明日は冬至。この日を境に日が少しずつ長くなりはじめ、それにともなって運が上向くとも言われている日です。
そんな冬至の前日にあたる今日、日本各地では不思議なそらの現象がみられました。
@neinei_ninja250のツイートより。
電線を境にするように雲と青空が切り取られているこちらの写真ですが、他の地域でも同じ現象がおきており、類似する写真がならんでいました。
@YASUHIRO_1119さんのツイートより
@jackass_3104さんのツイートより
この雲の現象は?
不思議なものを見ると吉凶の先触れかと思う人も多く、一部の人は「地震雲(地震の先触れ)」なんじゃないかと言う人もいました。
しかしこちらは超常現象ではなく、寒気と暖気の境目…寒冷前線が目に見える形になっているようです。
前線とは?
前線(ぜんせん)とは、冷たい空気と暖かい空気の境目で地表と交わる部分を前線といいます。
発源地の異なる寒気団と暖気団が出会うところでは、2つの気団はすぐには混ざらず境界ができます。寒気団の空気は暖気団の空気に比べて密度が大きいので、寒気は暖気の下に潜り込むように入り込みます。この2つの気団の間で気温が移り変わる層を前線面(frontal surface)といい、前線面が地表と交わる線を前線(front)といいます。
出典: 前線とは?前線の種類や温暖前線、寒冷前線の違い | お天気.com
お天気.comより
今回の目に見える前線は、高積雲が前線に巻き込まれてたようです。
@pMG6174さんの素人目じゃないツイート
こちらの方の説明がわかりやすいかと。
そもそも地震雲という雲はない
雲は地震の前兆にはなりません。
世間一般で地震雲として騒がれている雲は,実は日常的によくある雲で,全て気象学で説明できる雲です。地震雲なるものはまず定義が曖昧ですが,地震の前兆として現れる雲とするのであれば,「地震雲はあるのかないのか」という問いに対して答えるのなら,科学に中立な立場からは「地震雲は存在が証明されていない」という説明が正確です。ただし,存在しないことを証明するという問題は難しく,このように答えると「それなら将来的に存在が証明されるのでは?」と思われるかもしれません。
地震雲の説明として地下深くの状態の変化に伴って大気中に電磁波が放出されて雲ができるといわれているようですが,このプロセスはよくわかっていません。
もし仮に深い地中からの電磁波が雲に何らかの影響を与えていたとしても,少なくとも世間一般で地震雲と呼ばれることの多い雲はすでに力学的・雲物理学的に説明できるため,その影響を私たちが目で見て雲の形などから判断することは不可能です。
そのため,雲は地震の前兆にはならないのです。
一般向け情報より
珍しい雲が見れたのは24日からの寒波の影響?
25日クリスマスの夜から、冬将軍(寒気)が西日本周りで襲来する予想です。17日~18日よりも一段強い寒気で、師走としては記録的に強い寒気が長く続く、寒波襲来です。
地上で降れば雪となる目安の寒気(上空1500メートル付近でマイナス6℃以下)は、25日は西日本を、26日~27日にかけて本州をすっぽりと覆います。
出典:クリスマスの夜から年末寒波襲来 過去最強クラス 大雪をもたらすJPCZとは?(tenki.jp) - Yahoo!ニュース