◆1.都市部の緑化を提唱するビル『垂直の森』 @イタリア
ミラノの街並みでも一際目をひく圧倒的なスケールと存在感。
ミラノのPorta Nuova(ポルタ・ヌオーヴァ)地区に、木々にあふれるユニークな高層マンションが誕生。
これは「Vertical Forest(直立した森)」と呼ばれており、イタリアの建築家Stefano Boeriさんがデザインしたもの。
これは2013年当時の画像。樹木の大きさはそれほどでもなかった。
イタリア人建築家ステファノ・ボエリ(Stefano Boeri)氏の建築設計事務所「Stefano Boeri Architetti」が担当。2009年から建設プロジェクトが本格的にスタートし、2014年10月に竣工したもの。
現在の様子。樹木が成長し、緑が溢れるビルに。
ボスコ・ヴェルティカーレBosco Verticale=垂直の森という名前で、地上26階建て、高さ110メートルの「Torre E(タワーE)」と、地上18階建て、高さ76メートルの「Torre D(タワーD)」から成る、ツインタワー。
建物の南側と北側では日照時間や風向きも異なるため、植物学者を交えて2年にわって最適な樹木の選択が行われた。また大量の土が建物に乗せられることになるため、通常の土では荷重オーバーになってしまう。このため重量が半分以下の特殊な土が用意されたという。
・目的はヒートアイランド現象の軽減
無機質になりがちな高層マンションに、緑あふれる森をもたらし、ミラノの街から排出される二酸化炭素などを吸収する役割も担っている。
出典:ミラノの街に、地球にやさしい垂直の森が完成したよ | ROOMIE(ルーミー)
夏は葉が日光をほどよく遮り、冬は葉が枯れることで日光を通すという、ごく自然で当たり前のサイクルを「空調」として活用。
溢れんばかりの緑に囲まれた2棟の建物。全面が樹木で覆われていると、外部との温度差を2℃緩和でき、夏と冬の冷暖房費を30%軽減できるという。
シカゴで開催された2015年世界最高の高層ビルを選ぶイベントで、栄えある1位を獲得した。
出典: 「2015年世界最高の高層ビル」に選ばれたミラノの住宅が凄すぎる!自然と共存する未来の建物だ!! | netgeek
現在、スイスでも新たに建築されている。完成予定は2017年。
◆2.プレハブに草を生やして完成する『ホビットの家』 @アメリカ
緑の植物で覆われた土手の家
映画「ホビット」や「ロード・オブ・ザ・リング」にでてくるホビット族の住む「穴の家」が実現可能に。
自然に溶け込みながら、環境に配慮しつつ、J・R・R・トールキンの描いたファンタジー世界の住人となれるホビットの家。
出典:草を生やせば出来上がり。3~6日で完成するお手頃価格のファンタジー溢れるホビットの穴の家 (2015年12月13日) - エキサイトニュース
米フロリダ州に本社を置くグリーン・マジック・ホームス社の組み立てキットを購入すれば、自由自在にカスタマイズできるホビットの家を簡単につくることができる。様々な環境の場所に建設できるという。
Green Magic Homes
<a target="_blank" href="http://www.greenmagichomes.com/main.php">http://www.greenmagichomes.com/main.php</a>
・手軽に低予算で建てられる
あらかじめ成型したプレハブの外壁に植物を植えて完成、というシンプルな工程。繊維強化ポリマーでできたプレハブの外販でできているため、雨風にも強い。マグニチュード10の地震にも耐えることができ、砂漠や雪国での居住にも対応できる。
最短で3日で組み立て完了。お値段も182万円から。
出典:草を生やせば出来上がり。3~6日で完成するお手頃価格のファンタジー溢れるホビットの穴の家 (2015年12月13日) - エキサイトニュース
400平方フィート(37平方メートル)くらいのスペースのものなら、完成に3日もかからない。
Green Magic Homeseによると、この土台は環境に配慮した強化素材でできていて、紫外線や気象変化への耐久性も高い。
部屋の中も意外に広くて快適そう。小さなキッチンに居間、ダイニングなどを備え、書斎やゲストハウス、スタジオスペースとして使うこともできる。
◆3.波打ち際の小さな石の家 @ノルウェー
加工されていないナチュラルな木の質感と色味が石とよく合っている。平らにせず、屈曲した地形をそのまま生かした木製テラスはとてもユニークで個性的。
建物の内部はほとんどが木材で仕上げられており、暖かみがあります。多角形の壁に大きな開口部を取り、素敵な風景を眺めることができます。
◆4.曲線美を追求したマンション”森の螺旋” @ドイツ
ドイツのダルムシュタットという街にあるのが曲線美が美しいマンション「森の螺旋」。
うねるような曲線とカラフルでありながら自然と調和した感じ、そして屋上に生い茂る植物はまるで「ジブリ映画」の世界。
◆5.自然と共生する公共住宅”フンデルトヴァッサー・ハウス” @オーストリア
フンデルトヴァッサーハウス(Hundertwasserhaus)は、オーストリアの画家で建築家のフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーがウィーンに建築した公共住宅。
この建物は、低所得者を対象とするウィーンの市営住宅で、日本の地方自治体の公営住宅みたいなイメージ。
日本と比べると、温室や子供のプレイルーム、レストラン、診療所、屋上庭園など施設が充実しているのが特徴。
完成から24年の2009年、訪れた人を楽しませるカラフルでリズミカルな外観、至る所に植えられた植物は成長を続けている。
オーストリアの画家で建築家のフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーが自身の夢「植物と共に生きる家を作ること」を実現させた。今では、ウィーンの観光名所のひとつとなっている。
◆6.健康リゾート施設”レグナー・バート・ブルーマウ” @オーストリア
まるで絵本の世界を切り取ったような世界が広がっているのが、オーストリア南東部のバート・ブルーマウという田園が広がっている小さな街にある健康リゾート「レグナー・バート・ブルーマウ」。
コミカルでカラフルなのに、うまく自然と調和しているのが特徴。建物と地面の境目も曖昧で、自然との共存をうまく代弁している建物と言える。
ホテルの屋上には芝生が生えていて、お散歩するのにぴったり。
出典:ジブリ映画にも影響を与えた、芸術家フンデルトヴァッサーの美しい建築物7選 - おすすめ旅行を探すならトラベルブック(TravelBook)
健康リゾートらしく、温泉で体を癒しながら、豊かな緑と一体となって心もリフレッシュできる建物。
◆7.実際に「ロード・オブ・ザ・リング」の映画のセットに使われた「ホビットハウス」 @ニュージーランド
ニュージーランドで唯一、「ロード・オブ・ザ・リング」の映画のセットが残るマタマタは、ファンにとってはたまらない場所。このホビットハウス、今では羊たちのお家だそうだ。
◆8.アトランティックビーチにある砂丘の家 @アメリカ
緑化された丘の中に埋められている形でWilliam Morgan建築事務所によって設計された。
<a target="_blank" href="http://www.williammorganarchitects.com/residential-design/dune/">http://www.williammorganarchitects.com/residential-design/dune/</a>
内部構造も曲線が生かされたモダンな空間となっている。
◆9.アルペンの丘に埋もれた邸宅 @スイス
建築事務所SeARCHとCMA によってデザインされた邸宅。アルペンの丘に埋められる形で展開されている。
地中に広がる225 m²の空間は独創的で洗練されている。
◆10.自然の風景を映すミラーハウス @イタリア
イタリアの建築家PETER PICHLER ARCHITECTUREのプロジェクトで、トロール(Tyrol)地方南部に位置する休暇用の別荘。
西側の鏡のファサードによって、自然の風景をそのまま映し、建物が自然の中に染み込む仕組み。