◎滋賀県・琵琶湖の外来魚が増加しているらしい…
捕獲などの駆除で減少傾向にあったブラックバスやブルーギルなどの琵琶湖の外来魚の生息量推計が、2014年から増加に転じたことが14日、滋賀県の最新データによる解析で分かった。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160915-00000063-mai-soci
琵琶湖
滋賀県にある湖。日本で最大の面積と貯水量を持つ。
◎外来魚駆除は12年まで計画量をほぼ達成していた
県水産課によると、駆除は12年まで計画量(315~550トン)をほぼ達成していた。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160915-00000063-mai-soci
◎しかし、2013年以降駆除が十分できなかった…
13年以降、台風などの影響で駆除が十分できなかったことが原因とみている。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160915-00000063-mai-soci
外来魚
海外から移入された魚類の総称。
◎外来魚の一種、ブラックバス
ブラックバス
ブラックバス(Black bass)とはMicropterusの一種または全種を指して用いられる俗称であり、「ブラックバス」という名前の特定の魚類の種やグループは存在しない。
1925年、実業家赤星鉄馬がアメリカのカリフォルニア州 (Santa Roza) からオオクチバスを持ち帰り、箱根の芦ノ湖に放流したのが最初とされる(約90匹)。
◎外来魚の一種、ブルーギル
ブルーギルはもともと北アメリカの中部・東部に広く分布する魚だが、移入された先々に定着し、世界各地に分布している。
ブルーギル
Bluegill sunfish"(ブルーギル・サンフィッシュ : 青い鰓蓋のサンフィッシュ)、略してブルーギルと呼ばれる。
◎日本にアメリカのブルーギルが移植された原因…
日本への移入は、1960年に当時の皇太子明仁親王(今上天皇)が外遊の際、アイオワ州グッテンバーグで捕獲されたミシシッピ川水系原産の15尾をシカゴ市長から寄贈され、日本に持ち帰り、水産庁淡水区水産研究所が食用研究対象として飼育したのち、1966年に静岡県伊東市の一碧湖に放流したのが最初とされていた。
◎当時は外来魚が生態系に影響を与えるとは思ってもみなかった…
ブルーギルの繁殖力と生命力、捕食力、餌の競合、在来魚種の卵や稚魚の捕食などの点で、日本の池や湖の生態系には十分脅威で、生態系維持と漁業の観点から日本中の湖沼でその存在数はかなりの問題とされている。
昭和54年(1979年)の段階で9府県だったブルーギルの生息地は、昭和63年(1988年)には45都府県にまで拡大。なお現在では47都道府県すべての地域で生息が確認されるまでになってしまいます。
◎成長が遅く養殖にもあまり適さないことがわかる…
当初は食用として養殖試験なども行われ、各地の試験場にも配布されたが、成長が遅く養殖には適さないことが判明した。
理由として早期に捕獲するため大型にならず身が薄い一方、骨が多く調理や食べる際に手間がかかる点、ぬめりがひどく、棘条も多数ありささると痛く、また腸の内容物の量が多く、悪臭の強い内容物が身に付着してしまうと風味を損ねるため、小さい個体は食材としては調理しにくいといった点が挙げられる。
在来種の魚は駆逐され、漁業被害も出てくる始末で、ようやくここになって外来種の放流が生態系に及ぼす悪影響が認知されてくるのでした。
◎外来魚の現状に陛下も心を痛められた…
天皇即位後の2007年第27回全国豊かな海づくり大会
「外来魚の中のブルーギルは50年近く前私が米国より持ち帰り、水産庁の研究所に寄贈したものであり、当初、食用魚としての期待が大きく、養殖が開始されましたが、今、このような結果になったことに心を痛めています。」
◎昨年は滋賀県出身の西川貴教さんも外来魚駆除に協力!
T.M.Revolutionの西川貴教が、滋賀県で「びわ湖一斉清掃」に参加したことをツイッターでつぶやいた。彼はその後、外来魚回収車を寄付したという。
出典:【エンタがビタミン♪】西川貴教が琵琶湖一斉清掃に参加。外来魚回収車の寄付に「素晴らしい活動」と反響。 - ライブドアニュース
西川貴教
滋賀県彦根市 生まれ、滋賀県野洲市出身。
◎滋賀県は外来魚の駆除にさらなる目標を掲げる
本年度は245トンの捕獲を目指すが、予算不足で7月10日~8月21日は捕獲を中断せざるを得なかったという。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160914-00000015-kyt-sctch
県は20年度に外来魚の生息量を600トンに抑える目標を掲げている。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160914-00000015-kyt-sctch
県水産課は「目標値は高いハードルだが、禁漁期間や冬にも捕獲を行うなど手法を工夫して駆除に取り組みたい」としている。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160914-00000015-kyt-sctch
◎ブルーギルやブラックバス、実はおいしい!?
琵琶湖の各漁港には「ギルやブラックバスなどは、非常においしい魚です。持ち帰って食べましょう。」という看板がある。
滋賀県では琵琶湖のブルーギルをビワコダイという名称で、鮒寿司のフナの代用魚としてなれずしとして利用したり、揚げ物などの材料としたものが試験的に作られている。
また個人的に大型の個体を食用に供する釣客もいる。
◎琵琶湖博物館の「 バス天丼」
バス天丼
琵琶湖博物館で食べられる
その口当たりは完全に上品で、肉厚な白身魚。スズキやヒラメにかなり近い。泥臭さのカケラもなく、適度に脂ものっている。
店の人によると、そもそもブラックバス自体も美味しいのだが、こちらではオリジナルハーブ塩を使用した独自の調理法でブラックバス料理を手掛けているため、なおさら美味しくいただけるのだという。
日本料理人である村田吉弘は、ブラックバスの白身で淡白な味わいを評価し、積極的に日本料理の食材として取り入れようと試みたこともあるが、「まな板などが臭くなってしまうので二度とやりたくない」と言っている。