◆そんな人に朗報です。マカフィーが「Androidスマートフォン向け」に詐欺電話/迷惑電話対策アプリを提供。
マカフィーは12月3日、Androidスマートフォン向けに詐欺電話/迷惑電話対策アプリ「マカフィーセーフコール」を提供すると発表した
出典:マカフィーがAndroid向け迷惑電話対策アプリ「マカフィーセーフコール」を発表 ドコモやauに提供 - ITmedia Mobile
McAfee, Inc(マカフィー インク
McAfee, Inc(マカフィー インク)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタクララに本社があるコンピュータセキュリティ関連のソフトウェアとハードウェアを製作・販売する米インテルの子会社。
ITセキュリティの専業ベンダーとしては世界一の規模である。PCやサーバー向けのセキュリティ対策製品およびネットワーク向けのセキュリティ対策製品の開発・販売を行っている。
2013年に日本の市場の占有率で1位となった。
12月4日より「auスマートパス」会員向けに提供し、今後はNTTドコモ向けのサービスも提供する予定。無料でダウンロードでき、Android 2.3以上の端末で利用できる。
出典:マカフィーがAndroid向け迷惑電話対策アプリ「マカフィーセーフコール」を発表 ドコモやauに提供 - ITmedia Mobile
スマホユーザーの若年層に広がる「詐欺・迷惑電話」問題を解決するために開発。「既に400万件ものマルウェアのサンプルが存在するものの、ユーザー側でほとんど迷惑電話の対策はなされていない」(マカフィーコンシューマ事業統括取締役田中辰夫氏)という理由から、モバイル向けのサービスを提供するに至った。
マカフィーコンシューマ事業統括取締役田中辰夫氏
マカフィーセーフコールは、まずはキャリア向けサービスとして提供される。12月4日にKDDIの「auスマートパス」会員向けに提供し、その後はNTTドコモユーザー向けにもサービスを提供する。
今後はGoogleの「Playストア」などで提供する可能性もあるが、「まずはユーザーの利便性を第1に考えて、キャリアと提携してサービスを提供したい」と田中氏は話す。
050から始まる番号などのIP電話サービスからの着信は防止できず、あくまで080/090/070から始まるキャリア回線を用いた音声通話が対象になる。今後は「IP電話なども対象としていきたい」との展望も。
◆どんな仕組みなの?
トビラシステムズが管理する「詐欺電話・迷惑電話番号リスト」を活用するもの
出典:マカフィーがAndroid向け迷惑電話対策アプリ「マカフィーセーフコール」を発表 ドコモやauに提供 - ITmedia Mobile
トビラシステムズ
公式HP
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◆機能はどんな感じ?
かかってきた電話番号を「緑/黄/赤/灰」の4色で表示し、それぞれ「安全な着信/迷惑な着信の可能性/危険な着信の可能性/不明な着信」かどうかを画面上で通知してくれる。
出典:マカフィーがAndroid向け迷惑電話対策アプリ「マカフィーセーフコール」を発表 ドコモやauに提供 - ITmedia Mobile
電話番号リストはトビラシステムズが管理しているため、リアルタイムで自動更新されていく。
なお、事前に「高・中・低」という3つのセキュリティレベルから自分に合うものを選ぶ必要がある。
出典:マカフィーがAndroid向け迷惑電話対策アプリ「マカフィーセーフコール」を発表 ドコモやauに提供 - ITmedia Mobile
着信許可や着信拒否を任意で選択できるので、トビラシステムズのリスト以外の番号を設定することもできる。
出典:マカフィーがAndroid向け迷惑電話対策アプリ「マカフィーセーフコール」を発表 ドコモやauに提供 - ITmedia Mobile
緑は「アドレス帳に登録されている番号、カスタムリストで『許可リスト』に追加された番号」
黄は「迷惑電話に利用された/利用されている番号」、赤は「詐欺電話に利用された/利用されている番号」
灰は「公衆電話、国際電話、非通知番号や、データベース、カスタムリストに存在しない番号からの着信」を表す。
◆iPhone版はどうなの?
iOS向けアプリは「Appleが電話回りのAPIを提供していないため、実装が難しい」(マカフィーCMSB事業部本部長 青木大和氏)としている。
◆高齢者が被害者となっていた詐欺・迷惑の電話の被害が「若年層」にも広がっている。
450億円――。これは、2014年1月から10月までに振り込め詐欺などによる迷惑電話の被害総額(警察庁調べ)だ。
これまで“オレオレ詐欺”という言葉に象徴されていたように、いわゆる振り込め詐欺は単身の高齢者を狙い、固定電話にかけられることが多かった。
しかし、近年はスマートフォンの普及により、シニア向けスマホを持つ高齢者や、還付金詐欺と言われるような手口で若者をターゲットにする事例も増えてきているという。
金銭的な被害はなくとも、セールスや勧誘などで大切な時間を割かれてしまうケースもあり、迷惑電話に当てはまりそうな電話は日々増えていっている。
実際に詐欺電話の可能性がある番号を見つけても、警察に知らせてからキャリアが本人確認をするという工程があるため、電話番号を止めるまでに「最低3日かかる」という。