◆話題となった「音楽業界の2016年問題」
東京厚生年金会館、渋谷公会堂、中野サンプラザなどのスムーズに2000人規模の集客を見込めるライブ会場が次々と無くなる、もしくは使えなくなる事態が生じている。
数年前から箱(=ライブ会場)がなくなるという危機感は騒がれていた。
「音楽業界の2016年問題」:首都圏の主なコンサート会場が来年から次々と閉鎖される問題。建て替えと改修が相次ぐうえ、2020年の東京五輪対応の補強工事も舞い込むからだ。
出典:音楽ホールに2016年問題 首都圏、改修や閉鎖相次ぐ | ジヨンとみゅーが中心の。☆BIGBANGにBIGLOVE♡
16年にライブ会場不足がピークになる。
ライブ会場の減少は、ももいろクローバーZのように動員力のあるグループには大きな痛手となる。
「対策はただ一つ、どこよりも早く会場を取ることしかなく、コンサートの企画会社は2~3年先までホールを取っています」とある音楽プロデューサーが現状を明かす。
有名外国人ミュージシャンたちが極東ツアーから日本を外す可能性も
大きなハコ(会場)の使用のメドが立たずに、有名外国人ミュージシャンたちが極東ツアーから日本を外す動きも出ており、音楽業界には大きな危機感が広がっている。
◆実は「2016年問題」と認知されている問題はこれだけではなかった。
さらにもう4種類の「2016年問題」が存在した!
2016年…まだまだ先の事かと思ってたら、もう十か月を切っている。
1.【就活の2016年問題】
【就活の2016年問題】とは?
ざっくり言うと「大学生の就活スケジュール変更に伴う様々な問題」
2016年卒業予定の大学3年生から、就活スケジュールが大幅に変わる。
2016年卒業予定者の採用から採用活動の解禁を大学3年生の3月に、採用選考の開始を大学4年の8月に変更。これまでと比べ、4ヶ月後ろ倒しになる。
出典:【中小企業の採用担当者必見!】新卒採用の転換点-『2016年問題』について考える | SR 人事メディア
安倍総理の「学業に専念してほしい」という要望に応じて、新卒の採用時期を定めている経団連が後ろ倒しを決めたらしい。
「超ド級」の変化と呼ばれていて、多くの学生がハンデを背負わされると言われている。
採用期間が短くなることにより中小企業は大企業と採用日程が重なるので、今回の変更は大きな痛手と考えられている。
出典:http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/feature/post_72537/
学生が中小企業の求人に関心が行く時期も8月以降にずれこんでしまうため、非常に限られた期間で採用活動を進めなければならなくなる。
所属している大学によって、企業の採用担当者とのコンタクトの取りやすさが異なり、ひいては内定獲得の難易度が変わる傾向が、今回の就活後ろ倒しでより一層顕著になると予測されている。
出典:「就活エリート」の高笑い、「普通の学生」の涙 | 就活「後ろ倒し」の衝撃 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
水面下で企業とコンタクトを取るチャンスの少ない地方大学や、入試段階での成績下位の学校の学生にとっては、就職先の門戸が狭くなってしまう事態になりかねません。
いわゆる「上位校」の学生へは、企業のリクルーターがこれまで以上に積極的に接触してくると考えられる。
「普通の学生層」が最も損をすると伝えるサイト
<a target="_blank" href="http://toyokeizai.net/articles/-/48485?page=4">http://toyokeizai.net/articles/-/48485?page=4</a>
2.【都心オフィスの2016年問題】
【都心オフィスの2016年問題】とは?
ざっくり言うと「2016年に東京都心のオフィスビルが供給過剰になってしまう問題」
都心オフィスの2016年問題とは、首都圏のオフィスビルに関して、2016年に新築ビルが数多く完成するのに伴い、オフィスビルの供給が過去最大水準となる見通しになりそれに伴う問題。
出典:http://www.nam.co.jp/company/pdf/report/130722_info.pdf#search='2016%E5%B9%B4%E5%95%8F%E9%A1%8C'
新規ビル供給が続けば優良ビル間の競争も激化し、当初見込んでいた賃料収入の確保が難しくなる局面も懸念される。
従業員数の絞り込みや事務部門の簡素化を進めている企業との間で、構造的な需給ギャップが拡大する可能性もある。
千代田区大手町や中央区京橋、あるいは港区六本木などで再開発計画が進んでいる。
3.【福島の2016年問題】
【福島の2016年問題】とは?
ざっくり言うと「2011年福島原発事故の影響によって起こりうる放射能汚染疾患人数が爆発的に増加すると予想される年」
福島放射能汚染疾患人数の爆発的増加予測の年 。
チェルノブイリ原発事故では4~5年後に子どもの甲状腺がん増加が確認された。
出典:君達は福島の2016年問題を知ってるか?【2016年問題とは?... - Yahoo!知恵袋
このため福島県は、今後がんが増えるかどうかなど、放射線の影響を調べる予定。
福島県民健康管理調査では、原発事故が起きた当時18歳以下だった子ども36万人を対象に甲状腺の超音波診断が行われている。事故から3年目となる今年の3月末までに、対象となる子どものうち約29万人が受診。2次検査で穿刺(せんし)細胞診を受けた子どものうち90人が悪性または悪性疑いと診断され、50人が甲状腺がんと確定している。
2015年2月12日に公表された最新の調査報告書によると、福島県の小児甲状腺がん及び疑いの子供達は、1か月半前…前回の112人から5人増えて合計117人になった。
4.【トヨタ自動車の2016年問題】
【トヨタ自動車の2016年問題】とは?
ざっくり言うと「トヨタが保有するハイブリッド車(HV)技術の主な特許群が16(平成28)年度から切れ始めてしまい、トヨタ自動車の対応が注目されている問題」
トヨタ自動車に『2016年問題』がひたひたと忍び寄っている。人気エコカー「プリウス」など、トヨタが保有するハイブリッド車(HV)技術の主な特許群が16(平成28)年度から切れ始める。
出典:http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/121229/wec12122918010002-n1.htm
トヨタが保有する特許が切れると、業界の勢力地図は変わる可能性がある。
出典:http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/121229/wec12122918010002-n1.htm
トヨタから主導権を奪取するため、他社が一気に動き出す“号砲”でもある。それがHVが一大普及し、エコカーのデファクトスタンダード(事実上の業界標準)となり得るための大きな一歩となる。
トヨタにとっては大きな問題だが、自動車業界がどう動くのか楽しみでもある。
この特許をしようした他社からもより良いハイブリッド車が誕生することが考えられるためハイブリッド業界もますます加熱、私たちユーザーにはとても喜ばしいことでもある。