◎1944年2月23日生まれ、今年で生誕70周年
父親は教会の聖歌隊に参加するサクソフォンとバンジョーの奏者、母親はピアノ奏者という理想的な音楽一家の下で育った。
1944年にテキサス州ボーモントで生まれたジョニーは1968年、初のアルバム『ザ・プログレッシヴ・ブルーズ・エクスペリメント』を発表。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140717-00105967-rorock-musi
ザ・プログレッシヴ・ブルーズ・エクスペリメント
ジョニー・ウィンターの記念すべきデビュー・アルバム
◎契約金から「100万ドルのギタリスト」の異名を持つ
その後、ローリング・ストーン誌で紹介されたことをきっかけに「100万ドル」とも伝えられる契約金で米コロムビア・レコードと契約し、以降20枚近くのアルバムをリリースしてきた。
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CBSとの契約金が当時の金額で数十万ドルと巨額であったことから「100万ドルのギタリスト」の名で呼ばれるようになった。
◎白人でありながら黒人音楽のブルースをプレイ
翌年69年に40万人を集めた「ウッドストック・フェスティバル」に出演。以来、ブルースギターの実力者として活躍することとなる。
白人でありながら黒人音楽のブルースをプレイし続け、ブルースの巨人マディ・ウォーターズが「義理の息子」と呼ぶほど彼に気に入られた。
マディ・ウォーターズ
◎ジョニー・ウィンターの特長はテクニカルで速いリフ
彼のプレイは、テクニカルで速いリフが多く、ピックはサムピック、人差し指と中指、そして薬指を使ったフィンガーピッキングが彼のスタイル。
◎そして、スライドギター
スライドバーは既製品の物は使わず、工事現場で拾った金属パイプを自分の指に合わせて切り出したものを長年に渡って使用している。
アルビノで斜視であることも知られている。
◎トレードマークは「Gibson FireBird」
ギターは36年来Gibson社FireBirdの木目の見えるダーククリヤ塗装で白いピックガードがトレードマークである。
◎エリック・クラプトンにも多大なる影響
彼は3大ギタリストの1人、エリック・クラプトンにも多大なる影響を与えたと言われている。
エリック・クラプトン
◎1973年ドラッグ中毒から復活!!
その後ジョニーはドラッグ中毒になったが1973年に Still Alive and Well というアルバムで見事に復帰した。
Still Alive & Well
◎ロック色を強めていたが、再びブルースへ!!
1980年代に入ると、ジョニーはアリゲーター・レコードと契約。3作のアルバムをリリースした。ブルース・レーベルからのリリースということもあってか、いずれの作品もブルース色が濃い内容となっている。
◎90年代に入り、体調が悪化、演奏活動から遠ざかっていく…
愛用のギブソン・ファイヤーバードを自力で持ち上げられないほど体力が弱ってしまったという。また視力も弱ってしまい、殆ど見えない状態といわれていた。
◎2004年、2011年と新録アルバムリリース!!
I'm A Bluesman
2004年、実に12年ぶりとなるスタジオ・アルバム『I'm A Bluesman』をリリース。その「枯れた」演奏に最後のアルバムかとの危惧の声もあったが、7年を経た2011年、ブルースのカバーを新録した『Roots』をリリース。健在ぶりをアピールした。
◎2011年「来日してない最後の大物ギタリスト」初来日!!
デビュー以来40年以上来日をしていなかった 最後の大物ギタリストとも呼ばれていた。1990年に一度来日が決定するも直前で 中止となり、日本のファンは観ることができないのではないかとあきらめていた。
◎「とにかくショーを楽しみにしてくれ」
日本の地を初めて踏んだ彼は一言 「とにかくショーを楽しみにしてくれ」と発した。
ジョニーがステージ袖からゆっくりと歩いて登場。会場中更なる大歓声・・・。「本物だあ・・・」「でてきたー」といろいろなことを叫んでる人も。
椅子に座っての演奏。いつもの帽子とブラックの上下に身を包み、そして両腕にはびっしりと入ったタトゥーが見える。ギターはヘッドレスのタイプ(レイザー)
◎「日本のファンはロックン・ロールをわかってるんだね」
「日本のファンはおとなしいと 聞いてたけど、盛り上がってくれてびっくりしたよ。ロックン・ロールをわかってるんだね。嬉しいよ!」
ファイヤーバードをボトルネックで弾きまくる姿は感無量。見事なスライド・ギターを存分に披露。
◎2014年70歳で再来日!!
長らく来日公演は不可能であろうと噂されていたジョニーだが、2011年に初来日を果たし、今年4月には3度目のジャパン・ツアーを敢行した。
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今回はヘッドレス・タイプのギター「レイザー」ではなく、ジョニー・ウィンター用にカスタマイズされた「ディーン」のギターを持って登場。
アンコールでは、ギターをお馴染みの「ファイアバード」を持ち換え、ロバート・ジョンソンの「ダスト・マイ・ブルーム」、ボブ・ディランの「追憶のハイウェイ61」を轟音できめてライヴは終演。
70歳を迎えた「白い炎」は、熱気を帯びたギター・プレイで会場のオーディエンスを燃え上がらせた。
◎生誕70年を祝して、豪華4枚組発売!!
生誕70年を祝して、その40年を超えるキャリアを総括する初のべスト・アーカイヴ集(全56曲)が、この豪華4枚組ボックス・セットである。
まさに“ジョニー・ウィンターのすべて”がここにある。
トゥルー・トゥ・ブルース~ジョニー・ウィンターのすべて
68年に弟エドガーと制作した初アルバム「プログレッシヴ・ブルース・エクスペリメント」から11年の最新作「ルーツ」まで、レーベルを超えた27枚のアルバム(他のアーティストへのゲストやライヴ・コンピレーション含む)から厳選された、未発表音源、初CD化音源含む珠玉のプレイ56曲を収録。
◎伝説のブルースギターリスト ジョニー・ウィンター死去 / 享年70歳
海外の音楽情報サイト「Consequence Of Sound」によると、ジョニーの死は彼の音楽仲間であるリック・デリンジャーの妻が明かしたものとのことだ。
◎9月にアルバムがリリースされる予定だったが……
今秋の9月に、『ステップ ・バック』という題名のニューアルバムがリリースされる予定であった。その発売を待たずに、この世を去ってしまうとは……。
彼に影響を受けたアーティスト・ミュージシャンは、世界中に数えきれないほど存在するだろう。あらためてジョニーの冥福を祈る。
JOHNNY WINTER - Jumpin' Jack Flash (1974 UK TV Appearance) ~ HIGH QUALITY HQ ~
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