◆内戦から逃れるために大挙して欧州に押し寄せるシリア難民
「シリア難民」問題
2011年3月以降に起きた内戦により、22万人以上が死亡。国連難民高等弁務官事務所によると、人口2200万のうち400万人以上が国外で避難生活を送る。欧米では数千・数万単位の受け入れが議論されている。日本では11~14年に難民申請した63人のシリア人のうち、難民と認定されたのは3人のみ。
シリアで紛争が始まって4年半。激しい戦闘下にある場所はシリア全域に広がり、国を追われた人はついに400万人を越えた。
出典:[特集]シリア難民はいま-日本にも逃れてきている?|活動レポート|難民支援協会の活動 − 認定NPO法人 難民支援協会 / Japan Association for Refugees
ドイツはしっかりとした難民の法整備がととのっている為、難民の多くはドイツを目指す。
◆難民問題が注目を浴びる中、ハンガリーの国境付近で起こった「女性カメラマンが難民を蹴った事件」は記憶に新しい。
9月8日に発生したハンガリーでの難民への暴力事件。
この出来事はセルビア国境近くの移民集合地点で、数百人の移民が警察の包囲網を突破した時に起きた。その混乱振りを、現地の多くのマスコミが現場で報道していた。
大量に押し寄せる難民や移民を撮影している女性カメラマンが、子どもを抱えて走る男性に、わざと足をかけて転ばせた。
出典:FNNプライムオンライン
わざと足をかけて、転倒させた女性カメラマン。男性は子どもを下敷きにする格好で地面に転倒。
さらに、この女性カメラマンは子供も含む複数の難民を足蹴にしていた。
幼い女の子にまで足を引っ掛ける女性カメラマン
◆この女性カメラマンの蛮行がSNSで拡散に対し、世界中から非難の声が上がった。
この映像がネット上に拡散。「最も恥知らずなジャーナリスト」などと同業者から非難する声が上がった。
ハンガリーの女性カメラマン 逃げ惑う難民の子供を蹴る 子供を抱いた難民を転ばせる
出典元:YouTube
複数の難民を足蹴にする瞬間が収められている。動画はツイッターにも投稿され、世界中のネット民から彼女を非難する声が殺到した。
◆映像がきっかけでこの女性カメラマンは解雇。
この女性カメラマンは、難民に強硬姿勢をとる極右政党に近いネットテレビ局に所属していた。
ペトラ・ラースロー(Petra Laszlo)という名の地元テレビ局N1TVのカメラマンで、反移民を訴える愛国主義に傾倒する人物。
視聴者らから非難の声が上がり、女性カメラマンが働いていたテレビ局は、この女性を解雇。
出典:FNNプライムオンライン
同TV局は女性カメラマンを「受容できないほどマナーの悪い振る舞いをした」として解雇した。
ラースロー元社員は10日、治安妨害の疑いで警察に身柄を拘束され、事情聴取されたのち釈放されている。
◆自分が行った卑劣な行為に対する「釈明」も酷かった。
この行為を「パニック状態だった」と釈明…
現地マスコミの取材に応じ、手記の中で、「わたしも母親であり、とりわけ残念に思うのはこちらに走ってきたのが子どもだったことだ。あの時のわたしには、それが分からなかった。パニック状態にあるときに適切な決断をすることは難しい」と説明した。
「あの時はパニック状態だった。わたしは無慈悲に子どもを蹴ったりするような人種差別主義のカメラマンではない」と訴えた。
「群衆が私に向かって走ってきたので怯えてしまいました。私の中で何かが弾けたのです」
「襲われるということしか頭になく、自分の身を守らなければと思った」
動画を見る限り、全くそうには見えないが、この行為を「大勢が突進してくるという恐怖から、わたしの頭のなかで何かがはじけた。カメラを構えていたので誰が向かってくるのか見えなかった。襲われるということしか頭になく、自分の身を守らなければと思った」と説明。
「自分がした行為と、それによるわたしへの仕打ちからショック状態にある」と訴えた。
政治的な「魔女狩り」や誹謗中傷、殺害するという脅迫にさらされていると明かし、「わたしは一人の女性にすぎない。今ではパニック状態で誤った決断をしてしまった結果、幼い子どもを抱え失業した母親でもある」と訴えた。
出典:移民蹴ったカメラマン、「パニック状態だった」と釈明 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
つまり、行為は「パニック状態」だったせいで、自分も「被害者」であると強調している。
◆世界中からひんしゅくを買ったこの女性カメラマン…さらに衝撃的な続報が。なんと「自分が蹴った難民男性」とFacebookの告訴を計画しているという。
釈明すらも批判を浴びていた女性カメラマンが、難民とFacebookの告訴を計画していることが明らかになった。
Laszlo氏は、現在ハンガリー国内にいることで身の危険を感じているとして、ロシアへの移住を考えているとのこと。
Petra Laszloは昨日10月21日にロシアのIzvestia紙のインタビューに答え、その中で彼女が蹴りを入れた難民のOsama Abdul Mohsenさんを「最初は警察を非難していたのに、後になって証言を翻した」という理由で告訴すると明言。
出典:難民を蹴りつけて解雇されたハンガリー極右TV局の女性カメラマン、自分の蹴った難民とFacebookの告訴を計画 | Buzzap!
理由が理不尽すぎる…
彼女はまたFacebook社を「自分をサポートするFacebook上のグループを削除し、脅かそうとするグループの削除を拒んだ」との理由で告訴するとのことです。
◆女性カメラマンによって転倒させられた難民男性は、一躍「時の人」となっていた。
蹴られた難民男性の名はオサマ・アブドル・モフセン(Osama Abdul Mohsen)さん
オサマ氏はシリアのサッカー1部リーグ、アル・フトワ(Al-Fotuwa)の元監督だった。
モフセン氏は、シリア1部リーグのアル・フトワを率いた経験のあるサッカー指揮官だったことが判明。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150917-00350826-soccerk-socc
モフセンさんはあの後、警察に指紋を取られ脅されるなどしながらも、7歳の息子さんと共になんとか生きてドイツ・ミュンヘンに到着。
出典:http://heaaart.com/post/88028/2
ボートで避難していた18歳の息子さんのムハンマドくんとも無事出会えたとの事。
ドイツに入った後、シリアのサッカーコーチと分かり、スペインのサッカー団体が住居や就職先の提供を表明。
◆そして、この男性はスペインのサッカーコーチに就任。解雇された女性カメラマンと明暗が分かれた。
ハンガリーの女性カメラマンに足を引っ掛けられて転倒する場面が世界的に報じられ話題となったシリア難民の男性が、スペインのサッカーコーチ養成学校によって雇用されることになった。
到着したスペインの空港では多くのマスコミが殺到した。
スペインの空港に到着したモフセン氏(左から3人目)
スペインのサッカーコーチ養成学校『CENAFE』のディレクターであるミゲル・アンヘル・ガラン氏が、仕事のオファーを提示し、モフセン氏は快諾。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150917-00350826-soccerk-socc
息子2人とマドリードに着いたモフセンさんは「幸せだ。空を飛んでいるようだ」と謝意を表明した。
今後モフセン氏と家族は、マドリード郊外のヘタフェで新しい生活をスタートさせるという。ミゲル氏は、「最も重要なもの、住居、食事、服、そしてコーチとしての仕事を彼らに提供します」とコメント。
トルコの難民キャンプにいる妻や娘も近く合流するという。
◆自分が蹴っておいて、その男性を告訴するという発想が…
全ては難民を蹴りつけるという言語道断のヘイトクライムを行った自分自身が悪いにも関わらず、被害者の難民を告訴しようとする発想は全くあり得ない。
出典:難民を蹴りつけて解雇されたハンガリー極右TV局の女性カメラマン、自分の蹴った難民とFacebookの告訴を計画 | Buzzap!
思考がもう全然わからない…
Facebookが排外主義に反対するグループを排除せず、排外主義者であるLaszloをサポートしようとするグループを削除するのも自らの定めた規約から考えれば当然のこと。
あまりに身勝手でお門違いな主張には唖然とします。
出典:難民を蹴りつけて解雇されたハンガリー極右TV局の女性カメラマン、自分の蹴った難民とFacebookの告訴を計画 | Buzzap!
これが事実なら、再度、世界中から批判を浴びるのは必至…
は?自分で足引っ掛けて怪我させたのに、何で告訴するんだ?
その後の顛末は自業自得なのに。大丈夫か、この女性カメラマン。
差別主義者の見本。彼らはつねに自分が被害者だと本気で思っている。 / “難民を蹴りつけて解雇されたハンガリー極右TV局の女性カメラマン、自分の蹴った難民とFacebookの告訴を計画 | BUZZAP!(バザップ!)” t.co/ZXYILV7FQ8
子供抱えた難民を蹴飛ばしてたカメラマン、相手の難民を告訴する意向。
蹴飛ばしておいて告訴するとか意味が分からないよ・・
t.co/NdgY7p0jtr
saywhatchugotta@saywhatchugotta
あの女性カメラマン、自分が足引っ掛けて転ばせたシリア難民の親子とFacebookを告訴するつもりらしい。どうかしてるわ。