▼2020年 64歳の男性が退職祝いに本人が望んでいないのに「戦闘機」に乗せられるハメになる
飛行直前の64歳男性本人
退職祝いに金時計などの贈り物をする習慣はさまざまな職場でみられますが、防衛業界で長年働いた64歳の男性は本人も望んでいないのに「戦闘機」に乗せられるハメになってしまいました。この男性が体にかかる加速度に耐えきれずに思わず座席付近のひもをつかんだところ、うっかり戦闘機からベイルアウト(緊急脱出)させられてしまったという事件がフランスで報告されています。
4月6日に発行された航空事故の報告によると、2人乗りのダッソーラファールBジェットが、3月にフランス北東部のサンディジエ空軍基地を出発してから数秒後に約1,300フィート(400メートル)に達したときに、男性は自分自身を追い出しました。
出典:Man accidentally ejects himself from fighter jet during surprise flight | France | The Guardian
フランスの国家航空安全事故調査局(BEA-É)の報告書によると、事故に遭った64歳の男性は「サプライズ」で戦闘機への搭乗を促され、本人も望まないままに戦闘機の後部座席へ乗せられてしまったとのこと。さらに悪いことに、搭乗時の注意事項をしっかりと説明してくれる人もいなかったそうで、この男性は酸素マスクや耐Gスーツなどの装備をしっかり装着できていませんでした。
▼男性はパニックになって座席の中央に備えられた射出座席のハンドルを思わずつかんでしまいベイルアウト用の機構が始動
戦闘機が離陸した直後は機体に正の重力加速度が働いたため、男性は座席に押しつけられる形で座り続けることができましたが、機体が水平移動に移行したあたりで機体にかかる重力加速度が切り替わったため、男性は「座席からフワッと浮き上がるかのような状態」になってしまったそうです。その結果、男性はパニックになって座席の中央に備えられた射出座席のハンドルを思わずつかんでしまい、ベイルアウト用の機構が始動。男性は機体から射出されてしまいましたが、着地には成功して軽傷を負った程度で済んだとのこと。
彼の心臓は、事前に毎分120〜145ビートでレースをしていました。飛行機は同僚からの贈り物で、男は断れないと感じていました。
出典:Man accidentally ejects himself from fighter jet during surprise flight | France | The Guardian
▼不幸中の幸いでベイルアウト用の機構が故障によりパイロットは射出されず戦闘機は墜落せずに済む
なお、ベイルアウト用の機構が正常に起動した場合は前部に座ったパイロットも射出されるはずでしたが、誤作動のためにパイロットは射出されず、パイロットはそのまま機体を操縦して着地させたとのこと。事故が発生した空軍基地では火災が懸念されたため、機体への接近が24時間禁止されたとのことです。
その男は戦闘機で飛行したいという願望を表明したことはなく、以前に軍事航空の経験もなかったと調査官は述べた。
出典:Man accidentally ejects himself from fighter jet during surprise flight | France | The Guardian
事故報告書は「この男性はこのようなフライトを希望したことは決してなかった」と報告しています。
▼墜落は免れたものの機体へのダメージは?
座席とキャノピー代が高そう
機体にもダメージあるだろうし数億~十億くらいしそうだよな、おまけにラファール?だし
ベイルアウト実例 その1
ベイルアウト実例 その2
▼動画で見るベイルアウト
ダイ・ハード2:コックピットからの脱出
出典元:YouTube
▼有難迷惑な退職祝い 退職祝いに戦闘機に乗せられた64歳の男性がうっかり緊急脱出してしまう事件が発生
・・・・・ネット民の反応
高度ないじめか
おそろしあ
フランスらしいドッキリだわ
現場猫も引くレベル もし虫歯があったらどうすんねん
フランスのドリフ大爆笑。
脱出訓練を受けてないど素人が脱出しても安全ということが証明されてしまったね
戦闘機捨てる羽目になったら退職金だけでは足りないレベルだからな
不幸中の幸い
脱出装置の安全性が証明されてよかったな
でも前座席が連動して作動しなかったってのは本当の緊急時ならかなりヤバい
いろいろとひどい
射出座席は射出の衝撃で大体脊椎が潰れる