セッケイカワゲラ
雑食性で、雪の上にある有機物ならば何でも食べてしまうという。真冬こそが彼らの生活の表舞台なのだ
20℃以上では生きられない
調査の結果、セッケイカワゲラは、-10~+10度位の温度範囲で活動することが分かりました。だから、彼らは体温が+20度位になると、暑くて死んでしまいます。雪山で捕まえたセッケイカワゲラを手のひらに乗せていたら動けなくなってしまうのです。つまり、彼らは寒くても生きられるのではなく、寒くないと生きられないのです。
ヒョウガユスリカ 氷河に住む蚊
●氷河昆虫の研究の切っ掛けをこう記されています。 ヒマラヤでは、「ヒョウガユスリカ」という氷河の上で一生を送る昆虫を発見しました。
●羽が退化し、飛ぶことができません。-15℃くらいでも活動しますが、手のひらで温めると暑くて動かなくなってしまいます。
●こんな有様ですから、常温では生きることが出来ないのです。氷河に食べるものはあるのか、実はこれ旨くできています。
●ヒョウガユスリカの幼虫は、氷河の積雪の下にある泥の中に生息しています。この泥を顕微鏡で観察すると、藍藻(らんそう)の一種でした。ヒョウガユスリカはこれを食べていたのです。
コオリミミズ 氷河に住むミミズ
氷の中でしか飼育できない
コオリミミズの体液はグリセリンを含んでいて凝固点降下を起こしているため、-7℃以下にならなければ凍結しない。反面、浸透圧が高くなっているため、常温の水に入れると過剰に吸水し、細胞膜が破裂して死ぬ。また、5℃を越える外気に暴露されると体が自己分解を起こして死ぬため、氷の中でしか飼育することができない。
出典:Wikipedia
氷河に住む昆虫たちは、地球を守っていた!
氷点下の条件でもいろいろな生物や動物が立派に棲息しているのです。そのことによって氷河は少しずつ融解して自然のサイクルが出来ています。これらの微生物や生き物が居なければ、氷河は膨大な規模になって地球を覆い尽くしていたと考えられます。