◆「宇宙人のような瞳を持った猫」がネットで話題となっている。
エイリアンのような瞳の猫…その名も「マチルダ」
エイリアンといえば、眼球の大きい「グレイ型」と呼ばれるものがよく知られていますが、このグレイ型エイリアンのような眼球を持つ猫が大きな話題となっています。
インスタグラムで今、“マチルダ”という猫が大変な話題となっている。
マチルダは非常に大きくガラスのような神秘的な目を持つ猫。
マチルダの目は宇宙人のようにも見える。そして、今も大きくなっているそうだ。
一般の猫とは比べ物にならないほどの大きな瞳には、“エイリアン”というニックネームがついている
そんなマチルダちゃんに、インターネットユーザーたちが惹きつけられた。
◆その瞳には遺伝性の難病が隠されていた。
インスタグラムではスターそのもののマチルダだが、この子の生き様はまさに難病との闘いであるようだ。
出典:http://twinavi.jp/topics/news/5582293a-2608-4a4b-b794-56425546ec81
非常に大きく神秘的な瞳を持つ猫のマチルダですが、その目に秘められた物語は楽しいものではなかった。
2013年2月14日、バレンタインデーに誕生したマチルダは、すぐに捨てられてしまったものの動物保護団体に拾われ、生後12週間で現在の飼い主の家にやってきました。
生後12週の段階では誰もが可愛いらしいと思う子猫だった。
1歳の誕生日を迎えたころ、右目が急激に腫れあがりました。そこで獣医に診察を依頼したところ、マチルダは猫の白血病に置かされていることが判明しました。
マチルダの右目は瞳孔が拡大し数分間開きっぱなしの状態に。
飼い主は何度も獣医の元に通い、当初は猫白血病ウイルスと診断されていたようです。
◆そしてこの病気の正体が判明します。その名も「水晶体脱臼」という難病。
マチルダの兄弟も同様の症状となっていたことが判明した。
医師からは遺伝性の水晶体脱臼(水晶体の位置がずれてしまう)であると告げられた。
出典:http://twinavi.jp/topics/news/5582293a-2608-4a4b-b794-56425546ec81
遺伝的病気であることから治療は不可能で、このままの姿で暮らすことになった。
緑内障も発症すると眼球はどんどん肥大し、視力はガクンと落ちてしまったそうだ。
◆猫の「水晶体脱臼」とはどんな難病なのか?
猫の「水晶体脱臼」
水晶体には通常、隣接する「毛様体」(もうようたい)から伸びる「毛様小帯」(もうようしょうたい, or チン小帯)と呼ばれるテーブルが付いており、 定位置からずれる事はありません。しかし何らかの理由でこのケーブルと水晶体の連結が分断されてしまうと、水晶体が自由に動けるようになり、前に行ったり後ろに行ったりするようになります。このようにして発症するのが「水晶体脱臼」です。
猫の水晶体脱臼とは、眼球のレンズに相当する「水晶体」と呼ばれる透明な部分が、本来の位置からずれてしまった状態のこと。
「水晶体脱臼」が発症してしまう原因は3つの要因が考えられる
水晶体脱臼の原因は物理的な衝撃によるものと、ぶどう膜炎や、緑内障により眼圧が上がること、白内障による水晶体の膨張など内的な要因によるもの、先天的にチン氏帯が弱くて成長するに従ってさらに弱って切れてしまうもの、の3つの要因が考えられます。
・治療法は2種類あるらしい。
保存療法:水晶体の亜脱臼や、眼圧上昇を伴わない後方脱臼に関しては、保存療法が選択されます。具体的には、縮瞳作用のある点眼薬を一日数回点眼することで前方脱臼を防ぐなどです。
外科手術:眼圧の上昇を伴う後方脱臼や前方脱臼に関しては、様々な合併症を引き起こす危険性が高いため、水晶体や眼球の摘出術を行います。
◆マチルダの飼い主はよく考えた末、手術を行わない道を選択した。
現在、残念ながらマチルダはほとんど失明してしまったが、痛みはないという。
手術をすれば痛みや苦痛を伴う。マチルダの飼い主はよく考えた末、手術を行わない道を選択し、「幸せな一生を送れるよう愛し続ける」と決意を固めた。
飼い主はオンライン募金サイト『GoFundMe』にファンドを設定。マチルダの医療費として2500ドルを目標に人々から善意の寄付金を募ってみたという。
薬などでマチルダの状態は安定していますが、症状次第では眼球摘出手術を行わなければならない可能性もあるとのこと。
サイトには「マチルダは本当に美しい猫。その命がある限り、どんな状況になっても愛情深く世話をしてあげたい」と綴られている。
出典元:YouTube
動画でもマチルダの様子が確認できます。