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2014年6月1日に…

2014年6月1日に営業再開した、福島県双葉郡楢葉町にある常磐線「竜田駅」に行って来ましたー。

2011年3月11日発生の東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故により運行を休止していた常磐線「竜田駅」が2014年6月1日に営業を再開。未だ常磐線は竜田~原ノ町間と相馬~浜吉田間が運行休止である中、今現在、東京方面からの終点であるその「竜田駅」がどんなかなーって思ったんで、行って来てみましたー。

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NAVERまとめ 魚拓

1 https://megalodon.jp/2020-0717-1445-55/https://matome.naver.jp:443/odai/2140809275829921401
2 https://megalodon.jp/2020-0717-1447-09/https://matome.naver.jp:443/odai/2140809275829921401?page=2
3 https://megalodon.jp/2020-0717-1448-26/https://matome.naver.jp:443/odai/2140809275829921401?&page=3
(2020年7月17日 魚拓取得)

先月の2014年7月には福島県相馬市、南相馬市で行われた「相馬野馬追」観に行って来たんすけど、常磐線の一部運休のために、わざわざ東北本線側からぐるっと回って「相馬駅」、「原ノ町駅」に行かなきゃなんなかったんすよね。全線再開が待ち遠しい常磐線なんすけど、とりあえず、現在の東京方面からの終点「竜田駅」って今どんなんかなーって思ったんすよ。それに、7月31日には楢葉町仮設商業共同店舗「ここなら商店街」がオープンしたっつーことでもあるし。地域復興に向け頑張ってる「楢葉町」が今どんな感じなのかって、やっぱ実際行ってみなきゃわっかんないっすよね。
つーことで、8月14日の早朝、東京から福島県双葉郡楢葉町にある「竜田駅」を目指して出発したのでしたー。
とーぜん、凄んげー眠かったっす。

原発事故により、水戸…

原発事故により、水戸方面からの常磐線、現在の終点「竜田駅」へ向かう 2014年8月14日撮影

出典元:YouTube

常磐線「竜田駅」構内

「竜田駅」駅舎

「楢葉町観光案内図」
駅を出て直ぐのところに設置。
左側にはモニタリングポストが。

震災当時のままのイベント告知看板
イベント開催は2011年3月19日~4月5日。
この看板は駅周辺にいくつか放置されたままになっていました。

「竜田駅」は、福島県双葉郡楢葉町に位置しています。
楢葉町は、福島第一原子力発電所事故の影響で町の大部分が警戒区域に指定され、区域内の立ち入りが出来なくなっていましたが、現在は、避難指示解除準備区域に再編されています。
駅周辺はひっそりとしていて、人の姿を目にすることもありませんでした。駅前の通り直ぐにある「武ちゃん食堂」先の「大山祇神社」は荒れ果てたままではあったけれど、辺りには今までも住民の生活が継続されてい来たのではと思えるほど綺麗なまま放置されている家屋ばかり。一見すると、ただ静かな地域というだけで、この地に何かが起こったとは思えないくらい。しかし、実際にここで生活を営んでいる家屋は、まだまだほんの僅かなようでした。
ちゃんと道順わかんないままでも、ここから1キロ程のところにある楢葉街役場前の「ここなら商店街」までなら人に尋ねたりすれば何とかなるだろーなんてな当ても外れながら、まーとにかく、このもんの凄い暑さの中を目的地目指して歩き出したのでしたー。

「竜田駅」近くの「武ちゃん食堂」店舗
中央に見えるのが「竜田駅」駅舎。
「ここなら商店街」内で営業を再開しています。

放置されたままの建物
敷地内には雑草が生い茂っていました。

「楢葉北保育所」

「ここなら商店街」へ向かう途中、やっぱり道筋がわかんなくなって不安になって来たところで、幸運にも、お宅のお庭の掃除をしている方に遭遇!親切に道順を教えて頂きましたー。ありがとーございましたー。
教えていただいた通りに歩いてゆくと、むっ!あそこに沢山の幟に囲まれて見えるのが、目指す「ここなら商店街」だな!やったー、着いたぞー。凄っげー暑いぞこのやろー。

福島県双葉郡楢葉町「ここなら商店街」
「おらほ亭」、「武ちゃん食堂役場前店」、「ブイチェーン楢葉店」の3店舗が入っているが、今日は「ブイチェーン楢葉店」はお盆休み中。
奥に見える建物が「楢葉町役場」。

「ブイチェーン楢葉店」がお休みであることを知らずにここへ訪れるお客さんたちが随分いらっしゃってました(笑)
まーそりは、ここが既に多くの皆さんの頼りになってるっつーことなんだなって、ここに着いて僅かな時間の間に実感出来たのでしたー。

「ここなら商店街」の「立ち食い おらほ亭」
ちょっち早い時間だったんすけど、もう昼食にしちゃおーっと!今日の昼食はこちらで!
そば、うどん、ソフトクリームなどを揃えた「立ち食い おらほ亭」。

「おらほ亭」内の「応援メッセージ」
店舗内の壁には皆さんから寄せられた「応援メッセージ」が貼られていました。
ぼきにもどうぞ!って言われたんで、ここんとこの左下隅に書かせて頂いて来ましたー。
「おらほ亭」行ったら、見てみてねー。

福島県楢葉町「ここなら商店街」の「おらほ亭」が「立ち食い」形式にしたのは、町周辺で作業にあたる、休憩時間の少ない作業員さんらの為に素早く料理を提供出来るようにしたいからだという話でした。食事時になると、店内はいつも人で溢れているそうです。このお盆も、地域で作業を続けている方々が残っているとのこと。

「おらほ亭」本日のおすすめ「かけそばととろろごはん」

ご主人は復興に際し、やはり金銭面のことは考えて行かなければならないけれども、何より人の心や気持ちが一番大事であると仰っていました。
東京での被災地の報道はどうなっているの?と尋ねられたのですが、今はほどんど伝わっては来ないと伝えると、「それも仕方ないか」と少し残念そうにしながらも、これからも強く復興を信じ、自身も頑張って行くと仰っていました。

「おらほ亭」の「しあわせの黄色いソフトクリーム」
愛媛の「河内晩柑」使用とのこと。これが好きなの!ってお客さん沢山いらっしゃってましたよー。腹いっぱいだったんで「小」にしちゃったけどデカイのにしとくんだったなー。
ご主人さん、今度食べに来た時は、ぜってー大きいほー頂きますからねー。
応援してますからねー、がんばれー。

ついでだから、「ここなら商店街」の直ぐ後ろにある役場のほーにも行ってみましたー。

「楢原町役場」
入り口に「楢葉町帰町準備室」と看板が掲げられています。

「楢葉町公民館」
「楢葉町役場」の向かい側にあります。

入り口には「食品放射能簡易分析測定所」と張り紙が。

じゃあそろそろ「竜田駅」のほーまで戻って、駅から300メートル程のところにある「龍田神社」へ向かいまーす。道順は「おたほ亭」ご主人に教わったんで、もうひとりでも迷わないもん!

「竜田駅」から「ここなら商店街」まで辿ったのとは異なる道をしばらく歩いて行きましたが、そちらでは、家の中から人の笑い声が漏れ聞こえて来ました。その周辺家屋の多くは無人のようですし、これからどれ程の人がこちらに移り住んで行くことになるのかわからないのが現状です。それぞれの考え方を尊重し合いながら、それぞれの復興への道筋を支援してあげられたらいいのにってなことを、歩きながら思ったりしたのでしたー。
凄っげー暑いから、ぼんやりとだけどねー。

さっき、ちょっち歩いた辺りを辿りながら(ちょぴり不安な気持ちを抱きつつ)少し行くと、あれ鳥居なんじゃね?

あー、少し離れたとこから見えてた鳥居がこりかー。
民家のお隣に立ってるんだー。

福島県双葉郡楢葉町「龍田神社」

「龍田神社」境内の「年間行事」掲示板
本来ならば本日8月14日には「夏祭」が催されていた。

ひっそりとした「龍田神社」境内。隣には、現在は使用されていない「楢葉町立楢葉北小学校」があります。こちらの生徒たちは、いわき市に完成した仮設校舎で授業を行っています。

「龍田神社」にも来たし、んじゃあ後の予定としては、ここから4キロぐらい離れたとこにある「東京電力(株)福島第二原子力発電所」を目指して歩いて行くってーのだなー。やっぱ凄んげー暑ちーし、疲れたしめんどくさくなっちったからもう行くの止めちまおーかなーとかって思ったりしたことは内緒でーす。
とりあえず、線路越えて行けばよかったんだよなー。しっかし暑っちーなー。(相変わらず道順うろ覚え)

常磐線「富岡駅」に至る線路
現在は不通であるため、草が生い茂っています。
左奥が「龍田神社」。

「龍田神社」前の線路から「竜田駅」方面を望む
「竜田駅」からこちらへは電車は走らないため、こちらにも草が。

線路を越えたところすぐにあった「お地蔵さん」

暑い中、ひたすら歩いたっす。
時折、木立の間から涼しい風が流れ出ては来るんすけど、そんなんはほんの一瞬。
辺りには、あちこちに飛び交う沢山のオニヤンマの姿が。
捕まえてーなーオニヤンマ。
常に、こちらで合っているのかという不安を抱きながら歩き続けると、
やがて、前方に・・・

「竜田駅」から4キロ程のところにある「福島第二原発」施設が見えて来ました。

「福島第二原子力発電所」施設

原発施設が見えて来ると、左側に「龍蔵寺」が位置する高台も見えて来ます。岩場の間にある階段を上がると「龍蔵寺」があります。

道路に置かれた「龍蔵寺」の石塔
おそらく「龍蔵寺」の石塔。「龍」の文字が刻まれています。以前見たこちらの場所を映した画像ではこのように放置されてはいなかったので、現在、なんらかの修理等が行われているのだと思います。

福島県楢葉町波倉五反田「龍蔵寺」
「福島第二原発」近くに位置しています。以前の画像と比べると、周囲は大分整備された様子。多くのお墓には花が供えられていて、撮影時にも墓参りの方々がいらっしゃっていました。

「福島第二原発」施設の隣に積まれた「除染廃棄物」
周辺は厳重に封鎖されているわけではなく、簡単に入り込むことが出来るような状態です。

「除染廃棄物」の脇を通り、海岸線まで繋がっている未舗装通路を進んで行くと、コンクリートの岸壁部で行き止まりとなりました。

海岸線に見える「福島第二原発」施設部分

「福島第二原子力発電…

「福島第二原子力発電所」施設

出典元:YouTube

これ以上、こちら側から原発施設に近づくことは出来ないみたいでした。
現在は不通の「富岡駅」方面からのアプローチもあるんだろーけど、本日は断念。
何しろ、こりから「竜田駅」までの辛い4キロの道のりをまた歩いて行かなければならないんで。
そんなへばってる状況下で、来た道と異なる「龍蔵寺」脇から244号線へと抜ける道筋と、単なる畦道を間違えちって、道が途絶え行き止まりになるまでのそーとーな距離と時間を無駄に消耗し、気分的にも体力的にも大打撃を受けちったことは内緒でーす。

おまけ

「竜田駅」周辺での当初の予定をヘトヘトになりながら消化。すると、まー時間的に若干の余裕があったんで、これも出来る事ならと一応予定に考えてた「広野駅」行きをこりから行うことにしましたー。
「広野駅」は「竜田駅」から二つ隣の駅。「竜田駅」が6月1日に営業再開するまでは、この「広野駅」が終点となってましたー。
今回は、前回「広野駅」を訪れた際、近くまで足を運んでいながら場所がわっかんなくて行くことが出来ないままになっちった「高野病院」に行くことにしましたー。

その、前回「広野駅」を訪れた時の様子っつーのは、こちらっ!

常磐線「広野駅」
「竜田駅」から「広野駅」までは距離にして7キロぐらい。乗車時間は10分ほど。
「竜田駅」の隣駅、「木戸駅」と「広野駅」の間には「Jヴィレッジスタジアム」が位置しています。

福島県双葉郡広野町「高野病院」
「広野駅」から1キロ弱の距離にある。
福島第一原発からは22キロの地点に。

「高野病院」正面玄関

「高野病院」には、東日本大震災時107人の入院患者がおり、原発事故後には広野町が避難指示を出しました。しかし、高野英男院長は「動かせない患者」37人と看護師10人らと共に病院に残り、転院で患者を死なすことはありませんでした。
「高野病院」は現在も地域医療のために尽力し、そして被災地の医療現場が抱える問題点をツイッターなどを通し、常に発信し続けてくれています。
でも「高野病院」さんのツイッターだけを見てしまうと、じむちょーさんがあれなだけの方に思えてしまいそーなんすけど、そんなこたーありません。
頑張ってらっしゃるんですからね、ほんとなんだからね。

広野町海岸線の「海岸災害復旧工事」
「高野病院」の位置する高台から見える、津波の損傷による「海岸災害復旧工事」の様子。

前回訪れた時と比べると、ある程度は整備されたという印象ではある。しかし、まだまだ復旧には時間が必要なのだろう。

これで、今回訪れた場所はすべてっす。
今回は、多くの方からのお話を聞く機会は持てなかったんすけど、復興に向け地域で努力していこうとする方々と、そうすることを早々に諦めてしまった方々の間にある葛藤についての貴重な話などを聞かせていただくことが出来ました。
やっぱ、現場でのお話は重要なんすよね。
マスコミなどにより、遠く離れた地に伝えられる話には、幾つものフィルターを通し、記者個人の私感などでも歪められてしまったものがある危険性なんかが含まれているよーにも感じられっから、記事の内容を鵜呑みには出来ないんすよ。
それでも、被災地報道がめっきり少なくなってしまった現状では、どんな形であれ、マスコミが被災現場に足を踏み入れ、情報を発信してくれるっつーことを望まずにはいられないんすよね。
そうした、被災地の現状が多くの方に届けられていないっつー厳しい状況ながらも、個人等で被災地支援に取り組み、情報発信をしてくれ、風評をまき散らす者と対峙してくれている方々が多くいらっしゃるっつー話を「ここなら商店街」の「おらほ亭」ご主人に伝えると、ご主人は、
「良いことを聞きました」っつって、嬉しそうな顔をしてくりたのでしたー。

まー、いろんな被災地域の美味しいもんでも食べるっー感じのことからでも、頑張ってる方々を応援していってあげて下さいよね。
みなさん、お願いしましたよー。

おしまい

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