◆思わず目が奪われる神秘的な「青い模様」…
これはCG画像でもアートでもない。
その模様…まるでサファイヤのよう
これって…もしかして生き物???
◆この不思議な模様を持つモノの正体は『アオミノウミウシ』という海の稀少生物。
思わず目が奪われるほどの美しさを湛えた「アオミノウミウシ」
アオミノウミウシは、ウミウシの一種。分類学的には、裸鰓目ミノウミウシ亜目(Aeolidina)アオミノウミウシ科(Glaucidae)アオミノウミウシ属(Glaucus)で、学名はGlaucus atlanticus。
'ウミウシ'とは貝殻が退化してしまった貝の仲間で、「海のナメクジ」のようなモノ。
世界中の温帯・熱帯の海域に分布するが、特に大西洋のヨーロッパ沿岸や南アフリカ東岸・南岸、モザンビーク沿岸、オーストラリア東岸で見られる。
出典:アオミノウミウシ (あおみのうみうし)とは【ピクシブ百科事典】
国内では八丈島などで春~初夏にかけて見る事が出来る。
世界的にも希少な軟体動物で、海面をプカプカと浮遊している。
出典:実在する摩訶不思議なアニマルズ★ 嘘みたいに奇妙です((>д<)) | Chaos of pandora Blog
胃の中に気泡を入れ、その浮力で腹面を上にして海面に浮いて生活する。
この姿、実は、上下は逆さま。つまり、今見えている側がお腹。
深海生物ではないが、その美しき姿は一瞬造り物ではないかと思うほど洗練されている。
ある種、'グロさ'も兼ね備えた不思議な魅力。
◆その神秘的な姿から様々な異名を持つ。
アオミノウミウシは、両手両足のようなヒレを全部広げると、どことなくトカゲのようなシルエットをしており、和名は、その姿が昔の雨具である簑に似ている所に由来する。
青い'簑'で「アオミノウミウシ」
「海のツバメ(Sea Swallow)」や「青い天使(Blue Angel)」との異名を持つ。
出典:サービス終了のお知らせ
他にもウミトカゲ (sea lizard), 美しい言い方だとblue angel(青い天使)などもある。
そのドラゴンめいた姿から、ドラゴン系のクリーチャーのモチーフともなっている。
豪州の海岸で大変稀少な「ブルードラゴン」(アオミノウミウシ)が発見される。
奇妙な形でまだよく知られていないこのウミウシは、手の平に簡単にのせられるほどの小ささ。青い模様が美しい。
https://t.co/FNb9pi7ePE https://t.co/kOKydlPrqn
@orangeflower08 @Michiko_Ohtake 作り物のように綺麗ですね〜!自然は一番の作家さんですね。
「ブルードラゴン」の正式名称は、"Glaucus atlanticus"。
このウミウシは、「うわっ、すごい!」という人、ちょっと気持ち悪いという人、またはその混合型に反応が分かれるだろう、と。写真写りによっても感想は変わりそう。 https://t.co/2C1vQwJteB
美しいけど、ちょっとグロイ。
◆サイズはかなり小さいが侮ってはいけない。
体長は2~3センチと非常に小さい
英語名で「ブルードラゴン」と呼ばれるこのウミウシは、物語のドラゴンと比べるとあまりにもちっちゃい。
それでも、刺されると強い痛みがあり危険なので気軽に触ってはいけないとのこと。体色がブルーなので、海の環境に簡単にとけ込んでしまう。 https://t.co/CkviBm58Q9
Glaucus atlanticus (Blue Dragon) - Cool creature found on beach in Gold coast, Australia [ORIGINAL]
出典元:YouTube
動画で見てもいかに小さいかがわかる。
◆このアオミノウミウシ…見た目だけでなくその'生態'もかなり不思議な生き物だった。
優美な見た目だが、その生き様は硬派そのものだ。
出典:サービス終了のお知らせ
実はエイリアンのような性格だった…
海の天使のようなその優雅な姿とは裏腹に、れっきとした肉食性の捕食生物。
◆なんと、あの猛毒クラゲで有名な『カツオノエボシ』を主食としていた。
小さな体・華奢な見た目に反して、有毒なカツオノエボシとその近縁種を捕食する。
危険生物『カツオノエボシ』とは?
電気クラゲの別名を持つ猛毒クラゲ。
1個体のように見えるが、実は多くのヒドロ虫が集まって形成された群体である。
触手に強力な毒をもち、刺されると強烈な電撃を受けたかのような激痛の後、患部は炎症を起こして腫れ上がり長時間の痛みをともなう。また、二度刺されるとアナフィラキシーショックで死亡する危険がある。
カツオノエボシの持つ毒は、アオミノウミウシにはまったく効果がない。
自分より体長の大きなクラゲを果敢に捕食する。
魚を瞬殺するカツオノカンムリの触手に、ためらうことなく齧り付く姿は武闘派そのもの。しかも彼らは、いざとなれば共食いすることも厭わない。
羽の様な形態の鰭が特徴的で、その美しさから人気が高く飼育を望む者も多いが、本種の主食が猛毒のカツオノエボシやギンカクラゲなどであることから餌のストックがほぼ不可能に近い。
カツオノエボシなどを摂食した際、取り込んだ刺胞を鰓突起先端に貯蔵しており、不用意に触ると刺される事があるので注意。
ギンカクラゲを食べるアオミノウミウシ - Blue sea slug eating blue button Jelly
出典元:YouTube
アオミノウミウシが捕食する様子を紹介する動画。仲間と争っている姿も捉えられている。
◆他にもこんな生態が…
だんだんエイリアンに見えてきた…
断続的にまき散らすように卵を産み、1日に3000~9000個程の卵を産卵する。
繁殖する意欲もハンパない…
ウミウシはナメクジと同様に雌雄同体なので、同じ種類の仲間がいれば交尾・産卵して繁殖する。
狭いところに複数閉じ込めると互いに攻撃する。
アオミノウミウシ まーよくケンカします。
出典元:YouTube
やはり獰猛な性格…
見た目は美しいけど…
小さい生き物でよかったのかも。。