◆とんでもなく気持ち悪い生き物が隣国で大発生しているらしい。
一見するとミミズのようなこの生き物は白い糸のようなモノを網目状に吐き出し、からめ捕った獲物を丸のみにするという。
うだるような猛暑の中、台湾で、タイで、そしてお隣の韓国でも、とんでもなく気持ち悪い軟体生物が立て続けに出現中だ。
◆このキモすぎる生き物…日本での名前は「ヒモムシ」というらしい。
最近、東アジア各所でヒモムシ出現の報告例が後を絶たない。
出典：まるでエイリアン！ 韓国で大発生する新種の軟体生物が日本上陸、生態系破壊の可能性も (2015年8月2日) - エキサイトニュース
ヒモムシ（紐虫）とは？
紐形動物門 Nemertea に属する動物の総称である。大部分は海産で、滑らかで平たいひも状の体をしている。
外見上は目はないが、眼点という感覚器官はある。長い吻は、普段は裏返しで体内に格納。雌雄異体（しゆういたい）で、粘液やゼラチン質に包まれた卵を放出する。
ヒモムシとは「紐形動物門」に属する動物の総称で、世界中で１千種類以上が確認されている。
出典：韓国で大発生する生物「ヒモムシ」 未確認の新種であり生態は調査中 - ライブドアニュース
多くは海底にいるが、淡水や陸上の湿地に生息するものもいるらしい。
体は細長く紐状で，背腹は扁平，伸縮性に富む。普通は長さ５～30cm。
地球上の他の種の生物とはまったく違う、独自の進化を遂げた生物。
出典：韓国で大発生する生物「ヒモムシ」 未確認の新種であり生態は調査中 - ライブドアニュース
ミミズとか回虫の仲間でもなく、ヒモムシはヒモムシらしい。
内部構造もかなり変わっている。
ヒモムシには体腔がありません。体腔というのは乱暴にいうと例えば皮膚／筋肉組織と内臓の間にあるすきまのことですね。人間や魚のような脊椎動物には体腔があります。だから魚をひらきにすると内臓をそのまま抜くことができる。体腔があると内臓と筋肉がそれぞれ別々に動作できるので、その点で便利であるという説明がなされています。かたやヒモムシには体腔がないので内臓だけを抜くということがしにくい動物で、解剖がしにくいらしい。ほとんどソーセージ状態。
◆タイで発見された陸生のヒモムシを収めた動画が衝撃的だった。
【日本にも上陸！？】ヒモムシが韓国で大量発生中！捕食がきもい！
出典元：YouTube
タイの一般人がＹｏｕＴｕｂｅに動画を投稿した陸生のヒモムシは１０ｃｍほどの大きさだが…何やら白いモノが体から吹き出てくる瞬間がヤバすぎる…。
ピンク色の体から吐き出した白い吻が２本、３本、４本…と網目状に広がる様子はやっぱり気持ち悪い。
・この「白い舌みたいなモノ」は何？？？
あれは舌ではありません！吻（フン）と呼ばれる獲物を捕るための捕食器官
出典：韓国で大発生する生物「ヒモムシ」 未確認の新種であり生態は調査中 - ライブドアニュース
ヒモムシの最大の特徴は伸縮自在の吻を持つことらしい。
紐形動物の吻は独特で、体内に吻を納める腔所を持っていて、ここの組織を反転させてホースかなにかのように吻を出し、種類によるとそこについた針で獲物を捕まえます。
ナマコとかを捕まえて丸のみすることもあるらしい。
肉食なので獲物を捕まえるために吻や体表部に毒があったりしますが、触ったくらいで人間が死ぬことはありません。
出典：サービス終了のお知らせ
◆数多くの種類が存在するヒモムシ。台湾で発見された「ミドリヒモムシ」の動画もまた、ネットを震撼させた。
澎湖釣獲綠色怪物（Catch on green monster in Penghu)
出典元：YouTube
台湾で海釣り中の男性が発見したミドリヒモムシのＹｏｕＴｕｂｅ動画
ピンク色の舌のようなものをにょろにょろと吐き出すその姿が大きな反響を呼んでいる。
この生物は紐形動物門のミドリヒモムシ（学名：Lineus fuscoviridis）
出典：【動画】ネットを戦慄させたミドリヒモムシとは | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
日本からフィリピンにかけて分布、とくに熱帯の沿岸海域でよく見られ、人間に害はない。
ミドリヒモムシ
米フランクリン・アンド・マーシャル大学の無脊椎動物学者ジョン・マクダーモット氏によれば、ミドリヒモムシの属するリネウス科の中には、「全長が2メートルに達するものもいます」と言う。
◆どうやら日本にも普通に生息している生き物だった。
・毒性を持つヒモムシもいた。
日本でもよく見られる体長５０ｃｍほどの『アカハナヒモムシ』
極めて高濃度のフグ毒（テトロドトキシンとその類似体）を蓄積します。
・和歌山県では発見されたヒモムシはとんでもなく長かった。
長さが５メートルほどある種類が発見された。
和歌山県串本町有田の串本海中公園センターは、近くの海底で発見したヒモムシの一種を近く展示するという。
見つけた時は長さ５メートルほどあり、センターは「うちの水族館史上で最長の生き物になる」と話している。
同センター水族館長の宇井晋介さん（54）が22日、サンゴの天敵のオニヒトデの駆除作業中、海中展望塔の沖200メートル、水深7メートルの海底で見つけた。
出典：新種？和歌山県で発見された長〜いヒモムシを展示中（串本海中公園センター） : カラパイア
白と黒のしま模様で、宇井さんは「初めウミヘビかなと思ったら、とても長かったので驚いた」と話す。
ヒモムシの一種としか分かっておらず、和名もない。
・過去には長さ「５５ｍ」にもなるヒモムシが発見された例も…
世界では約５５ｍもの長さの個体が１９世紀にスコットランドのセント・アンドルーズの海岸に打ち上げられたという。
出典：韓国で大発生する生物「ヒモムシ」 未確認の新種であり生態は調査中 - ライブドアニュース
シロナガスクジラですら全長は最大３４ｍほど。ヒモムシは“地球最長の生物”といえる。
◆韓国でこのヒモムシが大量発生して大問題となっている。
このヒモムシ、お隣の韓国でも大量発生して大問題になっている。
３月末にシラス漁を開始して以降、漢江下流で赤いヒモムシが大量に発見された。
パク・チャンス幸州漁村契長は、「7～8年前に初めて赤いヒモムシが1～2匹出た時は漁民も
大して気味しなかったが、今年は手に負えない水準に広がった」とし、「こちらはまるで災いが
襲って来たようだ」と話した。
酷い場合、シラス1～2匹を除くと全てヒモムシで網が一杯だった。
漁民のシム・ハシクさん（６０歳）は、「昨晩、操業を終えた漁民が集まってオンオン泣いた」と話す。
出典：まるでエイリアン！ 韓国で大発生する新種の軟体生物が日本上陸、生態系破壊の可能性も (2015年8月2日) - エキサイトニュース
韓国で大発生しているヒモムシは未確認の新種のようで、まだ生態は調査中の段階。
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◆大量発生する原因とその影響とは？専門家の分析は…
地球温暖化も要因のひとつとして考えられているらしい
暖かい所を好むヒモムシがやって来て、暖かさを嫌うヒモムシは寒冷地に逃げるということでしょうね。まぁ、暖かい所に住む種類が多いのは事実ですが…。
出典：韓国で大発生する生物「ヒモムシ」 未確認の新種であり生態は調査中 - ライブドアニュース
日本のヒモムシ研究の第一人者、北海道大学大学院理学研究院生物科学部門多様性生物学分野・柁原宏（かじはらひろし）准教授の分析
肉食で食欲旺盛なヒモムシの仲間は巻き貝なども食べるので、在来生物のバランスを崩して環境を破壊してしまいます。
出典：まるでエイリアン！ 韓国で大発生する新種の軟体生物が日本上陸、生態系破壊の可能性も (2015年8月2日) - エキサイトニュース
柁原准教授の分析
見た目も行動も気持ち悪いヒモムシ。日本でも大量発生の可能性は十分にある。