◆隅田川を泳ぐエイの姿がtwitterに投稿され、話題になっている。
今日もエイがいるな、視界内に7匹編隊で泳いでいます。海でエイを観たこと無いのに川で見るとは思いませんでした。この感じだと相当いそうです。隅田川経由でこの川まで来たんだろうけど。
エイの群れ。。。。こつらは隅田川を浅草まで遡上して更に支流を1km進んだ事になる。スカイツリー見物? http://t.co/DMnDP5xQm8
これは7月9日の午前に「エイの群れが隅田川の支流まで遡上している」と写真付きで流されたツイートが拡散して注目を集めているというもの。
@Panzerkeil @d_leitgeb 僕も品川でエイの川上りを見た事があります!
@Panzerkeil @sikano_tu エイの仲間は、時折、遡上する報告があります。淡水に入って、身体の寄生虫を落とすためではないか、というのを読んだことがあります。
◆「エイ」って淡水の川泳ぐんだ…
普段は水族館でしか見る機会がない生き物なのだが…
エイは板鰓亜綱に属する軟骨魚類のうち、鰓裂が体の下面に開くものの総称。鰓裂が側面に開くサメとは区別される。約530種が知られている。
世界中の海洋の暖海域から極域まで広く分布し、一部は淡水にも適応している。
東海大学海洋生物学科の専任講師である堀江琢氏は「アカエイが淡水域に入ってくることはありますし、タイなどではよくみられます。なぜかは不明ですが、餌になる貝類があったりすることは考えられます」と説明する。
◆投稿主の分析は続く…
ツイート主がエイを見たのは北十間川だということでスカイツリーのすぐそばのようですが、「どんどん数が増えていた」「こんな支流にもエイが沢山いて増えていることから、隅田川に大量のエイが入り込んでいるのではないだろうか」と語っています。
こんな支流にもエイがたくさん居る(増えている)ので隅田川に大量のエイが入り込んでいるのではないだろうか。調べたら川を大量のエイが遡上する事は時々あるようだ。隅田川でもこれまでのあったらしい。何等かの原因で東京湾から逃げてくるらしい。
エイは海水の酸素濃度に敏感だという話もあります。ここ数日気温が下がっているので、東京湾の水温が低下して表層の海水との逆転が起きているのかもしれない。エイが生息していた水深の酸素濃度が下がって川に逃げてきたのかもしれませんね。
エイが居たのは北十間川で、本当にスカイツリーのすぐ足元です。水質改良のためだと思うのですが、ポンプアップした水を循環させたりしているので、エイに好まれたのかもしれませんね。
◆隅田川でエイが遡って泳いでいる目撃例は他にもたくさん存在していた。
花見兼お散歩に隅田川テラスに行ったらね、隅田川にね、エイがいたの。一メートルくらいの。 http://t.co/HIjqBjuxpa
朝ラン、隅田川にエイヒレ、いや、エイが泳いでる〜Σ(゚д゚lll) http://t.co/vvceJ6emFD
隅田川にエイがいたww
真ん中のうっすら茶色いの http://t.co/P1XNv800Cd
・なんと釣り上げた人まで!
今、勝鬨橋脇で、エイが釣れました(^-^)/スグに隅田川に戻しました!釣ったのは、釣り愛好家の方ですw http://t.co/GYTsLxOyks
◆隅田川以外にも日本各地で川を遡上するエイの目撃例も
出かけてる間に妻が「運河にエイがいた」と。撮った写真を見ると分かりにくいが確かに。ちょっと前隅田川を俎上してるとどこぞで見たが、豊洲でも見られるようだ。
この写真はボクが撮ったもの。なかなかダイビング中は当たらないのになw http://t.co/GyO3Ely5Bu
ウチの近くの川にエイが!
ありえるんですか?
魚に詳しい方。
海から数百メートルだと思います。
他にも小さいのが数匹と大きいのが一匹。
感動… http://t.co/igIhSlVhZ6
何故?こんなドブ川にエイがいるの?
出典元:YouTube
普通のドブ川をスイスイと泳いでます。
◆2012年にはエイの大群が千葉の川を遡上する事件も発生していた。
千葉県いすみ市岬町の夷隅川で、100匹近くのエイが群れをなして上流に向かっていく姿が目撃され、話題になっている。
夷隅川で目撃されたエイの大群
最初は2012年7月17日朝に見られ、目撃した人が撮った写真や証言によると、茶褐色の平べったいようすから、専門家や漁業関係者らは「アカエイ」ではないか、とみている。
写真を見た鴨川シーワールド(鴨川市)の飼育担当者は 「体長30~40センチ程度はあり、大人のアカエイではないか。春から夏にかけてたまに河口に現れることはあるが、これだけ多くのエイが一斉に川をさかのぼる姿は珍しい。理由はわからない」と話した。
◆どうやら隅田川で発見されたエイも『アカエイ』と呼ばれる種類らしい。
判然とはしないけどアカエイみたいですね。河口付近に多く気水に適応できるので川も遡上できるらしい。シッポに毒があるらしいので要注意です。時々見ていたのですが、どんどん数が増えていた。しかし、さっき見たら一斉に姿を消していました。どこへ行ったんだろう?
アカエイ
アカエイ(赤鱏・赤鱝、Dasyatis akajei)は、トビエイ目アカエイ科に属するエイ。全長2 m。日本を含む東アジアの沿岸域に広く分布。北海道南部から東南アジアまで、東アジア沿岸域に広く分布する。学名の種名"akajei"は和名に由来している。
ふだんは浅い海の砂泥底に生息し、目と噴水孔、尾だけを砂の上に出す。餌は貝類や頭足類、甲殻類、魚類など底生生物を幅広く捕食する「肉食系」。
浅い海の砂泥底に生息し、分布域では目にする機会が多い。河口などの汽水域に侵入することもある。
東京のしながわ水族館によると、「河口付近では潮の干満によって、見られることがあります」と、目にする機会は少なくない。
◆実はこのアカエイ…毒を持つ危険生物だった。。
アカエイの棘には毒性がある
アカエイの尾ビレには硬い棘がある。細かな返しのある棘で、手に持っただけでは簡単には刺さらない。むしろ裸足で歩いていて棘を踏むなどして刺さるのだと思う。それだけに危険度は高く、毒を持つので干潟歩きなどのときには要注意。
触ったりしなければ人を刺すことはないが、この長い棘には毒腺があり、刺されると激痛に襲われ、アレルギー体質の人などはショック死する恐れもあるほど強力。
弱った個体が浜に打ち上げられたり、浅い海で知らずに海水浴で踏んでしまった時に、毒針を受ける危険がある。
棘には鋸歯状の「返し」もあり、一度刺さると抜き難い。刺されたらまず毒を絞り、患部を水または湯で洗い流し早急に病院で治療を受ける必要がある。
◆意外なことにこのアカエイ…食べられるらしい。。
刺身、湯引き、煮付け、煮こごりなどで食用になる。また鰭の軟骨を干物にしたり、魚肉練り製品の原料にも使われる。
通常、エイは網にかかっても漁業価値が高くないので、漁師さんがその場で海に帰してしまうそうです。
利用する部分はヒレとその周辺で、軟骨を含みます。エイを捌く時は体の中央部分を残し左右のヒレ部分を付け根から切り落とすだけ。
出典:カスベ/赤エイ
漁獲後に時間が経つとアンモニア臭が発生する。日本では酢味噌やショウガ、酒などを用いて臭みを消す料理が一般的である。
エイ類の旬は夏場。栄養分はコラーゲンが多いのが特徴と言える。
出典:カスベ/赤エイ
アカエイの刺身
油が無く、淡白な白身、ほんのり甘い、そしてコリコリと身が引き締まっているそうです。