もう1つの浦島太郎は遊び人だった
亀という女性を助ける
童話の中で出てくる亀は、動物の亀で、子供にいじめられていましたよね。その亀を太郎が助けるのです。でも、もう一つのお話の中では、「亀」は一人の女性の名前です。太郎が、夜の街で遊んでいる時に、数人の男に絡まれている亀を助けます。そして、亀が竜宮城という場所に連れて行くのです。
皆さんが竜宮城と聞くと、海の中にあって、鯛や平目が舞い踊っているというイメージをお持ちでしょう。しかし、この竜宮城は、もう一つの解釈中では女遊びの場でした。華やかな装飾の室内に美しい女性や裸の女性だらけで、太郎は大喜びです。
酒の代わりに麻薬だと!?
太郎は、お酒やご馳走を食べ、すっかりいい気分になりますよね。対して、もうひとつのお話の中では、竜宮城に連れて行かれるとすぐに、キセルを吸わされます。吸わされたものは、アヘンという麻薬であったと言われています。麻薬ですか・・・。嫌な予感がしますね。
竜宮城の正体
もうひとつの浦島太郎の中では、竜宮城は楽しい場所ではありません。麻薬により幻覚を見せられていただけだったのです。美しい女性は、恐ろしく醜い女でした。太郎は、長い年月牢屋に入れら、醜女に子供を産ませるための道具となっていたのです。
太郎の帰宅が許された…
もうひとつのお話は、どのように終わるのでしょう?長く竜宮城にいた太郎はすっかり老人のようになり、玉手箱を持たされて帰宅を許されます。家に帰り、時間の経過に絶望した太郎は、玉手箱を開けます。中には竜宮城で吸ったキセル一式が。それを吸い、幻覚を見た太郎は、崖から足を滑らせて海に落ちてしまいます。
出典:mamanoko.
★さらにもう1つの浦島太郎【お亀の復讐】
人間の恨みはやはり恐ろしい
昔、昔あるところに若い女は若い男に囲まれていた。
見兼ねた男、その名は浦島太郎はその女を助け、男たちをおっぱらったのだ。
その女は大げさに感謝をし、名を「お亀」だと告げた。
浦島太郎はその女に一目惚れをし、お亀も助けてくれたお礼だといって屋敷に招待したのだ。
その屋敷でお亀はあるものを浦島に差し出した。
「これを口にくわえて呼吸をしてみてくれませんか?」
みたこともない物騒なものであったら浦島は疑わずにそれを口にくわえ、指示通りに一気に空気を吸った。
それをすった間もなく全く別の世界に行ったかのような気持ちよさが浦島を襲った。
お亀に麻薬を吸わされる
あまりにも気持ちが良すぎたために浦島はその場から身動きが取れなくなってしまい、あまりの気持ちよさに絶えかねてその場で寝てしまったのだ。
一定の時間が経った時には「あれ?自分はなんでこんなところにいるのだ?さっきまでは若い男たちに囲まれていた女に・・・」
そのように過去をさかのぼろうとしたところにまたお亀が現れて、また例の物を浦島の口にくわえさせた。
「そうだ、さっきはこれを吸った可笑しくなってしまったんだ!」
そう気がついたときにはまたあの快楽が欲しくなって溜まらなくなり辞めよう、という理性が効かなくなり、また立て続けにぶつを吸ったのだ。
これをもう3年程度繰り返した。
玉手箱を渡される
もうその魔法のぶつは少なくなって来たから、とお亀は浦島に告げ、そろそろ浦島の地元が恋しくなったので帰ると言った。
これまでの夢のような心地が良い時間を思い出しながらも帰宅のとに着こうとしたときに
竜宮城を出る前に渡された玉手箱が気になったのだ。
「もしかしてこれは例の物かもしれない」と思って「絶対に開けてはいけませんよ」という忠告を聞くことなく
開けてしまったのだ。
お亀の復讐が成功する
その中には例のぶつが入っており、勢いよく口にくわえていつもの通りに吸ったところ、
浦島太郎の髪の毛は黒から一気に白髪になり身体がよぼよぼになってしまったのだ。
そしてあえなくその場で倒れ込んでしまい、息を引き取ったのだ。
この物語の怖いところは最初からお亀がすべて計画していたことなのだ。
というのも浦島太郎が過去にいらずらをした女の子供がお亀の招待でありなんとしても浦島に復讐したい気持ちで引き起こしたものであることはあまり知られてはいない。