○自律神経とは?
自律神経とは、自分の意思とは関係なく
刺激や情報に反応して、体の機能をコントロールしている神経のこと。
意識してもできないことをコントロール
手を動かす、足を動かす、ということは意識すればできます。逆に、腸を動かそうと思ってもできませんし、エイッと血液を流すこともできません。
この“意識してもできないこと”はすべて自律神経がつかさどっています。内臓を動かす、血液を流す、栄養を吸収する、老廃物を回収する、などです。
自律神経は、正反対のはたらきをする「交感神経」と「副交感神経」の2つからなり、この2つがバランスよくはたらくことで、健康状態を保っています。
交感神経と副交感神経
自律神経は、
交感神経(活動モード)
副交感神経(休息モード)
という正反対のはたらきをする2つの神経から成り立っています。
交感神経とは?
交感神経がはたらくのはおもに昼間。活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時にはたらきます。仕事・家事・育児・運動・勉強などをしている時ですね。
心拍数は増えて、筋肉がかたくなって、血管は細く収縮します。活動モードになっているので、すぐに反応できる体勢になっています。
仕事の指示をうけて臨機応変に動けるのも、家事をパッパッとこなせるのも、スポーツで相手の動きに瞬時に反応できるのも、交感神経がはたらいているおかげです。
2つの神経は、シーソーのように交互にはたらきます。
副交感神経とは?
逆に副交感神経がはたらくのはおもに夜。眠っている時がはたらきがピークですが、そのほかにも、食事中、お風呂にはいっている時、ゆったり気分でリラックスしている時にはたらきます。
心拍数は落ち着いて、筋肉もゆるんで、血管もふわりと広がります。胃や腸などの消化器系の動きがさかんになって、栄養の吸収や老廃物の排出が促進されます。
つまりは、新陳代謝、疲労の回復、ケガなどの修復をおこなって、元気な体に戻す作業をする時間です。
気分的にもゆったりのんびり。マッサージされてトロ~ンと気持ちよく眠たくなっている時などは、副交感神経が最高にはたらいている時間ではないでしょうか。
マッサージされてトロ~ンと眠くなっている状態も、副交感神経ですね。筋肉がゆるんで血管がひろがるので、栄養・酸素・体温が全身にいきわたり、体の修復がおこなわれます。
「100」か「0」かではない
仕事中は、交感神経が70%で副交感神経が30%。ぐっすり眠っている時は、交感神経が10%で副交感神経が90%。といったイメージですね。
ちなみに、緊張やストレスを感じると交感神経が強くはたらきます。
気の合う仲間と気持ちよく仕事をしているときは「交感神経が50%」ですが、苦手な部長から仕事の成績についてガミガミ言われている時は「交感神経が90%」というように変わってきます。
また、部長にガミガミ言われるシーンであっても、人にどう思われるか気になる人やクヨクヨしがちな人は「交感神経が95%」でしょうし、叱られるのが平気で右から左へと聞き流せる人にとっては「交感神経が30%」だったりもします。
○自律神経失調症とは?
人間の各器官(肺・心臓・血管・消化管・膀胱・子宮・内分泌線など)は、
自律神経と呼ばれる交感神経・副交感神経の2つの神経によって支配されています。各器官は、それぞれ反対の作用を起こす働きをしているこの2つの神経の二重支配を受けながら調節されています
汗や体温の調節、血圧、呼吸、心臓の動き、食べ物の消化など人間にとって重要な活動が、自律神経がうまくバランスを保ち働くことで調節されています。しかし、なんらかの理由で自律神経のバランスが乱れうまく調節できなくなった場合、様々な心身の不調があらわれることがあります。これを一般的には自律神経失調症と呼んでいます。
自律神経失調症は自律神経によって支配されている器官がうまく働かずに心身の不調があらわれる症状です。
出典:不眠、動悸、倦怠感…自律神経失調症で起こる症状は?原因はストレス? | いしゃまち
検査などをしても身体的には病的な異変や異常が見つからないといったときに診断されます。
自律神経失調症って病気?
不規則な生活や習慣などにより、身体を働かせる自律神経のバランスが乱れるためにおこる様々な身体の不調のことです。
内臓や器官の病変によるものではないので病院で検査をしても「異常なし」。
『自律神経失調症』の症状としては、体の一部が痛くなったり具合が悪くなったり精神的に落ち込んだり・・と人によって様々で、いくつか重なって症状があらわれたり症状が出たり消えたりする場合もあります。
自律神経系の様々な種類の自覚症状なので症状のあらわれ方が非常に不安定なためです。
また、遺伝体質、性格、ストレスの感受性により症状の出方も様々であると言われ、治療は心身両面から柔軟に行うことが必要です。
定義や概念については多くの考え方があり、また正式な病名ではありません。自覚症状があるのに検査をしても異常がみつからないときに自律神経失調症と診断されることが多く、本来であれば別の病名がつくはずのものを安易に自律神経失調症と診断づけるケースも残念ながら少なくないようです。
出典:自律神経失調症 知っておこう!カラダのこと アゼガミ治療室
自律神経失調症になると、特に原因が思い当たらないのに様々な症状が現れます。なんでも自律神経失調症・・・で片付けてしまうと、癌のような重大な病気を見逃すことにもなりかねないので、患者本人や周囲の人はこの点も十分に留意しましょう。
自律神経失調症の症状 頭部
頭 頭痛、頭重感
耳 耳鳴り、耳の閉塞感
口 口の乾き、口中の痛み、味覚異常
目 疲れ目、なみだ目、目が開かない、目の乾き
のど のどの異物感、のどの圧迫感、のどのイガイガ感、のどがつまる
自律神経失調症の症状 各器官
心臓・血管系動悸、胸部圧迫感、めまい、立ちくらみ、のぼせ、冷え、血圧の変動
呼吸器 息苦しい、息がつまる、息ができない、酸欠感、息切れ
消化器 食道のつかえ、異物感、吐き気、腹部膨満感、下腹部の張り、腹鳴、胃の不快感、便秘、下痢、ガスがたまる
泌尿器 頻尿、尿が出にくい、残尿管
生殖器 インポテンツ、早漏、射精不能、生理不順、外
自律神経失調症の症状 身体部
手 手のしびれ、手の痛み、手の冷え
足 足のしびれ、足のひえ、足の痛み、足がふらつく
皮膚 多汗、汗が出ない、冷や汗、皮膚の乾燥、皮膚のかゆみ
筋肉・関節 肩こり、筋肉の痛み、関節のいたみ、関節のだるさ、力が入らない
全身症状 倦怠感、疲れやすい、めまい、微熱、フラフラする、ほてり、食欲がない、眠れない、すぐ目が覚める、起きるのがつらい
自律神経失調症の症状 精神的
精神症状 不安になる、恐怖心におそわれる、イライラする、落ち込む、怒りっぽくなる、集中力がない、やる気がでない、ささいなことが気になる、記憶力や注意力が低下する、すぐ悲しくなる
自律神経失調症と関係の深い病気 症状が特定の部位に強くあらわれた場合は別の病名がつけられることもあります。以下のような病気は自律神経失調症の一種もしくは仲間ともいえます。
循環器系 心臓神経症、不整脈、起立失調症候群、起立性調節障害
呼吸器系 過呼吸症候群、気管支ぜんそく、
消化器系 過敏性大腸症候群、胆道ジスキネジー、神経症嘔吐症、反復性臍疝痛、神経性下痢
神経系 偏頭痛、緊張性頭痛
耳鼻科めまい、メニエール病、乗り物酔い、咽喉頭異常感症
口腔外科 口内異常感症、舌痛症、顎関節症
皮膚科 円形脱毛症、発汗異常、慢性じんましん
泌尿器系 膀胱神経症、夜尿症、心因性排尿障害
婦人科 更年期障害
自律神経は全身の器官をコントロールするため、バランスが崩れると全身の機能に支障をきたして、さまざまな症状が出ます。最近は内科や整形外科などで検査をしても悪いところが発見されず、神経科、心療内科などの専門医を紹介してくれるケースが多くなりました。ただし「自律神経失調症だから」と思い込んで放置し、病気の早期発見を逃してしまうケースもあるので、注意して下さい。
自律神経失調症になると様々な症状か出る
○自律神経失調症の原因はストレス
ストレスを4つに分類
1.精神的なもの(皆さんが言うストレス)
2.構造的のもの
3.化学的なもの
4.温度や湿度などの環境
1.説明不要ですね。精神的に「いやだなぁ~」と思うことですね。
2.例えば骨盤のゆがみなどが、体や脳にストレスを与えてしまうのです。
3.科学的なもの、例えば排気ガスやシンナーなど化学物質などのストレス。
4.食べ物の過不足による栄養素的なストレスも含みます。
暑い、寒い、蒸す、などもストレスになるのです。
多くの人が思っている「ストレス」は1の精神的なものです。
しかしストレスは精神的なものだけだはなく、実は他の三つもストレスとなり、交感神経(興奮する神経)を働かせてしまうのです。
自律神経のリズムが狂うほど交感神経が働いてしまうには、ストレスレベルがある一定のレベルに達しないとなりません。
出典:自律神経失調症の原因はストレスです。:からだ工房 楽ら
自律神経が狂うほどの交感神経の緊張は、精神的ストレスだけが原因の人ばかりではないということです。
生活のリズムの乱れ
夜更かし、夜型人間、夜間勤務や、子供の頃からの不規則な生活習慣など、人体のリズムを無視した社会環境やライフスタイルが自律神経失調症を引き起こします。
人間の身体の機能は、脳が命令を出してその命令のもとに作動しているのです。
その脳にストレスを受けると様々な機能が誤作動を起こします。
例えば、体温調節がうまくいかず低体温になりやすく、やる気の低下・興味の低下などの症状がでます。
出典:自律神経失調症の原因はストレスです。:からだ工房 楽ら
生活が乱れると他のストレスレベルまで上がるような生活をしてしまい、なおさら症状がひどくなるような気がします。
過度なストレス
仕事などの社会的ストレス、人間関係、精神的ストレス、環境の変化など、過剰なストレスが蓄積すると自律神経失調症になりやすいです。
ストレスに弱い体質
子供の頃からすぐ吐く、下痢しやすい、自家中毒、環境がかわると眠れないなど、生まれつき自律神経が過敏な人もいます。また思春期や更年期、身体が弱っているときは自律神経のバランスが乱れやすくなります。
風邪がなかなか治らない・肩こりが治らない・腰痛がなかなか治らないなどということが起き、その痛みがまた脳にストレスを与え、筋肉や血管が縮み、またそれによって痛みが増すといった悪循環が自律神経失調症・うつ病になってしまいます。
出典:自律神経失調症の原因はストレスです。:からだ工房 楽ら
ストレスを受けすぎると、自律神経に狂いが起きる
ストレスに弱い性格
ノーと言えない、感情処理が下手、気持ちの切り替えができない、人の評価を気にしすぎる、人と信頼関係を結ぶのが苦手、依存心が強いなど、ストレスへの抵抗力が弱い傾向のある人も自律神経失調症に陥りやすいタイプといえます。
環境の変化
現代の生活は適応能力が衰えやすく、社会環境の変化、人間関係や仕事などの環境の変化などへの不適応や過剰適応から自律神経失調症になる場合もあります。
女性ホルモンの影響
女性は一生を通じてホルモンのリズムが変化しつづけ、この変化が自律神経の働きに影響を与えます。
○自律神経失調症の治療法は?
自律神経を整える生活を
自律神経失調症は、主に2つの原因があります。
・ストレス
・不規則な生活習慣
が自律神経失調症を引き起こす2大原因です。
という事は、自律神経失調症を改善させるためには、
・ストレスをなるべく低くする
・生活習慣を整える
の2つが有効である事が分かります。
この中で、比較的すぐに実践できるのが「生活習慣の改善」です。
ストレスは、自分の努力や工夫だけでは改善できない事がほとんどです。例えば、仕事内容や仕事の人間関係がストレスであったとしても、いきなり仕事をやめることは出来ないでしょうし、かといって仕事で接する人間の性格を変える事も困難です。
一方で生活習慣の改善は、自分の努力や工夫だけで行えます。
ここから考えると、自律神経を整えるためにまず実践すべき事は生活習慣の改善だという事が分かるでしょう。
生活習慣を見直して規則正しい1日の生活リズムを作っていくことが大切です
自律神経を整えるための生活習慣
・朝起きて、日中はしっかり活動し、夜はしっかり寝る
・睡眠時間を十分に取る
・食事を規則正しく、バランス良く食べる
・適度に身体を動かす
・タバコやアルコールは少なめに
このように、一般的に「健康に良い」と言われている行動をするだけで十分です。
このように誰もが知っている健康的な生活ですが、これをしっかりと実践できている方というのは驚くほど少ないのが現実です。
また、上記のような健康的な生活をする事はもちろん基本ですが、それ以外にも
・ぬるめのお風呂への入浴を長めに
・有酸素運動を定期的にする
・自律訓練法を取り入れてみる
・自分が安らげると感じられる事を定期的に行う
と自律神経のバランスを整えるのに良いと言われる行動を合わせて行う事で、より良い効果が得られます。
自律神経を整える生活をしているかどうかというのを見直す事は、自律神経失調症を改善させるために非常に大切ですね。
例えば、怖い映画や白熱しすぎるスポーツなどを見ていたら、誰でも力が入ります。
自律神経失調症の人は、できるだけ刺激の強いところからは遠ざかるといいですよ。
無意識に力が入る時は力を抜くように意識してあげればいいのです。
「力ぬけているかな?」って自分自身で確認しましょう。
でも忙しい毎日、そう簡単には力を抜くことを意識し続けたり、思い出したりは出来ませんよね。
そこで『力を抜いて』と紙に書いてパソコンや冷蔵庫に貼り付けておきます。
それを見るたびに力を抜くようにしましょう。
出典:自律神経失調症の原因はストレスです。:からだ工房 楽ら
音楽を聴いたり演奏したり、またアロマテラピーによる心地よい匂いやリラックスした空間で落ち着いて過ごしたりすることで、人間の五感に直接働きかけ心身の健康回復や全身のリラックス状態を得ることができます。
○食事のとり方で自律神経を整えるには
朝食はかならず食べよう
朝の食事は、体を目覚めさせて、脳にエネルギーを届けてくれます。
脳のエネルギー源は 「ブドウ糖」。しかも、3時間も4時間も貯蔵することができません。「夜しっかり食べたから朝ご飯を食べなくても大丈夫よ」というわけにはいきません。
ブドウ糖が含まれているのは、炭水化物と糖。頭をフル回転で使う同時通訳の方は2人から3人が1組となっておこないますが、15分ごとに交代して同時通訳をし、休憩のたびにチョコレートをひと口食べて、脳にブドウ糖を供給しているそうです。
「朝はどうもやる気が出ない」「シャキッとしない」というのも、脳にエネルギーが足りないからかもしれません。
忙しいから、朝早く起きられないから、朝は食欲がないから、という理由で朝食をとらないと、体も心も元気になりませんし、体のリズムも整いません。
出典:自律神経を整える食事のとり方とは?食べ方、タイミングをご紹介!
目覚めた直後は体温が低いので、食欲がわかないというのは体のメカニズム。朝すこし早く起きて体を動かす(ストレッチ、体操、散歩など)、晩ご飯は早めに食べる、食事の後は間食をしない、といった工夫で少しづつでも朝食をとるようにしましょう。
3食なるべく決まった時間に
自律神経失調症を改善するには、3食決まった時間にとることが大切。バランスのとれた栄養をとることはもちろん大切ですが、決まった時間に食事をとることで、体のリズムも体内時計も整ってきます。
とはいえ、仕事が忙しかったり用事があったりと、毎日3食、かならず同じ時間に食事をとることは難しいでしょう。
3食すべて決まった時間に食べなきゃ!と完璧に考えると、そのこと自体がストレスとなってしまって逆効果。
「朝食は同じ時間に食べよう!」、「ランチは同じ時間に食べよう!」といったように、できる範囲で食事の時間をそろえようという楽な気持ちがいいですね。
出典:自律神経を整える食事のとり方とは?食べ方、タイミングをご紹介!
夕食や朝食の時間がいつも同じ時間になるということは、睡眠の時間も整ってくるということ。ますます体内時計が整うので、自律神経失調症の改善に大きくプラスにはたらきます。
食事は楽しく
食事を楽しくする、というのはたわいもないことのように感じますが、実はとても大切なこと。
ゆっくり楽しく食事をする ⇒ ご飯をよりおいしく感じる ⇒ リラックスした気分になる ⇒ 副交感神経が活発になる ⇒ 消化吸収が促進されて体の回復も進む
逆に・・・
怒ったまま食事をする ⇒ ストレスが交感神経を活発にする ⇒ 胃腸が動きにくい⇒ 消化吸収がすすまない ⇒ 体の回復も進まない
また・・・
イライラや不安を感じたまま食事をする ⇒ 副交感神経が活発になりすぎる ⇒ 胃酸が大量に出る ⇒ 胃壁を痛めてしまうことがある
出典:自律神経を整える食事のとり方とは?食べ方、タイミングをご紹介!
楽しく食事をすることは、気分的なものだけでなく、体にとっても重要なことですよね!
○自律神経を整える方法とは?
自律神経を整える方法は体のバランスを整えることを意識すること
そうする事で、必要以上に自律神経を働かせる必要がないため、自律神経が乱れることはありません。
体のバランスを整えるには、ストレッチやヨガといった体操をする事をお勧めします。
また、交感神経を刺激するのも有効と言われています。
これ以上自律神経を刺激してどうするの?と思われてしまいますが、体のバランスを整えるうえで、使われていない筋肉を呼び起こす事でバランスを取る方法も考えられるからです。
そのため、私は当時、普段はやらない水泳を始めたり、好きなアーティストのライブに初めていってみたりと、今までに経験したことない、もしくはかなり長い間やってこなかった事をやってみるだけでも、普段使わない部位を動かしているため、交感神経の刺激だけでなく、体のバランスを整えるうえでも最適な方法だと思います。
出典:自律神経は鍛えるのではなく整えるもの。整え方も紹介。|スポッツライト
交感神経を刺激するだけなら、普段やっている運動でも構いませんが、サボっていた筋肉を呼び起こすという意味では、普段やらない事をやると体への刺激は何十倍、何百倍となってかえってきます。
自律神経が必要以上に働かなくてもいい環境
それはバランス良く支えられた身体です。左右のバランスチェックが難しかったり、いち早くバランスを整えたい方は「山折り健康法Ⓡ」をしてみましょう。
下の画像が説明です
疲れた時、人は前かがみになり前傾姿勢になります。
腰は曲がり、背中は丸まり、肩は落ち、うつ向き加減になります。また老化とともに筋肉が緩んでくることでも前傾姿勢になってきます。
そんな姿勢を正そうと、
無意識に背中や頭頚部の筋肉に負担をかけてしまい、その結果、頭痛や肩こり、背中の痛み、腰痛など、さまざまな症状が現れます。
前傾姿勢は、実際には菱形筋や広背筋の緩みであるにも関わらず、その姿勢を頸部、腰部の伸展筋群に力を入れることで修正するという、実は間違った意識が働いてしまっているのです。
カラダを山折り(MFストレッチ)
頭や背中を後ろにそらして戻そうとする意識ではなく、背中を谷折りにするイメージを持ってみてください。つまり、前面から見ると山折りになります。
上半身は、両肩を後ろに引く、左右の肩甲骨を背骨に寄せる、下半身はお尻の穴にギュッと力を入れる、股関節やつま先を外側に開く、このような動作が山折りの動作になります。
疲れを感じたとき、無理に体を反らせるのではなく、体を山折りにします。両肩と肩甲骨をゆっくり後ろに回したり、お尻の穴に力を入れるのです。
このイメージを持ち、実際に山折りの動作をするだけで、身体の稼働力がグッと上昇します。無理な力を必要とせず、少しの力で体を支えることができるようになります。
カラダを山折りにする、または山折にするイメージをもつことで、無駄な力を使うことなくカラダを支持することができます。
ペラペラの1枚の紙は手を離すと倒れてしまいますが、山折りにすると手を離しても立たせることができることをイメージすると分かりやすいですね。
出典:自律神経を鍛える!?そのおかしな誤解と解消法を3つご紹介。
たて方向に曲がった体を、たての力で戻そうとするのではなく、横に開く力で戻す。
交感神経を働かせる
現在の医学や健康情報では、副交感神経がベストプレイヤー的な存在のように言われていますが、ピンチの時に何かをしてくれるのは、間違いなく交感神経です。一瞬の交感神経です。キーワードはスッキリ!
ストレス発散と言われるようなことを意識してしまえばいいのです。
ただし、人に当たったり、物に当たったりしないようにしてくださいね。
オススメは「感動」です。
感動して、背中がゾクゾク!となった時、なんとこれまでサボっていた筋肉にスイッチが入るのです。
あなたの大好きな映画は?大好きな曲は?
美術館へ行ったり、自然に溶け込んだり、スポーツ観戦も感動のドラマが生まれます。
感動の後は、心も穏やかになり、身体のバランスも整います。
この状態は副交感神経優位と言われていますが、ここへ至るまで導いてきたベストプレイヤーは交感神経なのです。
出典:自律神経を鍛える!?そのおかしな誤解と解消法を3つご紹介。
自律神経が乱れて何かしらの症状が出たら、体のバランスを整えれば良いです。
○自律神経を整えるツボ
「心包区」
「心包区」の位置
心包区というツボは、中指の下で、手のひらのほぼ中央にあります。
「心包区」の押し方
親指を心包区に置き、少し強めに3秒ほど押し込みます。押している間は 息を吐きましょう。
目を閉じて、押している心包区に意識をもっていき、ゆったりとした気持ちでツボを刺激してくださいね。
何回か繰り返し、両方の手を、同じように押すと効果があがります。
心包区の心包には、心臓を包んでいる袋、という意味があります。
心包区の刺激は、緊張状態にある心臓と交感神経をリラックスさせて、自律神経を整える効果があるのですよ。
心包区は、自律神経失調症のほかに、不眠症や多汗、疲れを解消する効果があります。
「心包区」の効果を説明
指間穴
「指間穴」の位置
「指間穴」は、指と指の間で、手の甲側にあります。
「指間穴」の押し方
親指と人差し指で、「指間穴」を挟むようにして、刺激してください。
「指間穴」の効果
「指間穴」というツボは、自律神経を整えるほかに、冷え性や体の疲れをとる効果があります。
足裏のツボ
足の親指には、頭の中に関係するツボが集まっており、親指全体をマッサージすることで、脳内の血行がよくなり、頭の疲れがとれて、体も気分もすっきりして、自律神経を整える効果があります。
親指が硬い人は、脳に疲れがたまっている、と考えていいでしょう。
足の親指をマッサージする方法
まず、足の親指全体的を軽くほぐします。手は温めておいたほうがいいでしょう。親指がほぐれてきたら、少し力を入れてさらにほぐしていきましょう。
気分が悪くなったら、注意してくださいね。
次に、親指の付け根に、手の親指の腹を当てて、指先の方に向かって、押すように刺激します。両方の足を同じようにしてください。
最後に、 肩や首をゆっくり回して、さらに血行を促しましょう。
毎日少しずつ押すといいようです。
合谷(ごうこく)
手の親指と人さし指の骨が合流した場所からやや人さし指に近いところにあるツボです。親指で押した時にジーンとし、くぼみがあるのが合谷。首の疲れや肩こり、疲れ目などさまざまな症状に効果があるとされる「万能のツボ」といえます。新陳代謝の活性化も促す効果が期待できます。手の甲を上に向け、親指の腹を合谷に当て、やや強めにつまむようにマッサージをしましょう。
血行促進に優れた効果を発揮する百会ツボ
百会は、精神的なストレスを緩和する代表的なツボの一つです。
百会は、中国七穴の筆頭に位置づけられています。
脳障害、半身不随などの重度の症状から、不眠症や自律神経失調症、
痔など、幅広い範囲で効果があるといわれています。
頭痛以外にも、抜け毛、耳鳴り、立ちくらみ、二日酔い
の症状にも効果があり、自律神経失調症や更年期障害の
緩和にもよいとされています。
百会といわれるツボは、どのタイプの頭痛にも効くと
言われており、自律神経失調症の緩和にもよいとされています。
百会は、頭のてっぺんと左右の耳を繋いだ線の延長上
に交わる部分に位置します。
百会を刺激する方法は、指の腹で、百会に当てて下方に押せばOKです。
押す強さは、心地よいと感じる強さで十分で、強く押しすぎてもいけません。
ツマ楊枝を10本ほど輪ゴムで重ねて、百会を刺激するとなお効果的です。
1日数回、2~3分ほど刺激することで、 頭部の血流がよくなり、頭痛を和らげることができます。
○自律神経失調症 治るまでの期間はどくらい?
治るまでの期間にかなり個人差があります。
自律神経失調症、うつ病などの心因性の病気は、治るまでの期間にかなり個人差があります。
原則としては、他の病気と同様に、発症してから早期の治療を行えば、早く完治します。
しかし、現代では発症していても無理して、病気に気付かず、発症して長期間にわたり放置してしまうケースが多いので治療期間が長くなってしまいます。
また、患者の年齢(若い人ほど治療期間が短い傾向がある)や性格、病気の種類、原因の根深さなどによっても治療期間は変わってきます。
一般には、まったく治療が必要なくなるまでに、早い人で3~4か月、長い人の場合は2~3年から、10年近くに及ぶ人もいます。
通常、治療を始めてから1か月ほどで症状自体はよくなってきますが、これは薬などによる一時的な症状の改善に過ぎず、もしそこで治療をやめてしまえば、再び症状がぶり返して襲ってきたり、再発により更に悪化する場合があります。
出典:自律神経失調症の治療期間は長くなってしまうケースが多いようです|脳の病気チェックドットネット
これらの病気の原因は、主に心にあるので、治療のためには長期戦にのぞむ覚悟が必要になります。
自律神経失調症の治療期間はわからない?
自律神経失調症とは、自律神経が通常の状態より大きく乱れている状態のことです。
しかし、どこか具体的に体がおかしくなっていたり、外傷があるわけではありません。
レントゲン検査でもMRIでも、変わったところは見つかりません。
大きく分類すれば、精神的なことが原因で体に不具合が発生しているような状態です。その為、うつ病やパニック障害と同じで、いつ完治するのかも、いつ治療期間が終わるのかもわかりません。
治療期間は、まさに人それぞれとしか言いようがないんです。
一応、症状がでなくなった時点を治療期間の終わりと定めるなら、早い人だと2ヶ月くらいです。これは、わたしの知人がうつ病を再発した時にかかった治療期間とほぼ同じです。
ですが遅い人では、3年とか10年以上とも言われています。中には一生涯、自律神経失調症の症状に苦しむ人もいるくらいです。
出典:自律神経失調症の治療期間は誰にもわからない - 自律神経失調症の治し方ナビ
あまり病院の薬には頼らない方がいい
自律神経失調症の完治の判断というのは難しいもの
自律神経失調症の完治の判断というのは難しいものです。医師によっても変わってくるでしょうが、「これで完治です」とはっきり言うことは少ないと思っておいた方がよいでしょう。
よくあるパターンとしては、(これは精神疾患など完治とはっきりいうことの難しい病気でもあることです。)
症状が出なくなって半年くらい様子をみる、というものがあります。
例えば治療を始めて半年くらいであまり症状が出ないことが続くようになったとします。そこで、通院をやめさせないで1年くらいまで様子を見てみるという判断をするパターンはよくあるものです。
ここで「お薬と通院はひとまず終わりにしましょう。調子が悪くなったらいつでも来てくださいね」などと言われる患者さんが多いのです。はっきり完治という表現を使うことはあまりありませんが、ここまで来たら「完治」だと思ってもいいでしょう。
でも、自律神経は治ったからといってリズムを崩しそうな生活に戻せばまた乱れてしまいます。そうならないように、事実上完治しても気を抜かないように健康的な生活を心がけましょう。
なるべく早く完治させるためには、「治すためにコツコツやっていこう」という積極的な気持ちと一緒にその方法を考えてくれるパートナーである医師の存在がキーポイントになりそうです。
○自律神経失調症の改善方法
改善方法1|有酸素運動をする
無理のない有酸素運動が自律神経失調症の症状を改善してくれます。次項を定期的に20分程度取り入れるといいでしょう。
ジョギング
ウォーキング
スロージョギング
水泳/水中ウォーキング
縄跳び
ヨガ
エアロバイク
自転車
踏み台昇降運動
注意点は、頑張りすぎないこと、継続して行うことを目的にはじめるのがより改善につながります
改善方法2|就寝30分〜1時間前に入浴する
入浴することでストレスはかなり軽減されると検証されています。特にその後の眠りを深く安眠しやすくもなります。
この時、できればシャワーではなく湯船に浸かるようにしましょう。
湯船に浸かり汗をかくことで、体温調整の機能を鍛えることができます。
お勧めは40度以下のぬるま湯にゆっくりと浸かり、汗ばむくらいまで我慢する入浴方法です。
改善方法3|ストレスを発散すること
1日のストレスはその日のうちに発散しておくことにしましょう。
あなたが1日を終え、ベットに入る前に嫌な気持ちを感じたら、まずはストレスを取り除きます。
瞑想して頭のなかの嫌な気持ちを忘れます。日中たくさん脳を動かしているので何も考えないことは重要です。
瞑想してもまだ嫌な気持ちを感じるなら、そのもやもやを紙に書き出しましょう。
書くことはストレス発散になり、言いたくても言えない気持ちや不満に思っていることを書き尽くしたらベットに入り目を閉じます。
自然に眠りに入れなければ、まだストレスが発散されていませんので瞑想から行ってみましょう。
無理して眠りにつくより、ストレスを翌日に引きづらないことが大切です。
改善方法4|安眠すること
睡眠の1時間前には部屋の明かりを落とし、リラックスした状態で身体を休めましょう。
毎日同じ時間に寝たり起きたり、リズムのある生活を心がけることが大切です。普段と比べて1時間程度の寝坊はかまいませんが、昼過ぎまでダラダラ布団にいることは避けましょう。
安眠できる音楽やアロマなどで癒されながら眠りにつくことをおすすめします