NAVERまとめ 魚拓
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(2020年7月17日 魚拓取得)
https://matome.naver.jp:443/odai/2142096747484301601 - 2020年7月17日 15:53 - ウェブ魚拓
福島県の相馬地方っつーと、やっぱ「相馬野馬追」が有名っすよね。ぼきは昨年の「相馬野馬追」を、現地行って実際に初めて観て来たんすけど、こりゃぜってー一度は直接自身の目と耳と鼻で(馬糞のかほりとか)体験しとくべきっだっつー「祭り」だって強く感じたんすよね。
今回の旅行中にも、「相馬野馬追」に関してのお話なんかも聞かせて頂いたんすけど、この「相馬野馬追」を語るみなさんの様子からは、相馬の方々がこの祭りを心から誇りに思ってるんだってー事がよーく感じられるんすよ。
どれほど勇壮で素晴らしいものか。どれほど皆がこの祭りにかけてんのか。
「相馬野馬追」のことを話すその口ぶりは誰もが何とも楽しげ。
「震災前は、今以上の規模で行われていたんだから」
笑顔のままそう話してくれたおいちゃんの言葉に、震災が起こったがために「相馬野馬追」に関心を寄せるよーになったぼきは、なんか皮肉なもんだなってなふーにも感じちゃったのでした。
2014年7月26日 相馬野馬追 「相馬中村神社」境内
最寄り駅はJR相馬駅
2014年7月27日 相馬野馬追「お行列」
最寄り駅はJR原ノ町駅
そして、東京の日本橋ふくしま館「MIDETTE」では、2014年11月16・17日に、東日本大震災からの復興に向かう福島県相双地方が首都圏で初めて行った物産展『相双まるごと「観光」と「うまいもの」展in日本橋ふくしま館』が開催されたんすよ。
日本橋ふくしま館「MIDETTE」
福島県の首都圏情報発信拠点
山形屋商店5代目渡辺さんと「ヤマブン本醸造特選醤油」
「ヤマブン本醸造特選醤油」は農林水産大臣賞を2年連続受賞。「この醤油は刺身に良く合いますよ」と渡辺さん
「相馬双葉漁協」の「しらす」と「小女子」
「試験操業」により水揚げされたものを「相馬双葉漁協女性部」の方が販売。写真の他にミズダコも。毎回、放射性物質検査を行い安全性を確認した上で市場に出荷しています
「井戸川商店」の「浪江焼きそば」
待望の「浪江焼きそば」を初ゲッツ!
麺はモチモチ、モヤシはシャキシャキ!
凄っげー美味いんだからー
「井戸川商店」さんは露店型移動店舗です
「相馬野馬追」で相馬地方にお邪魔してから経過した半年程の間にも、相馬地方に関する話題がいろいろと伝えられて来たっすね。
そうしたのを目にすっと、やっぱ、また行きてえなって思っちまうもんなんすよね。
震災前であれば、東京方面から相馬地方に向かうのは、常磐線を利用して行けばごく簡単なもんだったんすよ。
自動車利用であれば、現在も、国道6号線が2014年9月15日に全線通行になったんで、直接向かうことが出来はするんすけど、公共機関を使ってっとなっと、まだまだ大変なんすよね。
現在、常磐線は一部運休してっから、例えば、東北本線を利用して一旦福島駅まで行って、そこからバスを利用して相馬方面に向かうか、もしくは常磐線の仙台エリアまで回って、そこから南下して来なきゃなんないんすよ。
東京方面から相馬方面を目指し、常磐線を北上してく場合の現在の終点は「竜田駅」。
その「竜田駅」周辺に行った時の様子をまとめたもんがあるんで、紹介しとくっす。
んで今回は、南相馬市のほーを中心に行ってみようって思ったんすけど、交通経路は「常磐線の仙台エリアまで回って、そこから南下」するって方法。
目指す「原ノ町駅」は、現在の、仙台方面から東京方面へ向けて南下してく場合の常磐線の終点。ここまでの常磐線だって全路線が復旧してるわけじゃなく、途中、代行バスが走ってる区間がまだあるんすからね。
つーことで、ぼきは美味しいもんかっ食らうべく、南相馬に向け出発したのでしたー。
2015年1月8日(木) また来ちまったぜ「原ノ町駅」!
「原ノ町駅」には14時44分に到着!
JR「原ノ町駅」駅舎
震災後、営業休止していたが、2011年12月21日に営業再開。現在、常磐線仙台エリアにおける最南端駅。南相馬市原町区
駅に到着して直ぐにぼきは、南相馬市が管理してて無料で貸し出してくりてる「レンタル自転車」が置いてある事務所んとこへ向かったっす。
こちらは、南相馬市が民間の方に委託してるってとこで、利用できんのが平日だけとか、事務所に人がいる時間も終日ってわけじゃなく、受付時間なんかも限られてるんすよ。
問合せをこちらに直接すっことは出来ないんで、なんか聞きてえなって方は、南相馬市役所内の「南相馬市生活環境課」に問合せて下さーい。
こちらの事務所の方に、ちょっち道を尋ねてから、まず国道6号線へ。
当初の目的では、国道6号線から県道74号線に入りそれをずーっと北上していって、原ノ町駅から10キロくらいんとこにある、津波でその周辺に唯一残ったっていう「かしまの一本松」を目指して行くつもりだったんすけど、そりは早々に断念。いやー沿岸部近くを走ってっと横風がもんの凄く強くって、おまけにその風が冷たい!
ここいらは、震災の津波で多くが流されてしまって遮るもんがないから、いっつもこんな感じに風が強く吹いてるらしいんすよ。
それに、思ってたよりも距離が長く感じられるし。
今思うと、時間的にも無理だったんだよなー。
つーわけで、早めに決断しといてよかったのでしたー。
国道6号線から県道74号線に入り、1.5キロ進んだところでやがて見えて来る「泉の一葉マツ」。
こちらも、震災の津波被害を耐え抜き生き残った一本。
沿岸から直線距離で800メートルほどのところに力強くたっていました。
「泉の一葉マツ」
福島県南相馬市原町区に生育している推定樹齢400年以上のクロマツの巨木。東日本大震災による津波被害を耐え抜き、海水による塩害にも負けずに生き残った
この松には弁慶にまつわる伝説があり、別名「弁慶マツ」とも呼ばれている。一つの枝に一葉と二葉の葉が混じる県内でも珍しいクロマツ
この先、400メートルほど進んでくと十字路が。この右前方方向一帯は「東北電力グリーンパーク」っつーとこになるんすけど、この道路沿いの左側にちょこんと小さな看板があるんすよ。
「菓詩工房 わたなべ」って。
ここが次の目的地なのでしたー。
そこを左に曲がり、坂の上がって500mほど行くと、可愛らしい小屋や牛の置物が見えて来たー。
ここが常々、行ってみてー(ここのケーキ食べてみてー)って思ってた、2014年12月5日にオープンしたばっかの「菓詩工房わたなべ」さんなのでーす!
でもねー、分かっちゃいたけど、本日は、「菓詩工房 わたなべ」さんとこの定休日なんすよ。
この、「菓詩工房 わたなべ」さんとこの前の県道74号線をさらに進んでっと「かしまの一本松」のほーに向かうことになるんで、一応来てみることにしたんすけどね。
明日またここ来る時間あっかなー。
折角ここまでやって来たのに、「菓詩工房 わたなべ」さんのケーキ食べられないままなんてのは寂し過ぎんよなー。
なんて、哀愁を滲ませた寂しげな背を丸めたぼきは自転車に跨ると、後ろ髪を引かれながらも今日のところはすんなり自転車をもと来た方角へと向け、ゆっくりとペダルを漕ぎ始めたのでした。
つづく。
「菓詩工房わたなべ」
原発事故で南相馬市小高区の店舗は休止、2014年12月5日に南相馬市原町区北泉で再オープンした新店舗。敷地内にチャペル風の小屋や牛の置物を据えている。菓子を買いに来る事を切欠に古里を訪れ思いをはせてほしいという願いが
「東北電力 原町火力発電所」
画面左下の十字路を左上方に進むと「菓詩工房 わたなべ」さんとこ
国道6号線沿いに植樹された「ふくしま浜街道・桜プロジェクト~30年後の故郷に贈る~」の桜
プレートには、「今の私は幸せですか?16歳の私はとても幸せです。16歳の私の願いは幸せな家庭を築いてほしいことです。叶ってる?」と書かれています
元々は福島を全国に誇れる地にしようと地元の子供と一緒に立てた企画。「福島県浜街道に子供達が戻ろうと思ったとき自慢できる風景にしておきたい」と国道6号線いわき-相馬間163kmに2万本の桜を植樹している
「道の駅 南相馬」
国道6号線沿いにあります
「道の駅 南相馬」を見て回りながら休憩してっと、すぐに辺りは暗くなって来やがったんで、時間を気にしつつ原ノ町駅んとこまで戻って来てみたら、自転車返却まではも少しだけ時間がある感じ。
「原ノ町駅」
そうだじゃあ、ってんで、ちょっち「南相馬ひばりFM」さんのスタジオがある「南相馬市役所」に行ってみることにしたのでしたー。こちらはもう、とっくに放送の時間は終わってるってわかってたんすけど、そんな「そこ行ったってもうそれやってないから、行ったって無駄じゃね」とかって感情は、すでに麻痺してしまってたぼきだったのでしたー。
「南相馬市役所」
「相馬野馬追」での桜井勝延南相馬市長
2014年7月26日「相馬中村神社」境内にて
「南相馬ひばりFM」さんは東日本大震災、原発事故を受け、南相馬市が臨時災害放送局として2011年4月16日に開局。
ツイッターでも、南相馬に関する情報をお知らせしてくれています。
残業してました。機会あればまたぜひ遊びに来てください RT @kazuy1929 ちょっち「南相馬ひばりFM」さんのスタジオがある「南相馬市役所」に行って来てみましたー。でも放送時間内には間に合わなかったんだよなー。ざーんねーん。
今日お話を聞かせてくりたおいちゃんが、自転車で沿岸部方面を走って来たよっつったぼきに、「すっかり津波にさらわれてしまい何もなくなったしまった景色を今のうちによく見ておいてくれよ」って、言うんすよ。「やがて復興が進むにつれ景色は様変わりするから、こんなのを見れるのは今のうちなんだから」って。
おいちゃんも、他の被災された地域の方同様、観光としてだっていいから、多くの方に被災地であるここに来て貰いたいって。
そして、以前と比べると訪れる機会が少なくなってしまったボランティアの方たちの事を話してくれたんすけど、それに続く言葉は、これまで足を運んでくれたみんなへの感謝の言葉ばかりなんすよ。ボランティアの方たちに来て貰いたいことは来て貰いたいけど、「これからは私ら自身の力で頑張って行かなければならないんだよね」って、話してくれたんすよね。
そうした「これからは私ら自身の力で頑張って行かなければならない」ってのは、他の方々の口からもよく聞かれる言葉なんすよね。
でもやっぱ、実際問題として、まだまだ多くの方の支援が必要な状況ではあるんすよね。
皆さんも仰ってたとーり、以前と比べ格段に被災地の状況を伝える報道が少なくなって来てしまってはいるんすけど、「報道がないから既に終わってしまった」なんてこたーないんすからね。
それはどこの被災された地域でも同様のこと。
つーことを、みなさん、是非忘れないでいて下さいよね。頼みましたよ。
そんなこんなで、南相馬での第一日目は終了。
明日も朝早くから自転車で南相馬の町を駆け巡るんで、今日は早めに休もうとすっかな。
こうして、南相馬の夜は今日も静かに更けてゆくのであった。
みたいな
2015年1月9日(金) 2日目も、自転車乗り続けるんかーい!
「原ノ町駅」前通り
今日もまず、駅前にある宿を出てから直ぐに向かったのはレンタル自転車のところ。
南相馬市から委託されてるこちらは、対応してくれてるおいちゃんたちが何人もいて、毎日、午前と午後とでも担当される方が変わっちゃうみたいなんすよね。
そんなんで、昨日と違うおいちゃんと、こっちには何しに?ってな感じで思いがけずの長話。
事務所ん中入れて貰って、こりから向かおうとしてる予定地へのルートのアドバイスとか、被災地としての南相馬に関してのお話とかも聞かせて貰ったんすけど、やっぱ、「相馬野馬追」の話なんかにもなるわけなんすよねこりが。
つーことで、いろいろ有益なお話も伺うことが出来たし、今日もそろそろ出発進行!
今日は、「小高区」方面目指して行きまーす。
「原ノ町駅」前の「相馬野馬追」像
駅前通りを800メートルほど直進すっと、「四ツ葉」交差点とこで県道120号線と交差。
この県道120号線(陸前浜街道)が、「相馬野馬追」ん時に騎馬武者たちが「祭場地」を目指し進んでく街道なんすよね。
ここでぼきも、騎馬武者たちの進むルートに従うべく、「相馬野馬追祭場地」(雲雀ヶ原祭場地)方向へ向けここを左折したんす。
そんなんで今回ぼきは、「相馬野馬追」の騎馬武者たちに倣って、鎧を身に付け自転車に跨り、南相馬の街中を駆け回って行ってたのでしたー(嘘っぱち)
「馬頭観世音」
「四ツ葉」交差点より1.5キロ程の距離、「相馬野馬追祭場地」(雲雀ヶ原祭場地)門の前に位置しています
「相馬野馬追祭場地」入口の門
街道を進んできた騎馬武者たちが、この門より入場
「相馬野馬追祭場地」石碑
「雲雀ヶ原祭場地」前を通過。
この「陸前浜街道」(県道120号線)は、目指す「小高区」方面までずっと続いてるんすよ。
なんでぼきは、時折脇道に逸れたりなんかしながら、この「陸前浜街道」を駆け続けて行ったのでした!鎧姿で(くどい)
「陸前浜街道」周辺
「塩竈神社」
塩竈神社
「岩屋寺」
曹洞宗の寺院で本寺を小高山同慶寺として、本尊は正観音。相馬藩第十一代の領主重胤が、永享8 年(1436)同11 年病により行方郡馬場の五台山に隠遁。同12 年卒去後、寺の裏山に塚を築いて葬り。今も重胤の廟壇があり、開山遠山祖久禅師の坐禅窟も残っている
岩屋寺「六地蔵尊」
この地域周辺では、現在、除染作業がおこなわれており、関係車両を時折見かけました。
「相馬太田神社」
相馬三妙見社の一つ。相馬野馬追では、各妙見神社で行われる宵乗りの出陣式が行われる
鎌倉時代の相馬氏6 代当主相馬重胤は、元享3 年(1323)頃、本拠地を下総国相馬郡から奥州行方(南相馬市)へ移して居館を構えた。藩主が篤く信仰していた鎮守・妙見を下総から持参し、敷地内に鎮座させた。その妙見堂が相馬太田神社の由来とされている
「相馬郷発祥地 孫五郎重胤公城址」石碑
相馬太田神社前に位置している。
「元亨3(1323)年2月7日、重胤は下総国から奥州行方郡へと下向していったとされ、このときに相馬一族八十三騎が従い、そのなかに、泉五郎胤顕の孫・相馬胤康や一族の文間胤家(相馬郡文間村領主)なども含まれていた。文間胤家は奥州下向の先陣として進み、所領を押領していた代官・三浦左近国清の館(現在の太田妙見周辺)に入り、その後に小高村(福島県南相馬市小高区)に移って、相馬氏の本拠地とした」とのこと
ここからは「小高区」の紹介になるっす。
「小高区」は現在、「避難指示解除準備区域」とされ、いまだ居住は許可されてはいないんすよ。
今回のぼきのように、「小高区」内に自由に立ち入ることは出来るんすけど、宿泊するってのは駄目なんすよね。
ただ住民の方々は、年末年始の特例宿泊期間中に限り、事前に届出を行うことによって約1か月間の滞在が許可されてるんす。
それでも、この「特例宿泊期間中」に「小高区」を回ったぼきが、ここらに現在、住民の方々が滞在してらっしゃるんだって人の気配とかを感じられることは無かったっす。
「同慶寺」
相馬家墓地並びに相馬家霊堂(県指定重要文化財)イチョウは市指定天然記念物。創建は明応5 年(1496)13 代相馬盛胤が先祖や家臣の供養のため、三春城下の曹洞宗天沢寺の和尚を招いた事から始まった。墓地は第16 代相馬義胤ほか歴代の中村藩主が葬られ、28 基の大きな五輪塔が並んでいる。また霊堂には県指定文化財の「大名婚礼調度品」等も収められている
「同慶寺のイチョウ」
市指定天然記念物
こちらの「同慶寺」脇には、除染作業で出た放射性廃棄物を詰めた黒い「除染袋」がまとめられ置かれています。ここに至る街道沿いにも、袋が置かれた箇所がいくつかありました。
「相馬小高神社」鳥居
相馬三妙見社の一つ。相馬野馬追の最終日に行われる野馬懸の祭場地。境内はソメイヨシノやしだれ桜が咲き乱れる桜の名所
「小高城跡」石碑
「相馬小高神社」鳥居
「相馬小高神社」
嘉暦元年(1326)領主相馬氏は小高の城を築き太田から居城を移し、相馬氏の鎮守妙見を祀る堂を建立鎮座させた。その妙見堂が相馬小高神社の由来とされている
「相馬小高神社」には、「復興作業」と表示されたバスで、東京電力の方々がやって来ていました。こちらの境内にも、黒い「除染袋」が置かれています。
「貴船神社」
祭られている2神は、雨を司る竜神であり、また五穀豊穣や出世・武芸を司る神である
「見明院」
これまでの道のりは、辺りにはなんもないとことか、木々が道沿いに迫って来てるようなとことか、そんな感じのとこばっかだったんすけど、もうこの辺りはすっかり住居地域。といっても、人の気配はまったく感じられず、しーんと静まり返ってたっす。
それでも、時折、人の姿を目にすることはあったっす。
道路には、復旧工事を急ぐ大型車両が頻繁に駆け抜けていて、辺りで耳にする物音っていったら、この車の音くらいなもんだったっす。
「小高区」住居地域
おそらく「除染」に関する調査中
車両には「除染作業」の文字が
解体順番待ちのため、放置されたままの家屋
「倒壊の恐れにつき立ち入り禁止」と看板が。自宅の再建を考えていながらも解体が遅れ、思うように再建出来ていない住民の方も居るとのこと
家具店の内部
本棚やタンスなどの商品が、倒れたまま放置されてしまっている
散歩中の飼い犬
この犬の飼い主は、現在、原町区に住んでおり、散歩の為にこちらに通っているとのこと。皆は小高に戻って来ないのではないかと話されていたが、自身は帰って来たいと仰っていました
犬は非常に人懐っこくて中々じっとしてくれず、撮影終了後にも直ぐにこちらにじゃれつき飛び掛かって来た。やはり人恋しいんでしょう
「小高区」内の交差点
ここ「小高区」での宿泊は許されてはいませんが、幾つかの店舗は営業を行っていました。
また、ファミリーマート南相馬小高店駐車場では、「移動コンビニ」による販売が週2回行われています。
こうした店舗は、小高区で継続し行われているボランティア活動に訪れる方々に多く利用されているようです。
「小高郵便局」
2013年4月10日に営業を再開。現在は、配達業務以外のATM・郵便・貯金・保険などを執り行っている。
「あぶくま信用金庫 小高支店」
営業を休止していたが、2013年3月27日にリニューアルオープンした。店舗窓には「おかえりなさい!」の張り紙が
小高区の小学生が「手形をつけたベンチ」など
小高区の4小学校の児童たちが絵を描き、「がんばっぺ!小高」などと書かれたベンチなどが、民間のスペースを借りて配置されている
「手形をつけたベンチ」
現在は、ほぼ一か所に集められてしまっていた
メッセージが書かれたボード
しばらく前からこの通りで、スピーカーを使って、大きな音で音楽を流しているのが聞こえていたんすけど、それはこちらの「小高浮舟ふれあい広場」さんだったんすね。
「小高浮舟ふれあい広場」
自宅の清掃まどに訪れる方のために、休憩場などを提供。また、帰還住民間の交流を活発化させたいと、イベントなども開催。2月には、「おだかのひるごはん」との合同企画イベントを開催
「小高浮舟ふれあい広場」の方によると、他に比べて南相馬、新地に関する報道が特に少ないようであると。訪れたマスコミの熱意の無いエピソードなども聞かせて頂きました。小高に訪れる個人の方々に、どうかブログやツイッターで現地の情報を皆に伝えて下さいと、いつも告げているそうです
解体順番待ちのため、放置したままになっている家屋
「菓詩工房わたなべ」小高区店
東京電力福島第一原発事故で営業を休止している南相馬市小高区の店舗。現在は、南相馬市原町区北泉の新店舗で再オープンしている。店舗正面には「菓詩工房は小高区民と共に必ず復活!!」の幕が
「菓詩工房わたなべ」と「駅前通り」
「小高ワーカーズベース」
左側が、小高ワーカーズベース。小高区を拠点に避難 区域に仕事を創造するオフィス。「おだかのひるごはん」を運営している。その右隣では旅館の修理が。また旅館として再生するのだろうか
JR「小高駅」駅舎
現在は運行を休止している、JR常磐線の駅
ぼきは、この小高駅周辺を自転車であちこち回っていながら、11時になんのを首を長ーくして待ってたんすよ。っつーのもその時間が、次の目的地である「おだかのひるごはん」さんの営業開始時刻だったからなのでしたー。
お、もうこんな時間か。じゃあそろそろ「おだかのひるごはん」さん目指して、レッツゴー。
「おだかのひるごはん」店舗
2014年12月8日に小高駅そばに開店。原発事故後に小高区内で始めて営業を開始した飲食店。営業は月・火・木・金の週4日で午前11時~午後2時まで
「おだかのひるごはん」店舗入口
「おだかのひるごはん」店内の様子
本日の日替わり定食「赤魚の煮付け定食」
みなさんの健康を考え、全体的に薄味にしているとのお話。現在のメニュー、日替わり定食、かけうどん、かけそばの他に追加メニューとして「ほっき飯」を思案中とのこと
「おだかのひるごはん」店内掲示板
本日の料理に使用されている大根は、小高区耳谷の根本さんの畑でとれたものだそうです。ちなみに「おだかのひるごはん」さんはライスのお替り自由です
「おだかのひるごはん」では、店長の渡辺さんにいろいろお話を聞かせて貰ったっす。
こちらの皆さんは、日々、素人である自分たちはいかに工夫してこのお店をやっていくべきかってことを考え続けてるんすよね。メニューだって今以上に増やして行きたいっていろいろ思案中だし、みなさんが小高に戻って来たいってゆう気持ちに、どうやったら繋げて行くことが出来るかってことも考えてるし。
渡辺さんありがとーございました、お替り勧めてくりて。
また行きますからね!
そん時は、日替わり定食のメニューが「メンチカレー定食」ん時を狙って行きたいって思ってまーす!
だけど、やっぱ人気メニューの時は、売り切れちゃうのが早いっつー話だったから、気をつけなきゃいけないよなー。
原ノ町駅んとこからここまで10キロ以上は走って来たっしょ。
んでここからも、まだまだ自転車漕ぎ続けなきゃなんないんで、お替りもほどほどにっつー感じにして、「おだかのひるごはん」さんを出発!
県道260号線で東にちょっち進むと国道6号線と合流。そこを北上していって、またまた時々脇道に逸れながらも、原ノ町駅のほーを目指して、ぼきは鎧姿で自転車を漕いで行ったのでしたー(まだ着けてたんかい!)
「小高区」沿岸部
復旧工事が進められています。国道6号線には、ひっきりなしにダンプカーが通っていました
「益多嶺神社」鳥居
「甲子大国社」は江戸時代の呼称
「益多嶺神社」
「小高区」沿岸部の復旧工事
国道6号線沿いに植樹された「ふくしま浜街道・桜プロジェクト~30年後の故郷に贈る~」の桜
プレートには「福島に満開の桜が咲きますように。福島に満面の笑みが輝きますように。」と
プレートには「東日本大震災で、いろんな人から助けてもらったので、今度は逆の立ち場になってみんなを助けてほしい。」と。後方では農地復旧工事が行われている
「原町区」の農地復旧工事
「津波浸水区間」表示
国道6号線を進んで行くと、やがて「磐城太田駅 1km」の表示が。そこを駅方面へ左折します。
「多珂神社」大鳥居
「多珂神社」
日本屈指の古社で東北各地の多珂神社の根源
JR「磐城太田駅」駅舎
現在は運行を休止している、JR常磐線の駅
「磐城太田駅」ホーム
「磐城太田駅」を少し離れたところから
ここからまた、国道6号線方向へ。
「医徳寺」
「医徳寺」山門
「医徳寺」
「医徳寺のしだれ松」
市指定天然記念物。樹齢約300年余の黒松の巨木で枝が珍しく, 地上2 mのところまで垂れ下がっている。しだれ松左にあるのは観音堂
ここで再び国道6号線に戻り北上。
お、このペースなら「菓詩工房わたなべ」さんとこ行けそうじゃん!んじゃあ、昨日も通った「道の駅 南相馬」前を全力疾走だー。
つって5キロほど北上すっと、「菓詩工房わたなべ」方向に通じる県道74号線との交差地点とこに。
んで、ちょっち聞きたいことがあったんで、そこんとこにある「JAそうま 小高総合支店・福浦支店」にも寄って来てみたんだよなー。
「JAそうま 小高総合支店・福浦支店」
「JAそうま」さんとこで聞きたかったことっつーのは、管内で生産した福島県産オリジナル米「天のつぶ」を100%使用した特別純米酒「天のつぶ」の発売に関してのことだったんすよ。
HPとか見ても詳細が載ってないんでもう直接聞いてやれっつー話だったんすけど、したら発売は1月16日からなんだそうでーす。当然、通販もあるってーことですからねー。
でも、まだ米「天のつぶ」の収穫量自体少ないらしーんで、特別純米酒も少ないんだろーなー。
「出羽神社」鳥居
「出羽神社」
そーして、よーやく「菓詩工房わたなべ」さんとこに、とうちゃーく。わーいやったー。もうへとへとだぞこのやろー。
今日はちゃーんと営業してましたからねー。
どーれ、早速店内に初潜入してみっとすっか。わくわく。
「菓詩工房わたなべ」
営業時間10時~18時
休日は水・木
原ノ町駅からは5キロほど
「菓詩工房わたなべ」店内
どれも美味しそー
それに、ちょっと奥さん!どれも消費税込みでこんなにリーズナブルなお値段なんですってよ!
やるじゃん菓詩工房わたなべ、憎いねどーも
「菓詩工房わたなべ」さんとこは、ケーキとかだけじゃなくって、クッキーやドーナツなんかもとっても充実してんだかんねー
そして、ぼきが購入したのはこちらっ!じゃーん。
「チョコシフォン」と「フルーツシフォン」と「ぴよぴよらんらんプリン」
「チョコシフォン」と「フルーツシフォン」と「ぴよぴよらんらんプリン」ゲッツ!ちゃーんと「ぴよぴよらんらんプリン」って言って注文しましたかねーだ
これで、よーやく一安心。今回の最重要目的のひとつだった、待望の「菓詩工房わたなべ」さんとこのケーキを堪能することが出来たのでしたー。みんな美味しかったけど、ぼきは特に「ぴよぴよらんらんプリン」が好みだったんだよなー。苦労して、店員さんに「ぴよぴよらんらんプリン」ってフル名称で注文した甲斐があったっつーもんすよねー。
いつか、「菓詩工房わたなべ」さんとこのクリスマスケーキも食べてみたいなー。
こーしてぼきは心置きなく、もーまじ最後のほーでは自転車漕ぐのもう無理じゃねってぐらいへばりながらも、こりから乗り込む原ノ町駅発15時02分の列車に間に合うべく、原ノ町駅に到着することができたのでしたー。ぜいぜい、げほげほ。
「原ノ町駅」ホーム上からの景色
原ノ町駅を跨ぎ設置されている歩道橋の上から見える、小高区方面の景色
相馬駅方面の景色
「原ノ町駅」ホーム
「原ノ町駅」駅舎
今回も、報道記事からだけでは感じ取ることの出来なかった、現地に足を運んだからこそ知り得たという事柄が多くありました。
例えば、現在、自宅周囲で、震災後初めて除染が行われているという原町区の方からのお話による除染の現状や、それに対するみなさんの想いなども。
このお話を聞かせていただいた原ノ町区の方は、風評被害も仕方が無いんじゃないのかと思っていると言っていました。
小さな子供を持つ親がここを離れて行くのも、どうしていいか分からない状態であるがための行動であるだろうし、風評というのもそれと同じような、どうなっているのかわからない状況で不安に思う気持ちがさせてしまっている事柄なのだろうと言うのです。
でも、根も葉もない、あまりに酷い風評被害というものもありますよねと尋ねると、やっぱりそういうものはやめて貰いたいよね、と仰っていました。
この方も、ボランティアの方々の協力に頼るのではなく、「これからは自分たちの力で頑張っていかないと」いけないと話してくれました。
そうした想いは、ここ南相馬の多くの方々の共通のもののように感じられます。
でもやっぱ、地元の方々の力だけじゃなく、たっくさんの協力が集まれば、そんだけ復興も早く進むってもんっじゃないっすか。
それに何よりぼきは、もっと福島の美味しいもんを、たーくさん食べて行ってみたいんすよ。
そんためにも、福島の方々の頑張りプラス、こりからも被災地に足を運んでくれるボランティアの方々の力も、絶対必要だって強く感じたんすよね。
報道がされなくなったからって、被災地の方々はまだ、ボランティアの方々の力を必要としてますからねってー話ですからね!お願いしましたよ!
これで、今回のぼきの南相馬への旅はおしまい。
また直ぐにでも南相馬に来たいっては思ってるんすけど、そりはまー難しいよなー。
それに何しろ、今はまだまだ交通の便が悪いってな状況だから、行きたいって思ってながらちょっち躊躇しちゃってる方も実際いると思うんすよね。
でも、今年の2月頃には、原ノ町駅と竜田駅との間をJR代行バスが運行を開始しそうってなことなんで、そりが実施されちゃったら、ぐんと、南相馬への道のりが簡単なもんになってくれるわけなんすけどね。ぐんと。
それじゃあ、今はまだ、竜田駅方面への運行は休止のJR常磐線の現在の終着駅「原ノ町駅」から列車に乗り込むとしますか。
次来っ時は、竜田駅からの代行バスが走ってったらいいのになー。
つーことで、
さらば南相馬!また来るぜ!
おまけ
ぼきが翌日向かった福島県二本松市のJR「二本松駅」周辺紹介は、ありまあす!
2015年1月10日(土) JR東北本線「二本松駅」ぶらり途中下車!
現在、二本松市には、2011年3月15日以降、原発事故の影響により、南相馬市に隣接する双葉郡浪江町の仮役場が設置されています。
今も多くの浪江町の方々が、二本松市に住んでいます。
「二本松駅」駅舎と「二本松少年隊士像」
二本松駅駅舎内には観光案内所が併設。そこでレンタル自転車を貸し出しています。初乗車となった電動アシスト自転車が、疲れが残ったまんまのぼきの体にマジ嬉しい
JR「二本松駅」駅舎
「市民交流センター」
二本松駅前の「二本松市市民交流センター」1Fには、「浪江焼麺太国」認定の「杉乃家」さんがあります。浪江町から避難され、2011年7月にこちらで営業を再開しました。店内や店舗周囲には、皆さんから寄せられた応援メッセージが数多く飾られています。
「杉乃家」
営業時間 11時~15時・17時~20時
休日 月・火
「のれん」にある電話番号は浪江町で営業していた時のものです
「杉乃家」の「浪江焼きそば」
最初はそのままで、次に七味をかけて食べると二度楽しめますよって、店の方が親切に教えてくれましたよ。相変わらず「浪江焼きそば」は美味い!
「杉乃家」店内
みなさんからの応援メッセージがたくさん飾ってあります
「杉乃家」壁面
こちらにも、みなさんからのメッセージが
「杉乃家」さんで生麺とソース、ゲッツ!こりは、こちらで提供しているものと同様のもの。
東京まで持ってくっつーことで店の方が親切に、でっかい保冷剤も入れてくれましたー。ありがとーございましたー。
作り方書いてあんのも貰ったけど、これ上手く作れるかマジ心配だなー。
ほんとはお店に、美味しい本場の「浪江焼きそば」食べに来たいとこなんすけどね。
「浪江町役場 二本松事務所」
二本松駅から4キロほどの距離
「浪江町役場 二本松事務所」内部
「事実と思いを伝え、心をつなぐ ~ふるさと復興への道しるべ~」とあるパネルや、「浪江町の産品」などが置かれています
そして時間の関係で、列車で直接下車出来なくなっちゃったんで、ここ「二本松駅」から自転車で、隣駅「安達駅」前にある洋菓子店「アトリエ・ド・ガトー」さんへ。
「アトリエ・ド・ガトー」は、2013年12月にオープン。東日本大震災と原発事故の発生後に、「自分のケーキを福島の人に食べてほしい」と夫婦で古里に戻りオープンさせたお店。今の目標は、地域住民を対象にした菓子作り教室の開催とのこと。
JR「安達駅」駅舎
駅前には、おそらく「はやぶさ2」の模型が設置
「アトリエ・ド・ガトー」店舗
2013年12月にオープン。JR安達駅すぐ前
「アトリエ・ド・ガトー」店内
「アトリエ・ド・ガトー」の「チョコレートケーキ」
コーヒーはサービス。店内に、このようなイスとテーブルが用意されています。くっそ、もっとたくさん美味しいケーキ食べてくればよかったよ
ここにも、こんなに美味しんもんが!
福島まじ頑張ってますからね!
よっしゃ!今度もまた、福島の美味しいもん巡る旅っつーのをしてみっとすっかな!
こりからもっとたくさん、福島には美味しいお店も増えてくだろーからね。
つーことで、
さらば福島!また来るぜ!
おしまい
「二本松駅」前の彫刻「ほんとの空」