▼2021年5月20日 東海道新幹線の運転士が走行中にトイレへ 時速１５０キロ程度で約３分間走行
ＪＲ東海は２０日、東海道新幹線の男性運転士（３６）が１６日、走行中に運転席を一時離れていたと発表した。客室のトイレに行くため、車掌を呼んだ上で約３分間運転室を離れたという。同社によると、乗客を乗せた新幹線で運転士が運転室を離れた事案は初めて。
同社によると、運転士が乗務したのは東京発新大阪行きひかり６３３号。乗客は約１６０人で、運転士が離席した際、時速１５０キロ程度で走行していた。
新幹線走行中 運転士トイレに 時速150km...JR東海謝罪
出典元：YouTube
▼運転士は車掌を呼んだが、その男性車掌は運転士の資格を持っていなかった
運転士は東京駅を１６日午前７時３３分に出発後に腹痛を感じ、男性車掌（３６）が免許を持っていると思い込んで呼び出したという。熱海駅を通過後、運転室に到着した車掌は資格がないと伝えたが、運転士はアクセルをオフにして離席した。自動列車制御装置（ＡＴＣ）は作動していた。
新幹線は運転士不在でも惰性で走行し、緊急時は自動停止する仕組み。車掌は運転資格がなかったため運転はせず、補助席に座っていた。
▼なぜ発覚したのか？ 三島駅通過が約1分遅れたため運転室の監視カメラを確認したところ発覚
三島駅通過が約1分遅れたため、聞き取りをしたところ、運転士は当初「腹痛のため覚えていない」と説明。運転室の映像の確認で、離席が分かった。運転士は「列車を止めて遅延が生じるのを避けたかった」と話しているという。
運転士は席に戻った後、三島駅の通過が予定より１分遅れたため、指令所に遅延を申告。名古屋駅で交代した。遅延の原因を究明する中で、離席が発覚した。
JR東海によると、1987年の同社発足後、客を乗せて新幹線を運転中に運転士が運転室を離れたケースは初という。運転士は「プロとして腹痛を理由に停止させることは恥ずかしく、列車を遅らせたくなかった」と話しているという。
国土交通省は省令で走行中の離席を禁じている。同社は規定で、運転士が体調不良になった場合は指令所に指示を仰ぎ、車掌に運転資格があれば交代させ、なければ停車すると定めている。
▼2015年6月30日に発生した東海道新幹線火災事件では運転士の資格を持つ車掌によって三島車両所へ回送された
2015年6月30日午前11時半頃、新横浜 - 小田原間を走行していた、東京発新大阪行き「のぞみ225号」（N700系X59編成）の先頭の1号車で、東京都杉並区西荻北在住の71歳の男が、ガソリンをかぶりライターで火を着け炎上し、火災が発生した。列車は、小田原市上町で緊急停車し、火は乗務員（運転士）が車内に備え付けられていた消火器で消し止めた。
火災の発生した列車は現場に停車した状態で神奈川県警による検証が行われていたが、14時過ぎに小田原駅に向けて移動を開始し、15時前に小田原駅に到着し残りの乗客を降ろした。のぞみ225号は小田原駅で運転を打ち切り、運転士が体調不良を訴え救急搬送されたため、運転士の資格を持つ車掌によって三島車両所へ回送された。
2015/6/30 三島駅 火災当該編成 のぞみ225号 X59編成 本線通過 そのまま入区
出典元：YouTube
▼東海道新幹線は以前は運転士は2人だった
東海道新幹線の開業から50年が経過した。当時の東京～新大阪間の所要時間は約4時間。運転室の乗務員は運転士2名と助士1名の3人体制だったという。運転士1人乗務の現在とはずいぶん様子が違う。ところで、2人の運転士はいつ交替したのだろう? 答えはなんと、天竜川を渡る鉄橋の上。もちろん走行中だった。
運転士交替の話に戻すと、現在の東海道新幹線の運転士は1人乗務。ハイテク機器にサポートされて安全を確保している。もちろん走行中の交替は、相手がいないからできない。運転士の交替は、「ひかり」「こだま」は名古屋駅で行われ、「のぞみ」は原則として新大阪駅まで交替なしとのことだ。
昔は２名乗務でした。
「ひかり」では運転士２名で、途中でハンドル交代することで、２時間以上の連続実ハンドルにならないようにしていました。
「こだま」は運転士は一人乗務で、途中の三島などで交代していました。
しかし、実は運転士が一人だけではなく、車両技術係員が運転室に同乗していたので、実質的には二人乗務になっていました。
その後、検査係の添乗が廃止され、やがて新幹線は全列車で一人乗務へと移行しました。（元在来線運転士）
▼新幹線の運転士はいつから2人乗務から1人乗務になったのか？ 平成2年頃か？
(2) 新幹線乗務員の運用に関する経過
ア ＪＲ西労組本部・本社間協議
(ア ) 会社提案
会社発足後、新幹線（新大阪－博多間）の乗務員の乗組み基準で
は、国鉄時代と同様、運転士は２名乗組みであった。
２年３月、会社は、業務運営の効率化を図るためＪＲ西労組など
の労働組合に対して「新幹線乗務員の見直し」を提案した。その主
な内容は、従来運転士が行っていた車両の巡視検査（走行中の車両
の異常を巡回して検査することをいう。）、応急処置業務を車掌が行
うことにより運転士を１名に削減するというものであった。
当時、ＪＲ西労組と会社は団体交渉を繰り返し、同年７月26日、
「新幹線乗務員の乗組員数に関する協定」（以下、「乗組員数協定」
という。同協定には有効期間の定めはなかった。）を締結し、同時
に「議事録確認」をした。その主な内容は、次のとおりである。
(イ ) 乗組員数協定
ａ 基本乗組員数は以下のとおりとする。
編成 乗組員数
16両 車掌３名 運転士１名
12両 車掌２名 運転士１名
６両 車掌１名 運転士１名
なお、車掌の乗組員数のうち、少なくとも１名は、巡視検査担
当とする。
ｂ 必要な教育、訓練は実施する。
ｃ 車掌の検査教育終了までの間については、乗務員の需給を勘案
し、現運転士（車掌教育終了者）を車掌として運用する。
ｄ ２年10月１日から実施する。
出典：https://www.mhlw.go.jp/churoi/meirei_db/mei/pdf/m03097.pdf
▼運転士も人の子 運転士に対する同情の声も少なくなかった・・・・・・ネット民の反応
トイレは我慢しちゃいけないよ、そのあたりはきちんと安全に対処出来るようにしてあげないと、運転手がかわいそう。
そもそもこんな大量に客乗せる乗り物なのに運転手一人っておかしいよな
飛行機だって操縦士と副操縦士の二人おるわけやし一人だけに責任負わせるのは酷やわ
3分でウンコ済ませた偉業を褒めるべきでは？
これから会社のやつらに会うたびに問題起こしたうんこ野郎と思われるんやろ？かわいそう🥺
今までで一度もお腹が痛くなったことない者だけが行政処分を下しなさい
腹痛きたので停車しますって言えるわけないし
停車したら停車したで記事にされると思うし
生きてる限り腹痛なんて生理現象だし、いつ来るかわからないし
副運転士がいない方が問題なのでは？
確か、昔は２～３人で運転していた記憶がありますが、今は１人なのですね。急に体調を崩したり、精神的な疾病のある方が１人で勤務してしまうケースもあるかもしれないですね。何にか良い対策方法はないものなのでしょうか。
運転手と言えども人間だから急にトイレに行きたくなる事もあると思う。それを駄目だという事は洩らせと言うに等しい。しかし、確かに自動運転中と言えども運転手が居なくなるのは問題なので、JRは副運転手を乗車させた方が良いと思います。正直、運転手が批判されるよりも、採算的な事はあるにしても運転手の身体的な面を配慮していない会社側に問題があると思います。
出典：【速報】新幹線走行中 運転士トイレに 時速150km...JR東海謝罪（フジテレビ系（FNN））のコメント一覧 - Yahoo!ニュース
処分は分かるけど、今回は腹痛だったがもしも
運転士が走行中、意識不明の状態になることだって
ありうる訳だから、その辺の危機管理対策は充分に
JRはしてるの?
出典：【速報】新幹線走行中 運転士トイレに 時速150km...JR東海謝罪（フジテレビ系（FNN））のコメント一覧 - Yahoo!ニュース
記事には車掌が運転席に到着してからトイレに行ったみたいにあるけど、車掌はこういうイザという時のためにも居るんじゃないのか？特に何か問題あるとは思わないが、それよりも列車を停車させてトイレに行けば時間が遅延して運転手を別の処分する気だろJR東海は。ふざけんな
出典：【速報】新幹線走行中 運転士トイレに 時速150km...JR東海謝罪（フジテレビ系（FNN））のコメント一覧 - Yahoo!ニュース
急な生理現象ですからねえ。
車掌を運転席に呼んだだけでも責任は果たしていると思いますよ。
運転中止して停止しても、その他の運行列車を遅延させたということで
これはこれで問題にされてしまう。
ＪＲが問題にするなら、乗務員を2名体制にするべき。
人件費が嵩むのを嫌がるならこれこそ想定外事象として処理するべきでは。
出典：【速報】新幹線走行中 運転士トイレに 時速150km...JR東海謝罪（フジテレビ系（FNN））のコメント一覧 - Yahoo!ニュース
運転士はその場の緊急判断で車掌を呼んで交代したのは最低限の措置だと思う。
当然緊急停止の説明もしているだろう。一人生身の人間としてこれ以上は無理。
出典：【速報】新幹線走行中 運転士トイレに 時速150km...JR東海謝罪（フジテレビ系（FNN））のコメント一覧 - Yahoo!ニュース
不測の事態なのだから堂々と緊急停止してからトイレに行けば良かった。JR東海は列車マネージャーたる車掌を2人に減らして鉄道業務に直接関係が無い警備員を乗せ、運転助手は初めから乗っていない。現場のマネージメント機能はこれで良いのかと思う。
出典：【速報】新幹線走行中 運転士トイレに 時速150km...JR東海謝罪（フジテレビ系（FNN））のコメント一覧 - Yahoo!ニュース
こういう時のために車掌も運転資格ある人を置くなど規定を定めるべきだったので、運転士だけが悪いわけではない。
車掌を呼んだものの免許を持ってなかったんでしょう。
会社の責任じゃん。
運転を停止するのがマニュアルとはいえ、前例が乏しければ判断に迷う。
運転士を孤立させたのが今回の原因じゃないのかな。
私も胃腸虚弱で急な下痢があるので、運転手さんの気持ちが痛いほどわかります…
何でもコストカットの時代で、ワンマンですが、昔みたいにツーマン体制にすればこういう問題も可決できるのでは？
路線バスは、運転席の近くに「運転士が熱中症予防のため、業務中に水分補給のため飲料を飲みます･･･」とかなんとか書いてあるのを見たことがありますが、当たり前ですし、なぜこんなことを書くのか理解に苦しみます。
働き方改革と言いながら、運輸関係はこういう面に配慮がないですよね。
同業ですがこの手の悩みは尽きません。
生身の人間ですのでいくら気を遣っても生理現象からは逃れられない。
ただ運転士としてのプライドよりも列車を止めるべきだったことは明らかです。
鉄道員であれば常に安全を採るべきです。事故が起きれば謝罪で済まないことがあります。
健康な身体があってこそ安全運行ができますし、そのために色々努力もしています。
夏に乗務員が水分補給をしていたら、安全のためだと理解していただけると幸いです。
この問題が起こったひかり633号は8時07分に小田原を出た後、9時14分に名古屋に着くまで停車しない。
何かあった際に保安装置が働くので、問題がないともいえる。
ただ、緊急時には安全のため停車する、という大原則がある。
強風時、豪雨時など、安全な位置に停車するための訓練をJR東海は行っている。
トイレに行きたくなる前に、緊急の停止作業を行い、停止してから行くべきだっただろう。
時間的には、小田原駅の停車中に司令室に連絡し、断って用を足して、少し遅れて運転を再開するというのが妥当だったのだろう。
おそらくこの運転士には何らかの処分が下ると思うが、仕方がないことなので最低限の処分で済ませていただきたい。
▼鉄道の運転士や車掌のトイレのトラブルは度々発生している 最悪、漏らしたケースも
３日午前５時１９分ごろ、東京都府中市のＪＲ武蔵野線北府中駅で、府中本町駅発東京駅行き下り電車の男性運転士が腹痛を訴えた。
ＪＲ東日本八王子支社によると、運転士は隣の西国分寺駅（国分寺市）でトイレに行ったが、「乗務の継続が難しい」と訴えたことから運転士が交代。この影響で武蔵野線は最大で約２０分遅れた。
３１日午前６時１５分ごろ、ＪＲ宝塚線塚口駅に停車中の同駅発京田辺行きの電車運転士から「車内が汚れている」と指令所に連絡があった。
悪臭のため使用できないと判断し、運行を休止した。折り返し運転で前に乗車した車掌が、塚口駅までの運行中にひどい腹痛のため、車内で用を足したのが原因という。
ＪＲ西日本によると、車掌は「電車を止められず、塚口駅まで我慢したが、トイレに間に合わなかった」と話している。