◆インドネシアで、たばこを吸う子供が急増し、社会問題化している。
喫煙する子供が急増するインドネシア
非政府組織(NGO)「子供の権利保護委員会」などによると、10歳未満の3人に1人が喫煙の経験者。16歳以下の100万人が常習喫煙者で、ここ10年で3倍に増えたとの推計もある。
東南アジアでは、幼くしてタバコを覚え中毒になってしまう子供達が、近年増えている。
ニコチン中毒でリハビリを受ける少年まで次々に出現。
◆幼い子供が喫煙する様子が次々と話題となっている。
インドネシアでは喫煙の年齢制限がない。子供も容易に露店で買える。
インドネシアには喫煙に関する年齢制限がないため、近年、未成年の喫煙が相次ぎ、また、低年齢化していることから大きな社会問題となっています。
・1歳8カ月の男児が喫煙
きっかけは不明だが、1日半箱のペースでたばこを吸っており、父親のデリさん(34)は「たばこがないと泣きだす。病院に連れて行きたいが、費用が高いと聞いた」と困惑気味だ。
・2歳児のスモーカー
2歳児なのにヘビースモーカー
男児の父親が初めてたばこを与えたのは男児が1歳半のときだという。
インドネシアの2歳児がたばこを吸う動画が英紙サン(Sun)のウェブサイトに掲載され、世界中の注目を集めている。
無邪気に遊ぶ姿は幼児そのものだが、、、
現在、1日に吸うたばこの数は40本。母親によると、ニコチンが切れると男児は壁に頭を打ち付けるが、父親は男児が「健康」だと主張する。
出典元:YouTube
動画には、おもちゃの車にまたがるぽっちゃりした2歳の男児が周りの大人たちに笑いかけながら、たばこを肺まで深く吸い込む様子が映されている。
・3歳からタバコを吸い、7歳でニコチン中毒
インドネシアに7歳にしてニコチン中毒の男の子
3歳からタバコを吸い始め、今は1日16本吸っている。これでも良くなった方で、かつては1日60本吸っていた。
インドネシアの小さな村、シカパー村では、ディハム・アワリダン君(7)は、タバコを吸うたくさんの子供達の中の一人にすぎない。この村では、伝統的な子供の遊びよりも、タバコを吸うことを好む子供達が大勢いる。
「ディハムは3歳の時からタバコを吸っています。当時は1日に3パック吸っていました。タバコを買うお金を与えないと、激怒するか、タバコを盗んでしまいます。」と、ディハム君の父イヤンさん(36)は困り果てている。
ディハム君は、タバコのパッケージに記されている「タバコは体に害です」という広告は、全て嘘だと信じている。
・タバコを取り上げると暴れまわる8歳児
慣れた手つきでタバコをくわえているのは、インドネシアのジャワ島南西部に住むアディ・イルハム君。イルハム君はまだ8歳。
4歳の頃から喫煙を始めるようになって、現在では1日におよそ2箱のペースでたばこを吸っています。以前、母親がタバコを取り上げたところ、イルハム君は窓を割るほど暴れてしまった。
出典元:YouTube
◆インドネシアは世界有数の「たばこ天国」として知られている。
インドネシアで売られているタバコ。値段も一箱日本円にして約110円位から200円位まで。
インドネシアではたばこが割安で広告が多数あり、毎年少なくとも20万人がたばこに関連する疾患で死亡している。
インドネシアの喫煙率は世界トップレベル。
出典:http://koyamauchi.com/2014/02/16/post-1074/
インドネシアはイスラム教徒が多いので、あまりタバコを吸わないイメージがありますが、イスラム教で禁止されているはアルコールで、タバコは禁止していないようです。
世界の国別、男女別で喫煙率が最も高いのはインドネシアの男性。同国の15歳以上の男性の喫煙率は67%に上る。
出典:http://koyamauchi.com/2014/02/16/post-1074/
ロシアの39%に続く世界2位。ちなみに日本人の喫煙率は20.7% (平成24年調査)
たばこに対する規制が手ぬるいため、たばこ会社が若年層を対象にした宣伝・販促活動を行うことを可能にしている。
◆なぜインドネシアでは喫煙率が高いのか?
インドネシアでもマルボロマンが荒野を馬で走り回っている。
インドネシアでは「たばこ」が社会のあらゆる局面に深く根ざす存在。
出典:http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130428/waf13042812000000-n2.htm
オランダの植民地時代に欧州への輸出品として栽培がスタート。現金収入が得やすいという理由から、農家が増え、いまや生産に携わる労働者は300万人以上。
出典:http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130428/waf13042812000000-n2.htm
◆インドネシアに深く根付くタバコ産業
インドネシアという国はタバコ産業が巨大な利益を上げている。
インドネシア地場ブランドの価値番付
1. サンポルナ 22億5000万ドル(タバコ産業)
2. テルコム・インドネシア 19億2000万ドル(通信産業)
3. バンク・マンディリ 16億6000万ドル(金融業)
4. グダン・ガラム 13億2000万ドル(タバコ産業)
5. ジー・サム・スー 11億1000万ドル(タバコ産業)
たばこによる税収人は、政府の財源の約6%を占めるという。業界側からの政治献金は多い。
人口約2億4000万人のインドネシアは、たばこ産業にとってまさにパラダイスで、積極的に販売拡大が続けられている。
◆こうした問題に対して消極的なインドネシア政府
「たばこ業界への管理が徹底していない」と、政府を非難する声も大きいが、、、
政府は規制には消極的だ。
国家財源の約1割をたばこ関連税収で賄っているほか、業界からの政治献金も莫大(ばくだい)な額に上るとうわさされる。東南アジアで唯一、世界保健機関(WHO)のたばこ規制枠組み条約に批准していない。
◆幼児が喫煙する映像が話題となったのがきっかけで、若年層の禁煙策としてようやく規制に乗り出した。
乳児が喫煙する様子が大々的に報道されると、欧米の市民団体などから批判が殺到。
ユドヨノ大統領は最近やっと「18歳未満への販売禁止を盛り込んだ政令を出す」と重い腰を上げた。
「ライト」や「マイルド」といった表現は商品名に使えない。18歳未満や妊婦への販売も禁止。世界有数の「たばこ天国」インドネシアで、たばこをめぐるそんな規制を含む法律が発効した。
出典:http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130428/waf13042812000000-n1.htm
若年層の禁煙策としてようやく規制に乗り出した格好だが、罰則規定などが甘く、実効性は疑問視されている。
出典:http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130428/waf13042812000000-n1.htm
新規制では、18歳未満と妊婦への販売を禁じている。喫煙者が減らないのは、若年層から喫煙習慣があるためとみているからだ。
◆規制は始まったばかりだが、幼児が喫煙する姿が報道されることによって事態が変化しつつあるのが確か。
喫煙の映像がネットで流れて国際的な批判を呼んだ同州の2歳男児と東ジャワ州の4歳男児は、病院で治療を受けるなどして禁煙に成功した。
・カナダの写真家Michelle Siu(ミシェル・シウ)さんはそんな喫煙する子ども達を捉えた写真を公開している。
喫煙するインドネシアの子供たちを捉えた写真シリーズ「Marlboro Boys」
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