に送るお礼状の文例
(拝復/拝啓) 寒冷のみぎり、ΟΟ様におかれましては益々ご(壮健/健勝/活躍)(とのことで何よりに存じます/のこととお慶び申し上げます)。
さて、この度は(結構なお/お歳暮の)品を頂戴しまして、ありがたく存じます。(毎々の/いつもながらの)お心遣いに恐縮しております。
(ΟΟ様の/ΟΟ様をはじめ多くの皆様の/皆様の)お陰様で、私どもはこの一年(恙無く/大過なく)過ごすことができましたことを感謝いたしております。来る年も(皆/○○)様のご(厚情/高配)を賜りますようお願い申し上げます。
時節柄、ΟΟ様にはくれぐれもご自愛いただきますようお祈り申し上げます。
〇〇様
先日は、心温まる〇〇をお贈りいただき、ありがとうございました。
この一年間を振り返ってみますと、普段なにかとご協力いただき、また〇〇では子供たちが大変お世話になり、私のほうこそお礼を申し上げなければなりません。恐縮しつつお歳暮の品を拝受いたしました。お心づかいに感謝いたします。
これからは寒くなりますので、どうかお体を大切になさって、幸多き新年を迎えられますようお祈りいたします。
かしこ
12月〇〇日
恩師や目上の人に送るお礼状の文例