◎【メジャー】と【日本】の交流戦の違い
日本では2005(平成17)年から実施されている交流戦。メジャーリーグではひと足早く、1997(平成9)年から実施している。
◎【メジャー】の交流戦、誕生の理由は?
開催の理由はズバリ、1994年から1995年のストライキによる野球ファン減少に歯止めをかけるためだった。そこで以前から寄せられていた、違うリーグ同士の交流試合をやってほしいという要望に応え、開催に至ったという経緯がある。
◎【日本】かねてからパ・リーグが交流戦の実施を提案
日本ではかねてからパ・リーグが交流戦の実施を提案し続けながらも、多額のテレビ放映権収入を見込めていた巨人戦の試合数が減少するとしてセ・リーグがそれを拒否するという状況が続いていた。
◎【日本】プロ野球再編問題をきっかけに交流戦開催!
2004年のプロ野球再編問題をきっかけにセ・リーグの一部球団が歩み寄りを見せ、同年9月10日の選手会と球団経営者側との交渉による暫定合意によって交流試合の開催が決定。
◎【メジャー】開幕から閉幕まで、ずっとやってます!
メジャーでは開幕直後から閉幕まで、リーグと平行して1節に1カード組まれている。
◎各地区、5球団という奇数チームのため…
試合を組む場合にかならず1球団があまってしまう。これを解消するには、ほぼ毎日、インターリーグのカードが組まれなければならない。
◎記憶に新しい、マー君のカブス戦も交流戦だった
日本時間17日、アメリカン・リーグに所属するヤンキースと、ナショナル・リーグに所属するカブスが対戦して田中将大が好投したのは記憶に新しいだろう。
◎【メジャー】対戦カードはどうなってるの?
対戦カードも日本とはことなり、前述のように全チームとホーム・ロードであいまみえることはありません。近隣のチームとのカードが多いのです。その最大の理由は、地元同士の戦いは盛り上がり、興業的に高い収益が期待できるからです。
出典:http://majorcategorized.blog91.fc2.com/blog-entry-271.html
すべてのチームと対戦することはない。そのため、ひとつの球団が成績上位の相手とばかり試合を行うこともある(もちろん、逆のケースもある)。
◎全チームと対戦することはなく、地元同士対戦が多い!
サブウェイ・シリーズ
地元ニューヨーク同士のヤンキースとメッツとの対戦は両チームのホーム球場が地下鉄で結ばれていることから。
ウィンディーシティー・シリーズ
カブス VS ホワイト・ソックス シカゴを「風の街」と呼ぶことから。
I-70シリーズ
ロイヤルズ VS カージナルス Interstate70=州間高速道路70(号線)で両チームが隔てられていることから。
ベイ・ブリッジ・シリーズ
ジャイアンツ VS アスレチックス 両チームの球場がサンフランシスコ湾のベイ・ブリッジで行き来できることから。
フリーウェイ・シリーズ
エンゼルス VS ドジャース 両チームの球場が高速道路ですぐに行けることから。
同一都市・地域の対戦カードは観客動員が期待出来るため、これらのカードはホームとビジターで計6試合行われることがほとんどである。
◎【メジャー】興行面での効果を最優先しているため不均等
インターリーグ開催に至る経緯に伴い興行面での効果を最優先としていることと、2012年までアメリカン、ナショナル両リーグで球団数に差異があったことも要因のひとつとして挙げられるが、このような不均等な対戦方式に対して改善を求める意見も少なからずある。
◎【日本】全チームと均等に対戦
交流戦は24試合(ホームとビジターを2回ずつ)
◎【メジャー】賞金もMVPもない
日本のように、優勝賞金3000万円もなければ、MVPもない。
出典:「ア高ナ低」が続いても、交流戦の人気が高い理由。~MLB「インターリーグ」の魅力~ - MLB - Number Web - ナンバー
◎【日本】賞金もMVPもある!
交流戦優勝(勝率1位)
日本生命保険相互会社から賞金3000万円
日本生命セ・パ交流戦MVP
優勝チームから1名を選出。日本生命保険相互会社から賞金200万円
日本生命賞(優秀選手賞)
全12チームから2名を選出。日本生命保険相互会社から賞金100万円
◎【メジャー】シーズン通りのDH制
ナ・リーグの球場で行われるインターリーグの試合ではDH制は採用されていない。
◎【日本】セ主催試合でDH制導入を発表!!
交流戦開始10年目の企画として選手会からの提案も受けて実施。セ・パでDH制を入れ替え、各本拠地球場に訪れるファンに、いつもと違った試合風景を見せることが狙い。
セ、パの主催試合でDH制を入れ替えることで、最大の注目となりそうなのが日本ハム・大谷。
今季は本拠の札幌ドームで投手として打席に立つ姿が見られる可能性がある。
◎普段は見られない、色々な可能性を秘めた交流戦に期待!
巨人・原監督は、「ファンのため、選手のため、球界のためという観点であるならば、非常にいいこと」と前向きで、「どうせやるなら、もう少し大胆にやってもいいんじゃないか。今年はすべてDH制にして、来年はやめるとか。その方が分かりやすいし、(検証する上での)データも出やすい」と私案を披露。
ロッテ・伊東監督も「個人的には1年ごとにDHを使ったり、投手が打席に立ったりというのもどうかなと考えていた」と同調した。