◆学術用語に、『パラドックス(paradox)』と言う言葉がありますが…
『パラドックス(paradox)』
数学・哲学の分野では「一見間違っていそうだが正しい説」もしくは「一見正しく見えるが正しいと認められない説」等を指して用いられる。
パラドックスとはある前提に対して、全く違う(しかしどちらも誤りではない)方向性から、お互いに矛盾し合うが、どちらも正しく思える結論を導き出してしまう現象の事。
出典:なるほどわからん。頭がカオス化する、気の遠くなるような10のパラドックス(論理的矛盾)の世界 (2015年1月9日) - エキサイトニュース
Twitterには、世の中の「矛盾」「逆説」「ジレンマ」に触れる話が数多く存在しています。
Twitterで見かけた『パラドックス』な"呟き"を様々な角度から紹介します。
◆『若さへの追求』がもたらすパラドックス
若々しさに固執すればするほど…
◆とある『オカマ』の方が抱えるパラドックス
タイプを聞かれると…必ずこう答えてしまう。。
オカマなんだけど、タイプを聞かれると「普通の人」って言ってるの。ただ、小汚いオカマの私を好きになる時点でその人は普通じゃないから、パラドックスのような問答になるのよね。でも、やっぱり普通の人がいいわ。叶わぬオカマの夢物語よ。
そこはかとない切なさを感じます…
◆『プライド高い男』が陥るパラドックス
プライドの高い男が己を通そうとすると…
逆説的状況に追い込まれる。。
プライド高い男の何が最高かと申しますと、己の信念なり恋愛なり、とにかく己を通すために時にはプライドをかなぐり捨てても頑張らないといけないという逆説的状況に容易に追い込まれるわけで、そんなときにがむしゃらになる普段とのギャップが最の高ですよ。あとそれを隠そうとするのも実にマーベラス
@xasheell1930 そういう男が内心必死になって、好きな子のために頑張るのほんと見てて可愛いしいじらしい。世の中の大体のことは上手く渡っていきたいし実際そのスキルがある癖に、好きな子のためには無様な真似をも辞さない凛々しい男……よくないですか……
◆『ライオンのパラドックス』
ジャングルで探検家が人食いライオンに捕まった…
古畑任三郎に出てきた「ライオンのパラドックス」 『ジャングルで探検家が人食いライオンに捕まった。その探検家は「どうか助けてください」と言った。するとライオンは「では今私が考えていることを当てて見せたら、お前を助けてやろう」と言った。さぁ探検家はどう答えればいいでしょうか?』
◆なぜか裏腹な気分になってしまう"あるある"なパラドックス
嬉しいのか、苦しいのか…
自分でもわからない。。
せっかくの休日が…
「〇〇の対義語は××」というシリーズが結構好きで、はたと明日は「休日出勤」だなと思い至ってこの逆説的な言葉のうまい対義語はないかと思案したのだけど、最初に浮かんだ単語が「生き地獄」だったのでそこから考えるのをやめた。
観たいんだけど、観たくない…
映画見たいなって思ってプライムビデオみてるけど、これだけ見れるものがあると逆になんも見てないっていう選択のパラドックスに陥っている
『ラーメン屋』が生み出すパラドックス
食べたいはずなのに、食べたくない。。
こむら代表(悪意1000%・コムー)@komuradaihyo
あまりにも食べに行きたいラーメン屋さんが多過ぎて、むしろどこにも食べに行きたくなくなるというパラドックスに陥っている。
腹減りすぎて吐きそうなのでラーメン屋に入ったのに吐きそうで食べたくないのに猛烈に空腹な感じの謎のパラドックスに陥っている。
◆そのパラドックス…じわじわくる。。
『雨男のパラドックス』
雨男を一箇所に集めてイベントする→豪雨で出演者が交通手段を失う→雨男が来れなくなる→雨男が来ていないのに豪雨が降っているという状態になる これを論理学の世界では"雨男のパラドックス"と呼びます
『北国のパラドックス』
北国に旅行するといつもより脂っこいものが食べたくなりがちですが、脂っこいものを食べた後に慣れない寒い土地に居ると高確率で腹痛の矛盾。これを北国のパラドックス、又はスノーマジックファンタジーと呼びます。。
『ヤリチンのパラドックス』
なんなの、それ…
女性は男に対して「車道側を歩く」「入口のドアを開ける」「お会計はトイレに行ってる間に済ませる」「雰囲気の良いレストランに詳しい」「褒め上手、聞き上手」みたいな事を求める傾向にありますが、「これをスムースに出来る人間ほどヤリチン」っていう事実については一生言い続けていくつもり
この「女性は本来ヤリチンを求めていないはずなのに、『女性の理想』を具現化すると最終的にはヤリチンに行きつく」という事象を「ヤリチンのパラドックス」って呼んでる
『遅刻』は…正義?
いいですか?警察は事件が起きて初めて動きます。ヒーローは遅れてやってくるのが定石です。つまり、彼らはいつも事件そのものには遅れているんですよ!それでも、彼らの遅刻を責める者がいますか!?いないでしょう!?これはもう逆説的に遅刻は正義なんですよ!
◆その『ジレンマ』…言い得て妙。。
「フリーター」が抱えるジレンマ
「フルーツグラノーラ」のジレンマ?
フルグラってそのあまりのフルーツの少なさに なにこれフルーツ少なっ ってなるんですけど、それが増量20%とかで多かったら多いで なにこれフルーツ多っ ってなるんですよ。これをフルグラのジレンマと呼びます。
◆その話…確かに『皮肉』ですね…(汗)
昔飼ってた猫の名前が…
『Twitter』における皮肉…
ツイッター5年やっててもたまに何を呟いていいかわからなくなることがある。そういう時は好きなものの好きな所を呟こうと決めてるんだけど、考えてみても「呟くのにちょうどいい好きなもの」が見当たらなくなることがあって、逆説的に「あ、私いま(好きなものを見失うくらい)疲れてんだ」と気づく。
風邪をひいてる。喫茶コロラドで風邪薬を飲んだ。風邪薬がいかに体に悪いか力説されたが納期はそのままでお願いしたいと言われた。東京でこの生活をしてる以上必要な毒もある。「幸せな人はツイッターをしません」とツイッターにつぶやいてる人がいた。何たる皮肉。じゃなくてそれもまた必要な毒なのか
◆ちょっと真面目に…この世の中における『パラドックス』な現象
『福祉のパラドックス』
唐鎌直義・立命館大学教授「本当に困っている人」を助けるための福祉は、「本当に困っている人」が受けられなくなってしまう。これを「福祉のパラドクス」と呼ぶ。
『男女平等』という概念におけるパラドックス
◆最後に…『人生』に関して、逆説的な視点
『運命の恋』って…
作家さんの視点です。。
たとえば僕の場合、「運命の恋」を描くときは必ず「超常現象」を絡めるんですけど、それって逆説的には「超常現象でも起きない限り、運命の恋など成立しない」というシニカルな世界観の表れだとも思うんです。そういう視点で『秒速5センチメートル』と『君の名は。』を見比べてみるのも面白いですよ。
『学問』の原点も…
パラドックスが根底にある…?
「道徳感情がないから、道徳の勉強をする」「先生の言うことを聞く意味が分かんないから、自分が先生になる」「世の中のことを数字で全て還元できるわけがないと思うから数学を極める」というように、学問の原点は個人の中でパラドックスとして存在していることが多い。僕もその口だ。
『無駄』なモノが人生において…
かつてあンなに好きだったものが、あまりピンとこなくなり興味を失う事がある。それに費やした時間やお金を考えると唖然とするが、それは自分が次の段階へ上がったのだと喜ぶ事なのだ。無駄が人生を豊かにする事は多い。皮肉な事に、この世で大して役に立たないものが、最も楽しいものだったりする。