◆ホワイトハウスの定例記者会見で「Siri」が誤作動するハプニング発生
ホワイトハウス
アメリカ合衆国大統領が居住し、執務を行う官邸・公邸の建物。転じて、(日本語における「官邸」と同様に)そこで働くスタッフらを含めた政権の中枢を指す。
ホワイトハウスで記者がした対イラン政策についての質問を、Siriが遮るという事件が発生。
iPhoneに搭載された音声認識アプリ「Siri」
Siri(シリ)は、iOS向け秘書機能アプリケーションソフトウェア。自然言語処理を用いて、質問に答える、推薦、Webサービスの利用などを行う。
「Siri」とは、Speech Interpretation and Recognition Interface(発話解析・認識インターフェース)の略。
会場も思わず笑いに包まれた。
Siriさんさすがですね…
◆事件が起きたのは、9月10日にホワイトハウスで開催された定例ブリーフィング(報道機関などに対して行う簡単な事情説明)
その日、ホワイトハウスではイランの核開発に対するオバマ政権の政策について記者団から質問が飛んでいた。
政府の報道官は難しい質問にしかめっ面。
1人の記者がオバマ政権の報道官に対し、イラン核合意問題で共和党を押さえつけることが出来ない件についてオバマ大統領は悲しんでいるのかどうか、という質問をしようとした。
報道官に向けて、手振りも交えながら質問をする男性。緊張感が漂っています。
記者は「イラン政策に対して共和党議員の支持を得られず大統領は困惑している」と意見を述べた。
◆そんな中、どこからか聞き覚えのある「ポポン!…ピン!」という音が!
すると、なぜか誰かのSiriが作動。
米大統領 Obama氏のイラン核開発問題政策について質問していた記者の声を誤認識。
その直後、「ごめんなさい、何を変えて欲しいのかわかりませんでした」と突如Siriさんが話し出した。
出典:ちょっと黙ってて!ホワイトハウスで行われたブリーフィングにSiriが乱入www | カミアプ | AppleのニュースやIT系の情報をお届け
Siriさん「貴方が何を私に変えてもらいたいのかわかりません。」
Sorry, I'm not sure what you want me to change.
◆Siriの絶妙な返しに、質問をしていた記者は思わず我慢できずに笑い出す。
記者の表情が思わず緩むw
真剣な面持ちで質問を聞いていた熟練の記者陣もこれには苦笑いせざるを得ません。
周りの記者達もクスクスと笑いだす。
さっきまで厳しい表情だった報道官までにやけてしまいました。
Siriの言葉が報道官の意見を代弁したかのようになったため彼は少し苦笑いだった。
◆記者会見の動画はこちら
この場面をThe GuardianがYouTubeなどで公開しており、定例記者会見に参加していた記者およびホワイトハウスのスポークスマン Josh Earnestさんが苦笑している様子がうかがえます。
出典:ホワイトハウスの真面目な記者会見中に「Siri」が誤作動するハプニングが起こり、笑いを取る。 | AAPL Ch.
Siri answers a question at White House Press Briefing (C-SPAN)
出典元:YouTube
話題のシーンは0:20あたりから。
◆ちなみにSiriを誤作動させた犯人は…
The Next WebではSiriの起動音がするときに下を向いている右側の女性ジャーナリストが怪しいと疑っている。
出典:ホワイトハウスの真面目な記者会見中に「Siri」が誤作動するハプニングが起こり、笑いを取る。 | AAPL Ch.
質問をしている男性の向かって右後方には、Siriの会話乱入直後に「あ、やばい!」という顔を一瞬した女性。
出典:ちょっと黙ってて!ホワイトハウスで行われたブリーフィングにSiriが乱入www | カミアプ | AppleのニュースやIT系の情報をお届け
この表情は間違いなさそうですねw
◆ちなみにiPhone6sからは声でユーザーを認識する機能がつくらしい。
iOS9が搭載されたiPhone6sシリーズでは、充電ケーブルがiPhoneに繋がっていない状態でも「Hey, Siri」と呼びかけるだけでSiriを起動させることが可能。
iPhone6sが世の中に行き渡ってしまうと、隣のiPhoneユーザーがSiriに話しかけただけで、自分のiPhone6sが起動してしまうアクシデントも想定されます。
そこでこの機能では、まず初めに、何度かSiriを「トレーニング」してやる必要があることが判明。
・つまり、『声の主をSiriに覚えさせる』ことができる
Siriをどんな状態でも――例えポケットの中でも――常時起動させるために新たに用いられるのが、「Voice ID」とでも呼ぶに相応しい音声認識機能。
この音声認識機能でユーザーの声を識別出来るよう学習させてやることで、iPhoneの持ち主を誤認するというSiriのミスを避けることが出来るようになるそうです。