◎日本でも有数の人口を誇る大都市「名古屋」
日本でも有数の人口を誇る大都市でありながら、なぜかいつも「存在感のない」という扱いをされる名古屋。
◎不名誉な「行きたくない都市」のダントツ1位に選ばれた!
今夏、名古屋市が行ったアンケート調査の結果が、関係者ならびに名古屋市民たちを愕然とさせている。
調査は、東京・大阪・札幌など全国の8都市に住む男女を対象としたもの。「買い物や遊びに行きたいか」という質問の回答を指数化したところ、名古屋が1.4ポイントと最下位になってしまったのだ。
トップの京都(37.6ポイント)に比べると、わずか27分の1!7位の大阪でさえ16.8ポイントだから、その不人気ぶりは歴然だ。
◎河村たかし市長も「びっくらこいた」
「最低だろうと思っていたけども、これだけポイントが低かったのは、びっくらこいた」。そう言って、自嘲ぎみに笑うのは、名古屋市長の河村たかし(67)だ。
◎実は、名古屋叩きのルーツは「タモリ」?
この「名古屋ブーイング」のルーツは、「タモリ」にある。
タモリ
◎今をさかのぼること30余年…
1980年代にも、タレントのタモリさんらが名古屋の方言や食文化をネタに笑いを取っていた時期があった。
◎タモリが名古屋に負のイメージを植え付けた…!?
1980年代にタモリがテレビやラジオを通じ、「東京と大阪に挟まれて独特のコンプレックスがある」、「エビフライをエビフリャーと呼んで好んで食べる」、「名古屋弁はみゃーみゃーと響きが汚い」などと揶揄したことから、負のイメージが定着したと言われている。
◎ちなみに「エビフリャー」はタモリの造語である!
エビフリャーは、エビフライと名古屋弁の「〜みゃあ」という語尾を掛け合わせた造語である。
この造語は1980年代初頭にタレントのタモリによって考案されたもの
エビフリャー
@kameou
名古屋弁と思われがちですが、愛知の人でもエビフリャーと言う人はいないらしいのです?
そこが気になってます。w
◎当時のタモリはテレビやラジオで言いたい放題!?
当時のタモリは番組内でさまざまなものをバッシング。たとえば名古屋は、「田舎なのに都会人ぶる」、「エビフライがごちそう」、「すぐみゃーみゃー言う」などコキおろし、名古屋人や名古屋出身の芸能人をボロクソ扱い。
出典:【1980年代ラジオ伝説】第29回 今なら絶対潰される、破天荒すぎたラジオ〜タモリのオールナイトニッポン〜 - ライブドアニュース
名古屋人からもクレームのハガキが多数届いたが、それに輪をかけて名古屋バッシングを繰り返し名古屋以外の地域のリスナーからは喝采と爆笑の声が挙がった。
出典:【1980年代ラジオ伝説】第29回 今なら絶対潰される、破天荒すぎたラジオ〜タモリのオールナイトニッポン〜 - ライブドアニュース
◎ちなみに「ダ埼玉」もタモリの造語
ダ埼玉(ダさいたま)は、「ダサい」と「埼玉県」を掛け合わせた造語である。
この造語は1980年代初頭にタレントのタモリによって考案されたもので、埼玉県を「野暮ったい」「垢抜けない」ものと見做して揶揄することを目的とした。
番組ではさいたまんぞうが歌う「なぜかさいたま」を紹介。その暗いがユニークな曲が番組から話題になり、当時は自費出版(今で言うインディーズ)だったのに関わらず有線からブレーク。後に全国発売され大ヒットさせてしまった。
出典:【1980年代ラジオ伝説】第29回 今なら絶対潰される、破天荒すぎたラジオ〜タモリのオールナイトニッポン〜 - ライブドアニュース
埼玉に関しては造語の発信だけでなく、『笑っていいとも!』の番組内において「昨今の風潮を子供が気にしているので、当事者自身の言葉で否定してほしい」と訴える視聴者の主婦からの投書を「…ええ、真実を隠すことになりますので、嘘は言えませーん」と撥ねつけ笑いものにするパフォーマンスを行った
◎他にも「フォークソングは暗く女々しい」発言
同じく「フォークソングは暗く女々しい」とさだまさしや小田和正、アリスなどもバッシング。熱狂的な女性リスナーからカミソリが送られることもあったが、それさえもギャグにしてしまうほどだった。
出典:【1980年代ラジオ伝説】第29回 今なら絶対潰される、破天荒すぎたラジオ〜タモリのオールナイトニッポン〜 - ライブドアニュース
◎「卓球」も揶揄していたタモリ
ちょうど卓球人口が減っていた時期、タモリはテレビで「卓球は根暗だ」と発言して、笑いを取っていたという。
出典:タモリが「卓球は根暗」発言を謝罪し1000万円寄付 水谷隼が暴露 (2016年9月26日掲載) - ライブドアニュース
◎その後、タモリは卓球協会に1000万円の寄付!
『根暗といって悪かった』ということで、タモリさんから日本卓球協会に1000万円の寄付があったそうです
◎そして、卓球界は明るいイメージに!
タモリの発言によって、卓球協会が台の色をより明るい青へと変更するなど、イメージアップに取り組んだという。
◎当時、日本中が泣いた実話『一杯のかけそば』も…
タモリが当時は実話とされていた『一杯のかけそば』を批判。
一杯のかけそば
蕎麦屋に子供を2人連れた母親が現れる。母親が「かけそばを1杯頂きたい(3人で1杯食べる)」と言ったが、主人は母子を思い、内緒で1.5人前の蕎麦を茹でた。そして十数年後のある日、母とすっかり大きくなった息子2人が再びこの店に現れる。子供たちは就職してすっかり立派な大人となり、母子3人でかけそばを3杯頼んだ。
タモリは「150円あれば当時はインスタントラーメンが3個買えた、こんな話はおかしい」と発言し『一杯のかけそば』を「涙のファシズム」と批判した。
この発言や作者のスキャンダルが影響したのか『一杯のかけそば』のブームが過ぎ去った。
◎とにかく批判しまくっていたタモリ
ラジオでは、とりわけキレていた。嫌いな芸人、局関係者、アイドル、芸人。片っ端から、批判しまくったのが、彼だった。
とにかく、誰かに触れれば傷つき、その傷をトゲに磨きあげて、相手を刺しまくる、という「もろさ」が彼の真骨頂でもあったのだ。
◎実は「名古屋」に対して特に恨みもないタモリ…
(名古屋に対して)別に本当に恨みがあるわけじゃございませんでねェ…。
ある地方をサカナにして、推測と理論でワァワァ笑ってる、というだけのことでしてねェ。だからわかってるひとは名古屋のコンサートでも笑ってくれているんで。
名古屋人全体がエビフライ好きだなんて思ってないんですが、色々と決めつけると面白いんで。
◎一方、名古屋も「エビフリャー」を逆手に商魂たくましく…
全国的に“名古屋はエビフリャー”というイメージが広がり、それに便乗して観光客相手に『名古屋名物・ジャンボエビフライ』を出す名古屋の店が増えたんです。
おかげで『エビフライは名古屋名物じゃない』と言い切れなくなってきた。
◎今では名古屋名物の一つとして定着
エビフライをかたどった携帯ストラップやぬいぐるみなどのグッズも販売されるなど、名古屋名物の一つとして定着している。