堂本剛
KinKi Kids
NHKEテレ・BSプレミアムで2010年から不定期に放送されている堂本剛さんと道を究める賢人さんとの対談番組「ココロ見」。
堂本剛のココロ見
人生におけるさまざまな悩みや疑問に対する答えを探るため、堂本がその道の"賢人"を訪ねて問答を繰り広げる新感覚の哲学・人生指南番組となっている
彼がホストを務める対談番組『堂本剛のココロ見』を書籍化した『ココロのはなし』(堂本 剛:著、NHK「ココロ見」制作班:その他/KADOKAWA 角川書店)が2月に発売になった
◎各界の賢人との対話から今を生きるヒントが見えてくる!
誰よりも“言葉”や“伝えること”を大切にしている堂本剛が、様々な世界で活躍する一流の人間と対峙し、「ふるさと」「自分」といったテーマを深く掘り下げて語り合う隠れた人気番組を、未公開部分をたっぷり詰め込んで再構成し、書籍化しました
この本はその番組を書籍化したもので、第1シリーズ~第5シリーズより6人の賢人さんとのやりとりが未放送部分含め丁寧に収録されています。
◎塩沼亮潤×堂本剛「今」のはなし
塩沼亮潤
金峯山修験本宗慈眼寺住職の大阿闍梨
堂本は、中学2年14歳のときに奈良から東京にわたり、それ以来ファンが求める自分になっていこうとしてきた。
「自分がやりたいことをやってくれた方が良い」と言うファンに支えられながら、自らの思いを曲や歌詞に託し、「愛」や「生きる大切さ」を率直に伝えていることを中心に、音楽活動を行っている。
番組は、「空欲」という堂本の書で締めくくられ、求めすぎないことが人生の秘訣とまとめられた。
◎竹内洋岳×堂本剛「運」のはなし
竹内洋岳
日本の登山家で、世界で29人目で日本人初の8000メートル峰全14座の登頂者
ヒマラヤで想像した命について問答を展開。
出典:https://pid.nhk.or.jp/pid04/RebroadNoticeInsert/Confirm.do?pkey=700-20130105-10-15735
◎ 狐野扶実子×堂本剛「命」のはなし
狐野扶実子
料理プロデューサー
セレブに愛されたスープを供しながら主婦からトップシェフになった運命を語る。
出典:https://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20130104-10-15098
◎佐野藤右衛門×堂本剛「ふるさと」のはなし
佐野藤右衛門
日本の造園家、作庭家。祖父である第14代籐右衛門が始めた日本全国のサクラの保存活動を継承し、「桜守」としても知られる
堂本剛は「最近、命について歌うことが増えた。現代の人でもわかるように歌いたい。」とのコメントに、佐野藤右衛門は褒めていた。佐野藤右衛門は「現代の人は飢えているので、癒やしや潤いを与える仕事をしていけば良い。」「時を刻んで生きろ。」と堂本剛に語った。
◎河内國平×堂本剛「自分」のはなし
河内國平
日本の刀匠。奈良県無形文化財保持者。
幼い頃、刀匠に憧れていた堂本は鉄と炎が生み出す刀の迫力に圧倒される。また身体が持つ潜在能力を究めようとする甲野の技に堂本も驚きの連続。
出典:https://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=605-20131112-10-14976
◎甲野善紀×堂本剛「精神」のはなし
甲野善紀
東京都出身の武術を主とした身体技法の研究家。
心が折れそうになったら、完全に折れてしまう前に自分で思い切って、切ってしまうのが良い。すなわちまだ比較的良い位置から自分で思い切って切るようにする。そうすると良い芽が芽吹いてくるものだ。
◎本を通じて、精神的に苦しんだ時期を赤裸々に語る剛
「死にたいと思って生きていた時期があった」など、精神的に苦しんだ時期を赤裸々に語り、早くも話題を集めている。
爆発的な人気を得ていたころ。剛自身、「記憶がほとんどないんです」といい、「今では考えられませんけど、本当に死にたいと思ってね、生きていた時期もあって。でも根性もないし、怖くて死ねなくてくるしくて。で、毎日空を見て、涙を流して。本当の自分で生きたいのに、生きることが許されない」と思い詰めていた日々を思い返している。
◎剛の救いとなったのは、音楽
そんな剛の救いとなったのは、音楽。はじめはミュージカルの出演を打診されたものの、人前では緊張するという剛はそれを固辞。代わりに薦められたのが音楽だったという。
◎剛「奈良で自分を取り戻す」
彼の心の異変は、仕事のために家族と別れ、単身上京した15歳のころから始まっていたようで、本書の中でもそのときのことを「僕、めっちゃ泣きましたね。やっぱり奈良がすごい好きやったし。何かこう心の底から人さまの前に立って、何かを表現するというお仕事に就きたいと思ってなかったんです」
「東京で、ちょっと参ったなというとき、奈良に帰るんですね」「奈良は自分のすべてをゆだねられる場所なので、たくさん泣いたりたくさん笑ったりできる。奈良で自分を取り戻して、また東京に戻っていくんです」。
「こうあるべき」といういわゆるHOWTO本とは全く反対側の、「こんな価値観もあるよ」「私はこう思って生きているよ」「人と違っていいんだよ」というヒントがいっぱい散りばめられていて、自分の視野を広げ、また何かしら琴線に触れるものと出会える、まるで宝石箱のような本だと思います。