はじめに…
塔の上のラプンツェルとは
ある王国の森の奥深くにそびえる高い塔に、ラプンツェルという少女が暮らしていた。ラプンツェルは18年間、育ての親であるマザー・ゴーテルから、塔の外に出ることを禁じられていた。
それでも彼女は、自分の誕生日の夜に遠くの空に現れる無数の灯りを不思議に思い、外の世界への憧れを強くしていった。18歳の誕生日を翌日に控えたラプンツェルは思い切って「今年こそあの灯りを見に行きたい」とゴーテルに伝えるが、例の如くに「外は危ないから」と説き伏せられてしまう。
出典:Wikipedia
その日の朝早くに城からティアラを盗み出した大泥棒フリン・ライダーは、衛兵に追われて森へと逃げ込んでいた。
追っ手を振り切った先で塔を見つけたフリンは壁をよじ登って侵入するが、油断したところをラプンツェルに気絶させられてしまう。
一人で侵入者を捕まえたことで自信をつけたラプンツェルはティアラを隠し、目を覚ましたフリンに、ラプンツェルは"自分を「灯り」が現れる場所まで案内し、それが済んだら塔まで送り届けること。
そうすればティアラを返す"という条件を突きつける。得意の口説き顔も通じない相手に、フリンはしぶしぶ条件を受け入れる。
出典:Wikipedia
ラプンツェルの原作をまとめると
ラプンツェルはお姫様じゃない
グリム童話では、ラプンツェルはお姫さまではない。
子どもに恵まれない普通の夫婦がやっと授かった一人娘である。特に大きな王国の娘ではなく、ごく普通の一般人だ。
ラプンツェルの由来は
野菜
『塔の上のラプンツェル』では、なぜラプンツェルがラプンツェルという名前なのかが語られていない。
実は、ラプンツェルという名前は、植物のラプンツェル(日本名:野ヂシャ)からつけられたものだと原作では描かれる。
ラプンツェルは、ヨーロッパではその葉がサラダとして食べられている野菜だ。
ラプンツェルは、葉野菜の名前です。現代の食べ物だとレタスと訳されることもあるそうですが、味はあっさりとしてクルミのような味わいだということです。トマトなどを加えてサラダにして食べるとおいしいそうですよ。
自分の子供を魔女に渡す
妊娠した妻は隣に住むゴーテルという魔法使いの庭のラプンツェルを食べたくてたまらなくなる。
食が細ってやつれた妻に「ラプンツェルが食べられなければ死んでしまう」と懇願された夫は、妻と生まれる子のために魔法使いの敷地に忍び込むとラプンツェルを摘み取りにかかるが、魔法使いに見つかってしまう。
しかし夫から事情を聞いた魔法使いは、好きなだけラプンツェルを摘んでもいいが、子供が生まれたら自分に渡せと言う。
やがて妻が生んだ女の子は、即座に魔女に連れて行かれる。ラプンツェルと名付けられた娘は、森の中に築かれた入り口のない高い塔に閉じ込められる。
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歌を歌い王子を引き寄せる
退屈そうな塔の中で、ラプンツェルがすることといえば、歌を歌っていることくらいだ。
ラプンツェルの歌に関しては、ディズニー版とも共通のテーマと言える。
そして、この歌のせいで、通りがかった王子を引き寄せることになる。
王子と交わり、妊娠する
はじめて男性との性交渉を知ったラプンツェルは驚くが、やがて愛し合い、魔法使いに隠れて夜ごと王子を部屋に招き入れて頻繁に性交を行う。その結果ラプンツェルは妊娠する。(初版)
出典:Wikipedia
荒地に追放される
勝手に男を連れ込んでいたことがバレて魔女に激怒され、ラプンツェルは長い髪を切られて荒地へ追放される。そしていつもの様にやってきた王子は魔女から事の顛末を聞いて絶望。
出典:ラプンツェル(原作)~グリム童話初版のあらすじ。性的描写があったり元ネタはパセリだったり不思議がいっぱい! - びーきゅうらいふ!
王子は薔薇の棘で失明
もう会えないとわかった王子は、塔の上から身を投げるのだ。
そして、なぜか身体は無事だったものの、両目にイバラのトゲが刺さってしまう。
このせいで、王子は視力を失うわけだ。
命があるだけマシだろうが、やはりイバラが両目に刺さるというのはなかなか痛々しい。
グリム童話お得意の “残酷な描写” というわけだ。
7年間、森をさまよいラプンツェルと出会う
7年後、盲目のまま森をさまよっていた王子は、男女の双子と暮らしているラプンツェルとめぐり会う。
出典:Wikipedia
王子の視力が戻り、幸せに暮らす
うれし泣きするラプンツェルの涙が王子の目に落ち、王子は視力を回復する。王子はラプンツェルと子供たちを伴って国に帰り、皆で幸せに暮らす。
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はぶかれた性的要素
2版以降は削除された一文が「洋服がきつくなっちゃった」という文章。王子と逢瀬を重ねていたラプンツェルがナニを致していたかがよくわかる文章だ。しかも、ラプンツェル自身は妊娠していることがわかっていない。この文章は後に「王子は軽々登ってくるのにどうしておかあさんはこんなに重いの?」みたいな内容に変えられている。
幼いころからずっと俗世間と関わらず、王子様を見るまで人間の男を見た事もなければ無理からぬことかもしれない。
出典:ラプンツェル(原作)~グリム童話初版のあらすじ。性的描写があったり元ネタはパセリだったり不思議がいっぱい! - びーきゅうらいふ!
グリム童話は残酷なシーンが多い
『ラプンツェル』原作を含むグリム童話では、度々残酷なシーンが登場します。
例えば、グリム版『シンデレラ』では、いじわるな姉妹が王子と結婚するためガラスの靴をむりやり履くシーンがありますよね。
当然靴のサイズと足のサイズが合わないので、なんとナイフで自分のかかとを少し切り落としてしまいます。
また、『白雪姫』では、王子と白雪姫の結婚式でいじわるなお妃に焼けた靴を履かせ死ぬまで踊り続けさせるシーンもあります。
児童向け小説とはいえ、このようにかなり残忍なシーンが描かれているのです。
出典:シアター