輸入車オーナーの中には、普段乗るイイクルマ以外にも買い物や送り迎えに使う2台目のクルマが欲しい人がいます。実は駐車スペースさえあれば、2台持ちは意外と便利です。
今回は、2台目を安くて維持費も抑えられる中古車の軽自動車に絞って、基本的なボディタイプ3種の解説&オススメ軽自動車3選をご紹介します。
大手中古車販売のガリバーが提携する「ズバット車販売」なら、車種選定〜購入まで専任のカーライフプランナーが1対1で相談に乗ってくれます。
しかも一般に販売される前のクルマである、通称「非公開車両」からも探すことができ、台数が多く好条件が探しづらい軽自動車でも相場より安いお宝クルマが見つかります。
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軽自動車のボディタイプ3種
軽自動車のボディタイプは高さの違いにより大きく3種類に分けられます。軽自動車は車内が狭いため、全高を高くすることによって圧迫感を避けてきたという経緯があります。
元々あった軽自動車はロールーフ(セダン)系と呼ばれ、ロールーフ→ハイト→スーパーハイトと名称が変わるごとに10mmずつアップするイメージです。
《軽自動車のボディタイプと全高》
ボディタイプ
1.スーパーハイト系
2.ハイト系
3.ロールーフ系
全高の目安
1.1,700mm~
2.1,600mm前後
3.1,500mm前後
特徴
1.座った時に頭上空間が広く、狭さを感じない
2.車内の広さと燃費・走りのバランスが良い
3.重心が低く走行性能に優れ、包まれ感がある
全高が高くなるほど腰高となり走行安定性が損なわれ、重量が増えるため燃費も低下します。そのため、最近はスーパーハイト系からハイト系への回帰が起きています。
大きくは3種類と言いましたが、細かく分けるとさらに6種類以上に分かれています。ただ今はほとんど該当車種がない分類や、定義が曖昧な分類もあるので主な3種類に絞りました。
それでは順にサクサクと特徴を見ていきます。
スーパーハイト系は一番人気
《スーパーハイト系の代表的な軽自動車》
メーカー・車名
1.ホンダ・NBOX
2.スズキ・スペーシア
3.ダイハツ・タント
新車価格
1.140万~210万
2.130万~170万
3.120万~200万
中古車相場
1.80万~140万
2.70万~120万
3.80万~140万
※ 中古車価格は5年落ち+走行距離5万km以下で調査
ホンダ・NBOX
スズキ・スペーシア
ダイハツ・タント
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全高1,700mm以上+スライドドアが特徴の一番人気ジャンルです。2011年に発売されたNBOXが火付け役となっており、とにかく開放的で便利なクルマとして人気を博しています。
現在、軽自動車の売上ランキングは上記のNBOX・スペーシア・タントがトップ3を独占しており、スーパーハイト系は最も勢いのあるボディタイプです。
全高が高いメリットは2つあり、1つは頭上空間が広く狭さを感じにくいこと、もう1つはベビーカーや自転車等の高さのある荷物が積みやすいことです。
一方のデメリットは、重心が高くなるために強風でフラフラしたり、交差点やカーブを曲がる時に横転する可能性が高まる点が挙げられます。
【スーパーハイト系のメリット・デメリット】
《メリット》
・頭上空間が広いため、軽自動車でも狭さを感じにくい
・ほとんどの車種でスライドドア付きのため、子どものドアパンチを避けたり・狭いスペースでもドア全開で乗りやすい
・乗降口スペースが広いため、高さのある荷物・ベビーカーも簡単に積める
《デメリット》
・全高が上がるにつれて重心が高くなり、強風やカーブで安定せずふらふらする
・クルマが大きくなりスライドドアで重量も増えるため、燃費が低下する
スーパーハイト系はスライドドアは標準装備が基本となり、狭い駐車場でもドアパンチが無くなったり、簡単にドアを全開にでき子供や高齢者でも乗り降りが楽になる利点があります。
一方、ヒンジ式ドアと比べて機構が複雑で重くなるため、全高アップと同様に軽自動車としては重量が増えてしまうために燃費が低下する傾向にあることです。
ハイト系はバランス型
《ハイト系の代表的な軽自動車》
メーカー・車名
1.スズキ・ワゴンR
2.ダイハツ・ムーブ
3.日産・デイズ
新車価格
1.110万~150万
2.110万~180万
3.135万~150万
中古車相場
1.50万~90万
2.60万~120万
3.50万~100万
※ 中古車価格は5年落ち+走行距離5万km以下で調査
スズキ・ワゴンR
ダイハツ・ムーブ
日産・デイズ
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全高1,600mm前後とスーパーハイト系と比べて全高-10mmとなるジャンルです。ブームは少し古く1993年に発売されたワゴンRが火付け役となり、車内の狭さを感じさせない点が魅力でした。
スーパーハイト系と比べると走りは軽快で安定性も良く、燃費もそこそこでロールーフ系より乗り降りもしやすいという「ちょうどイイ加減」と言えます。
スーパーハイト系の解放感は魅力ですが、道路運送車両法の保安基準により乗客定員は4人と決まっているので、最近になって「結局乗れる人数は同じじゃん…」と気づく人が増え始めました。
根強い人気のハイト系軽自動車は、もしかすると今後需要が戻ってくる可能性もあるので、安く買いたいなら今が狙い目かもしれません。
ロールーフ系は走り重視
《ロールーフ系の代表的な軽自動車》
メーカー・車名
1.スズキ・アルト
2.ダイハツ・ミライース
新車価格
1.110万~130万
2.95万~110万
中古車相場
1.40万~80万
2.40万~70万
※ 中古車価格は5年落ち+走行距離5万km以下で調査
スズキ・アルト
ダイハツ・ミライース
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全高1,500mm前後の軽自動車を指していますが、実際は全高が基準というよりも従来の軽自動車をロールーフ系(セダン系)と呼んでいるにすぎません。
ハイト⇒スーパーハイトと進化していったことを逆に考えると、小さい上に天井が低いことから「圧迫感を感じやすいのかな…」と思うかもしれませんが、実際そうとも限りません。
クルマはある程度の包まれ感がある方が落ち着くという人も多く、狭いと言っても十分な高さがあり、高さで言うと私の乗るS3スポーツバックの方が室内高は低いです。
ロールーフ系はキビキビした走りと優秀な燃費が魅力で、さらに低価格で狙えるため2台目に持つ軽自動車としては最適解と言えるかもしれません。
現在の主流はスーパーハイト系・ハイト系なので、不人気であることが逆に中古車価格を押し下げており、ますますお得に手に入る状況にあります。
その他ボディタイプ
代表的な3種類以外にも様々なタイプがあり、細かく見ていくと段々迷ってきてしまいます。しかし、相談する時は○○系が欲しいと言えば伝わるので覚えておくと役立ちます。
《軽自動車のボディタイプと全高》
ボディタイプ
1.ワンボックス系
2.SUV系
3.スペシャリティ系
該当モデル例
1.スズキ・アトレーワゴン
2.スズキ・ジムニー
3.ダイハツ・コペン
特徴
1.元々が商用バンなので抜群の積載性を誇る
2.他の軽自動車と違うワイルドな見た目が魅力
3.2シーターオープンは最高に贅沢な1台
ワンボックス系は商用の1BOXを日常使用向けに仕立て上げたタイプで、足回りやシートが硬く乗り味は多少落ちますが、背も高く広いので積載量はバツグンなのが魅力です。
【ダイハツ アトレーワゴン】S300系 カスタムターボRSリミテッド SAIII グーネット動画カタログ_内装からオプションまで徹底解説
出典元:YouTube
SUV系は高めの車高と大径タイヤによるワイルドなルックスが魅力で、スズキ・ジムニー&ハスラーやダイハツ・タフト辺りが該当し、今はハスラーが最も人気があります。
竹岡圭のスズキジムニー試乗記【SUZUKI JIMNY-JB64W-2型】5MT
出典元:YouTube
最後のスペシャリティ系は2ドアクーペを主とする尖ったコンセプトのモデルを指し、軽スポーツと呼ばれるコペンやS660なら200万前後でオープンスポーツに乗ることもできます。
ダイハツ 新型コペン(2代目)動画試乗レポート ~吉田由美のクルマぷろむなーど♪~ #lovecars #videotopics
出典元:YouTube
目的別のオススメ軽自動車3選
主となるクルマと2台持ちする場合にオススメの3モデルを選んでみました。用途によっても異なるので、スーパーハイト系・ハイト系・ロールーフ系から1台ずつピックアップしています。
今回は中古車で50万~100万の予算として各モデルを検討してみました。車両価格の10%ほどかかる購入諸費用も考慮して総額100万以内だと、以下のような感じです。
《タイプ別のオススメ軽自動車3台》
主な用途・目的
1.子供や荷物を頻繁に乗せたい人
2.快適性・燃費を重視したい人
3.軽自動車でも楽しく走りたい人
メーカー・車名
1.スズキ・スペーシア
2.スズキ・ワゴンR
3.スズキ・アルト
ボディタイプ
1.スーパーハイト系
2.ハイト系
3.ロールーフ系
中古車相場
1.70万~120万
2.50万~90万
3.40万~80万
直近モデル
1.2017年12月~
2.2017年2月~
3.2021年12月~
※ 中古車価格は5年落ち+走行距離5万km以下で調査
なぜか全てスズキ車になっていますが、特に気にせずオススメを選んだつもりです。ただやはりバランスが取れているクルマが多く、ハズレが無いような印象がありました。
中古車を探す時はカーセンサーやグーネット等の大手中古車サイトだと、状態の良いクルマはすぐに売れてしまって問い合わせても売り切れのケースが多くあります。
また、整備が行き届いていない中古車も多いもののネット上では一切分からないので、「購入してから修理が頻発して大変…」なんてことにもなりかねません。
大手中古車販売のガリバーが提携する「ズバット車販売」なら、専任のカーライフプランナーが1対1で車種選定〜購入まで相談に乗ってくれます。
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子供や荷物を頻繁に乗せたい人
子育て中で子どもと乗ることが多い場合はスーパーハイト系のスペーシアをお勧めします。
竹岡圭のスズキ スペーシア試乗記【SUZUKI Spacia】
出典元:YouTube
余裕ある高さ&スライドドアにより荷物も積みやすく、子どもを立ったまま着替えさせることもできます。またスライドドアは元気な子どものドアパンチも防いでくれるので便利です。
一番人気はNBOXですが中古車価格が高めなので、2台目のクルマとしては高さ-10mmで燃費はほぼ同じであるスペーシアで十分だと思います。
快適性・燃費を重視したい人
続いては、なるべく維持費を低く抑えながらも快適性を重視したい人向けです。この場合はハイト系のワゴンRをお勧めします。
スズキ ワゴンR 格段の進化を見せた革命児【SUZUKI WAGON R】
出典元:YouTube
スーパーハイト系と比べ全高が約10mm低くなるものの、より安定した走りを楽しめる上に燃費も向上するので、日常の足として便利に使いまわすことができます。
軽自動車の革命児であるワゴンRの登場は1993年、ムーブはハイト系の流れに乗って2年後の1995年にデビューしており、この2台は20年以上もライバル関係を続けています。
しかし、やはり初めにブームを作ったワゴンRは熟成されている印象で、ムーブよりワゴンRの方が車両価格が安く重量が軽く燃費も良いと3拍子揃っており非常にイイ感じです。
軽自動車でも楽しく走りたい人
軽自動車であっても気持ち良く走りたいと思う人には、ロールーフ系のアルトをお勧めします。
竹岡圭のスズキ アルト再試乗記【SUZUKI ALTO HYBRID X】
出典元:YouTube
最も大きな理由は、アウディで初めてシングルフレームグリルを世に送り出したデザイナーである和田氏が手掛けたとウワサされていることです。
ライバルのミライースとは異なる点ももちろんありますが、基本的なスペックは似ています。サイズも居住性もエンジン性能も安全性能も大体同じですが、異なる点をまとめてみました。
《アルト vs ミライース 相違点》
チェック項目 アルト ミライース
エクステリア ドイツ車風 スタンダード
メーター表示 アナログ針 デジタル表示
シート硬さ ふわっと柔らかめ 硬めスポーティ
加速感 低速からキビキビ 全域でゆったり
剛性感 高く安定している 段差があると軋む
走行性能を見る限りではアルトが優れており、和田さんが関与しているデザインということもあり、この2台ならアルトを強くオススメします。
ただインテリアの質感はミライースの方が少し高いので、「速くなくてもゆったり乗れればイイけど」という人はミライースも検討してみましょう。
気楽な自動車サブスクもアリ
2台を管理するのは大変だから、「もう1台の軽自動車はとにかくラクに乗っていたい!」という場合は自動車サブスクもオススメです。
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まとめ
2台目のクルマを使う場合には明確な用途があることが多いので、まずは何のために使うのかをはっきりさせておくことが大切です。
軽自動車は確かに安く手に入りますが、様々なタイプに分類されているので、価格だけに惹かれて安易に決めてしまうと「あっちの方がよかったのに…」となりがちです。
クルマに求める性能が積載性能・快適性能・走行性能のどれに当たるかを考えておくことで、ミスマッチを防ぐことができます。
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