◆8月2日、フランス・パリ郊外で飼い犬の散歩中だった男性が信じられない光景を目にした。
フランスはパリの西側に位置するキャリエール・シュル・セーヌで先週土曜、愛犬を散歩中のペドロ・ディニース氏は信じられない光景を目の当たりにした。
1匹の犬が生きたまま土に埋められていたのだ。
生き埋めにされていた犬はフレンチマスチフのメス
マスチフは、主に番犬・闘犬として使われている犬。現在は世界的な知名度と人気を誇る犬種となり、多数の愛犬家により親しまれている。
◆男性が飼っていた愛犬のデエスが異変に気づいて生き埋めになっている犬を発見した。
犬は土だらけの状態で息も絶え絶えだった。
散歩の途中、デエスは急に砂の山を掘り始めます。すると、砂の山から出てきたのは一匹のメス犬。なんと、生き埋めにされていたのです…。
出典:散歩中、砂山を掘り始めた愛犬。中から出てきたのは、一匹の犬でした… – grape [グレイプ]
埋められていた犬は、頭だけが少し見えていた状態で、上に石や砂が被されていたとのこと。
救助活動をするペドロさんと愛犬のデエス
デエスが発見しなければ、見逃していたかと思うとゾッとします…。
◆さらに衝撃的な事実が…
生き埋めにされていた犬は、砂利の袋が付いたロープを首に結びつけられており、身動きできない状態で地面に埋められていたという。
出典:フランスで生き埋めにされていた犬を男性と飼い犬が救い出す (2015年8月10日) - エキサイトニュース
ペドロさんによると「可哀そうに意図的に生き埋めにされた様子」だったという。
リードの先には、石がたくさん入った袋が繋がって埋められていた。
これでは、自力で逃げることは不可能です。ペドロさんはこの非情さに、悲しみよりも怒りが込み上げてきたそうです。
◆すぐに、ペドロさんは自身の犬とともに救出活動を開始した。
動物虐待の残酷さを伝えるべく、ペドロさんはその時の様子をフェイスブックに投稿している。
犬の足元の土を懸命に掘り返した。
デエスは掘り起こすだけでなく、仲間の顔を舐めたりして励まします。
脱水状態を心配したペドロさんは途中途中で犬に水を補給
愛犬の協力もあって犬を救い出すことができた。
土だらけになりフラフラの状態だった犬は、すぐに動物病院に搬送されました。
◆救出された犬の健康状態は?
運ばれた当時、犬はひどく衰弱しており、生き埋めにされたショックで生きる希望を失っていました。
しかし優しい人々の献身的なケアによって、彼女は少しずつ回復していきます。
徐々に健康状態が回復しつつあるという。
しかし事件からまだ日が浅いため、彼女の心はまだ癒えていません。
◆その後、21歳の飼い主が逮捕
その後警察の調べで21歳の飼い主が逮捕されたが、飼い主は犬が勝手に逃げたと生き埋め容疑を否認。
犬が逃げていったと主張したが、生き埋めにされた犬は10年以上関節炎を患っているため、自ら逃げたとは考えにくいとのことだ。
◆ペドロさんはこの飼い主を許してはいけないと、Facebookでコミュニティを立ち上げた。
ペドロさんはこの飼い主を許してはいけないと、Facebookでコミュニティを立ち上げ、この飼い主に罪を償うようネット上で署名を集めます。
現在(2015年8月11日)、48万人以上の署名が集まっています。
裁判になれば、この飼い主には動物虐待の罪で懲役2年、3万ユーロ(約400万円)の罰金が科せられる可能性がある。
ペドロさんとデエスが発見しなければ、確実に失われていた尊い命。
彼女の傷が一日でも早く癒えるように…そして、このような残虐な事件が繰り返されることのないことを願います。
◆このニュースにtwitterでも怒りと同情の声が…
酷い飼い主だね。このわんこには幸せになってもらいたい・・助けてくれた人が飼ってくれたらいいな(;o;)
【衝撃】散歩中の男性が生き埋めにされた犬を発見→虐待の罪で飼い主が逮捕 t.co/2oxh4hHwD8
↓助け出した人の愛犬が、生き埋めにされていたこの犬の身を案じて寄り添う写真、胸がぎゅーっとなったわ。埋めた人の気持ちが分からない。何年も一緒に暮らしてきて何でこんなことができるのか。分からない。
英語ですが,写真だけでも。この犬を生き埋めにしようとした飼い主は最低二年の懲役です。パリ郊外で散歩の人がみつけました。10才で神経痛を患ってるこの子はだいぶ回復しましたけど。ぜったい許せん!!! t.co/PLGsxoisOK
歌手の矢野顕子さんも怒ってます!
◆2010年にはここ日本でも同様の事件が起こっていた。
富山市興人町の富岩運河岸の斜面で、山のように盛られた土に犬が顔だけ出した状態で埋められているのが見つかり、10日までに消防、警察署員が救出、富山中央署で保護した。同署は悪質ないたずらとみて動物愛護法違反容疑で調べている。
出典:http://www.47news.jp/47topics/e/182082.php
2010年10月の報道
9日午後2時過ぎ、70~80センチの高さに盛られた土から顔だけを出して鳴き声を上げているのを通行人が見つけた。
出典:命の重さ
・その後、飼い主から「いなくなった自分の犬ではないか」と連絡があった。
首から上だけを出した状態で埋められていた犬の飼い主が、富山市内の無職男性(73)だったことが11日、富山中央署の調べで分かった。
男性から「いなくなった自分の犬ではないか」と同署に連絡があり、市保健所などで確認し、犬を引き渡した。
出典:http://webun.jp/item/1026218
犬は10歳の秋田犬。自宅庭で首輪を着け鎖につないで飼われていた。9日午前6時半ごろ、男性が散歩させようと外に出たところ、犬が首輪から抜けた状態でいなくなっているのに気付いたという。男性の自宅から埋められていた現場までは約1キロ離れている。
飼い主の元へ無事帰れることになった秋田犬
発見が遅れていたら…と思うと「悪質ないたずら」では済まない事件です。