◆「天ぷらが食べたい」…ただそれだけの内容の作文が話題となっている。
大阪・茨木西高校の生徒が書いた作文が、己の欲望に素直すぎて逆に好感が持てると話題になっています。
タイトルは「てんぷら」。
てんぷら
てんぷら(天ぷら・テンプラ・天麩羅・天婦羅)とは、食材に小麦粉を水で溶いたものをからめ、油で揚げた料理のこと。代表的な日本料理の一つである。
特に江戸のてんぷらが有名。日本で現在のてんぷらの手法が広まったのは江戸時代前期で、その後日本全国に広まり現在ではてんぷらの専門店の他、蕎麦屋や日本料理の店などでも良く扱われている。
金賞を取ってしまうほどの求心力を持つ作文。
◆Twitterに投稿された作文がこれ。何とも直球で「てんぷら」の魅力が伝わってくる。
てんぷらという単純明快で誰もが知っているテーマを、非常に深く掘り下げつつ、単刀直入に旨さを表現している。
金賞作品 『てんぷら』
今、僕はてんぷらが食べたい、アツアツのあげたてのてんぷらが食べたい。
そのてんぷらを、あの黄金色の出汁に、ころもがビチャビチャにならないていどにあさく、くぐらせて、かぶりつきたい。
そして出汁にはアクセントに、もみじおろしをとかしていただきたい。
僕のこだわりで魚のてんぷらは、塩でいただきたいのだ。
ここは、あえて邪道とおもえるような、カレー塩でいただきたい。
今、教室で作文をかいているが、そんなことほっといて、学校の門をとびこえ、にげだし、てんぷらのお店にかけこみたい。
そしてたらふくと、てんぷらがたべたい。口の中が油っぽくなったら、一回緑茶で口をリフレッシュさせたら。
また、てんぷらをたべだしたい、むがむちゅうにてんぷらがたべたい。
てんぷらは、すごい食べものだ。こんなにも人のあたまの中をてんぷら一色にさせる魅力があるのだから。
そして最後に、今、これだけは言いたいことは、エビ天がたべたい!!
言いたいことはそれだけだ!と言わんばかりのド直球ぶり。うん、天ぷらが食べたいんですね(笑) 伝わりました。
◆早速、Twitterでは称賛の嵐が起こった。
◆このストレートな文章表現にみんな感心するばかり…
感情がストレートに伝わってきたわ。全米が泣くな、これ。“@_fuux: 素晴らしい https://t.co/jUqRWCDpak”
@_fuux 正直者ですね。この年の子にしたら真っ直ぐで、自分の主張をハッキリ伝える好感の持てる文章。魚は塩で。ものすごく共感出来ました。
そこらの読書感想文みたいなイイ子ちゃんを無理くり演じさせられてるような作文じゃない、内心を的確に表現した素晴らしい文だと思います。RT
「てんぷら」――作文で褒められようという「あざとさ」がないところが非常に良い。それを評価した側も凄いが。こういう才能は「文学」を知らない方が良い。デビュー当時の町田康を髣髴とさせるな。
◆これは新進気鋭のグルメライター誕生か?
将来はぜひグルメライターとして活躍して欲しい。
この流れるような見事なテンポで思いの丈を綴れるのとても素晴らしい。憧れる。
特に三段目中ほどのすべてひらがななところ。 t.co/Gopi3rjf3E
@_fuux 臨場感がすごい...(゚Д゚)国語の盆土産を思い出しました
「揚げたてのえびフライは口の中に入れると、しゃおっ、というような音を立てた。かむと緻密な肉の中で前歯がかすかにきしむような、いい歯ごたえで、この辺でくるみ味といっているえもいわれない旨さが口の中に広がった」
一周回って図らずも昨日の夜のてんぷら作文の「当たり前の事しか書いてないのに読ませる技術の話」の大切さが身に染みる。
◆知らぬうちに天ぷら談義に移行する…
◆これはもはや文章による「飯テロ」…
「これは新手の飯テロだ!」と、話題になっています。
「飯テロ」とは?
食欲をそそる料理や食べ物の画像(唐揚げ、ラーメンなど)をweb上にアップし、見る者を空腹感で悶えさせるテロ行為のこと。テロの破壊力が大きい(空腹になっている人が多い)深夜の時間帯に行われることがほとんどである。
うーむ、これが文字で見る飯テロか。世のグルメライター(笑)の皆様、こんな美味そうな文章書いてみてよ。 t.co/tWfHz9tlhJ
おやすみなさい。寝る前になんて殺生なてんぷらの作文でしょう。夢でてんぷらにあいましょう。よき夢を。 ( ˘⊖˘)〰🍤ジュル
◆で、結果みんなこうなってしまいました…
同意しますw 昼に天ぷらを頂こうと決めましたw RT @_Jelis: 本来、作文ってこういうものだったのかもしれないな。
目からウロコだ。心が洗われるようだ。てんぷら油でw t.co/PCUIUUS71y