▼2020年12月26日 都営地下鉄・大江戸線の運転士計15人が新型コロナウイルスに感染が確認される
27日から通常の7割程度で運行へ
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、東京都は26日、都営地下鉄大江戸線について、27日から通常の7割程度で運行すると発表した。
15~24日に大江戸線の運転士計15人の感染が確認され、濃厚接触者を含め運転士21人が出勤できなくなり、通常運行に必要な人員確保が難しいと判断したという。
▼感染がわかった運転士15人は大江戸線清澄乗務区に所属する運転士だった
平日となる28日朝のラッシュ時間帯(午前7時半~8時半)は通常通りの運行を予定しているという。減便する期間は来年1月11日ごろまでをめどとしている。
都交通局によると、15~25日に大江戸線清澄乗務区に所属する運転士15人が感染。さらに同じ乗務区の運転士7人とその指導管理を担当する職員1人が、濃厚接触者やPCR検査の結果待ちとして自宅待機している。
都によると、感染がわかった運転士15人はいずれも江東区にある運転士らの詰め所、清澄乗務区に出勤。着替えや点呼もこの詰め所で行っていたが、現時点で感染との因果関係は特定できていないという。この詰め所では運転士167人を含む195人が勤務しており、25日から順次PCR検査を実施しているという。
運転方式が異なるため、他路線の運転士を転用するのも難しいという。
出典:<新型コロナ>都営地下鉄大江戸線、運転手15人感染で運行本数を7割に 来月11日まで:東京新聞 TOKYO Web
〇清澄乗務区における感染等の状況
・ 12月15日(火)から同月25日(金)までに、地下鉄運転業務に従事する職員計15名の新型コロナウイルス感染を報道発表
・ 同月23日(水)感染した職員のうち1名は職場復帰
・ 同月25日(金)濃厚接触者5名(うち乗務員4名)を自宅待機
・ このほか、PCR受検による自宅待機者3名
〇清澄乗務区における対応
これまで、マスク着用、手指消毒、職場内の消毒清掃、アクリル板やビニールカーテンの設置などの対策を講じておりましたが、今般の職員の複数感染を踏まえ、以下の対策を実施しています。
・専門業者による一斉消毒清掃を12月23日(水)・24日(木)に実施済
・清澄乗務区全職員へのPCR検査(自主的スクリーニング検査)を12月25日(金)から順次実施
▼乗客への感染といった影響は?
地下鉄乗務員の旅客に対する濃厚接触について東京都では、運転席は客室とは隔離されているため濃厚接触者の定義に当てはまらない、としている。
出典:都営地下鉄の乗務区でコロナ発生---大江戸線が3割減便 12月27日から | レスポンス(Response.jp)
交通機関の運転業務従事者が新型コロナウイルスに感染した数は少なくないが、列車の運休はおそらく初めて。バスの運休例はすでに報道されている。
出典:都営地下鉄の乗務区でコロナ発生---大江戸線が3割減便 12月27日から | レスポンス(Response.jp)
▼新型コロナウイルスはついに交通インフラへの影響を出し始める・・・・・ネット民の反応
おそれていた事態がついに起こった。
電車の運転はひとりでできるが、詰所で待機したりする場合にはどうしても人と接触する。
また、鉄道の業務用スペースは狭い。
さらに、都営地下鉄の場合運転士は同じ免許を持っていても、ちがう路線をすぐに運転できるかというとそんなことはない。
路線ごとに所属する部署が異なり、運転士は出勤のたびに同じ路線を運転するようになっている。
鉄道の場合、ちがう路線で運転する場合にはその路線で運転するための練習を行う。
いきなり営業運転させられるということはない。
しかもこのご時世、ぎりぎりの人員でやっている。
その中で集団感染が起これば、たちまちに運転本数を減らすしかなくなる。
人手不足や狭い業務用スペースの問題は多くの事業者で共通している。
ほかでも起こりうる問題である。
減便されれば、一車両あたりの「密」は高まるわけだ。
そうなると、加速度的に交通インフラ内でのリスクも高まっていかないか。このように社会インフラが機能しなくなっていけば、経済活動は強制ストップさせられることになる。
どうしても交通機関を使わないと出勤できない人を優先し、そうでない人は企業努力によって強引にでもテレワークを進めさせるべきだ。個人の努力ではもう限界がきている。経営者たちは、自社の生産性よりもCSR(企業としての社会的責任」にまず目を向けるべきだ。
感染拡大を抑制するか、経済活動を取るかみたいな二者択一の議論をしても、こうして感染はどんどん拡大していって、その結果、経済活動を止めることになる。
減便すれば混雑は増すし、負の連鎖が止まらなくなっている。
こういう身近なインフラが麻痺して初めて感染拡大の怖さを実感した人も多いと思う。もう遅いけど。
だから国会を閉めずに強制力を伴う特措法をつくるべきだったのに。
しっかり対応されてて羨ましい。
無理やり走らせようとばかりする同業他社とはエラい違いですね。
しかし、事業者が頑張っても国土交通大臣が、なるべく早くGOTO再開とか意味不明な事を並べて全く仕事が出来ないどころか足ばかり引っ張ってるのは本当にどうにかならないのかね?
とうとう交通機関までマヒし始めた。こりゃ、ほかの路線も起きかねない事態。トンデモ客による駅員、乗務員への罵声とか、もっての外。その間、業務ができなくなっているのだから、威力業務妨害も適用できるように、鉄道現場も下手(しもて)ばっかりじゃなくて見直すべき。
通勤で感染しない説、終わる
地下鉄だと換気悪そうだもんな
東急の横浜駅とか地下にあるけど、そこの駅員もコロナになってたし
大江戸線は地下深いとこにあるから空気こもってるしな
こんな酷い時代に生まれるとはなあ
仮に総武線や横須賀線の運転手がクラスターになったら減便するんだろうか
インフラに影響してだしたらいよいよ感あるな
むしろ今まで満員電車クラスター起きてないのが奇跡やろ
これでまた密が発生して感染拡大やな
▼他の路線も時間の問題と見るネット民も
他の路線も時間の問題やろ
運転士って仮眠室みたいなところで何人かで生活しとるからな
公共交通の乗務員は終電や始発もあるので、夜勤で宿泊所で仮眠というシフトも結構ありますからね。電車だけでなく、バスも同じです。ホテルの個室のような環境ではなく、二段ベッドがところ狭しと並んだ部屋のような環境ですので、どうしても広がってしまうのでしょうね。
▼現役の鉄道の乗務員からも意見が寄せられた
現役運転士です。
誰かが発熱すればすぐに出勤停止になる。
しかしうちの部署は300人を超える大所帯で一度感染者が出ると蔓延すると思う。
休憩所も人が多く密になる。
どこの鉄道会社もこうなる可能性はあります。
鉄道の現場、乗務員として働いています。
泊まり勤務が多く、ましてやほとんどの寝室が個室ではありません。睡眠時間も4時間を切ることが多いです。
建物は古く換気が充分ではない、休憩所も食堂も喫煙スペースも狭いです。
感染者が1人出ればクラスター発生は免れないかなと思います。
年末になり、マスクをしてない酔客を多く見かけるようになりました。こちら側だけが気を付けていても防ぎようがない状態です。
医療関係者の方や最前線で働いている方には頭が上がりません。
ですが、電車が動いて当たり前ではないということを、少しでも心に留めておいて下さったら嬉しいです。