このピラミッドの正体
子どもの頃、親戚のおじさんと行ったことがある
おじさんは、ここの偉い人とずっと話していた
国際平和記念会館と名付けられたこの建物は史上最大のネズミ講組織天下一家の会のシンボルとして昭和53年に建設されたのです。
総工費13億円の巨大プラミッドです。
3階には国際会議も開催できる設備を備えた大会議場もありました。
実は、天下一家の会の本部だった
天下一家の会は、ネズミ講を行った悪の団体
日本で初めてネズミ講を行ったのはこの組織である
もちろん社会問題になった
高度成長期に熊本で発足したネズミ講組織の天下一家の会は「少額を出資し、数人の仲間を集めるだけで、巨額の富が還元される」という謳い文句で最終的に180万人もの会員を集めました。
天下一家の会事件について
天下一家の会事件(てんかいっかのかいじけん)とは、内村健一による無限連鎖講(以下ネズミ講と表記)事件である。
名義上は内村健一の主宰する第一相互経済研究所が主宰するものであったものの、後述するように内村の個人事業に等しいものであったことから、実際には内村の主宰したネズミ講と捉えられている。
日本最大規模のねずみ講事件であり、大きな社会問題となった。
出典:Wikipedia
ネズミ講って何?
友人は、この前コレに引っ掛かりそうになったらしい
ねずみ講というのは、メンバーに金品を出させてグループを作り、新しいメンバーが加入するたびにそのメンバーから取った金品をグループ内で分配する仕組みで、法律上は無限連鎖講とよばれる違法行為です。
儲かるのは創始者や一部の人間だけ、最後に参加したメンバーは参加費を支払うだけで何の利益も無いことが分かるでしょう。
天下一家の会のネズミ講システム
天下一家の会のネズミ講システムは、
入会したA会員は2080円を出資する。
内訳は天下一家の本部から指定された6代前の先輩会員に1000円を送り、残りの1080円は本部に送る。
この手続きを経ると本部から会員証と子会員(自分から見て)4人の勧誘書類が送られてくる。
A会員は4人の勧誘が義務付けられており、子会員は更に4人づつの勧誘で16人、更に64人、256人と増えていき6代目が1024人。
6代前の先輩会員となったA会員は、この段階で1024人から各1000円づつ102万4000円を手にすることができる。
というものでした。
最終的に天下一家の会は破城する
1977年 - 長野地裁が内村に対して入会金の返還を命じる判決。
1978年 - 内村に懲役3年執行猶予3年、罰金7億円の判決。その後、控訴。11月に無限連鎖講の防止に関する法律が議員立法で制定される。
1979年 - 5月に無限連鎖講の防止に関する法律が施行される。
1980年 - 第12回参議院議員通常選挙全国区に無所属で出馬するが落選。破産宣告。
1983年 - 内村の有罪確定、収監。
1995年 - 内村、糖尿病により、死去。
出典:Wikipedia
天下一会のボス・内村に天罰が下った
オウム真理教もピラミッドを狙っていた
そういえば、浅原は熊本出身だったな
この熊本県阿蘇町にあった巨大プラミッドですが天下一家の会が破綻したあと、あのオウム真理教が買取るとうわさが流れ慌てて阿蘇町が7億円で買い取りました。
現在は
レストランはバイキングになっている
現在は、ネズミ講の悪いイメージを払拭するために!?ピラミッドは解体され、その跡地は「はな阿蘇美」というバラ園・とうふ博物館・物産館・レストラン等の施設になってます。
ピラミッドに隣接して室内プール(写真)、宿泊施設
講堂、宗教施設、移築民家などが脈絡無く点在していた。
屋内プール内観。波板が崩落してほぼ外部化していた。
保養所の残骸
天下一家の会が、会員のために用意した保養所
今は残骸になっている