■遂にサッカーにも「チャレンジ制度」導入の動きが
FIFA ブラッター会長
国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は8日、試合中に監督が審判の判定にチャレンジしてビデオ判定を求められる制度を試験的に導入する意向を示した。
ブラッター会長は「チャレンジできるのは試合が止まった時のみで、前半と後半に1度ずつか2度ずつ」との具体案とともに、最終的な判定は審判が下すとの見解を示した。
■そもそも「チャレンジ制度」って何?
簡単にいえば「ビデオ判定請求権」で、審判の判定に不服がある場合、監督が審判に掛け合って権利の行使を要求する。
※ビデオ判定…スポーツ競技において審判員の肉眼での判定が難しいときに、録画されたビデオ映像を活用して判定を行う方式
○さまざまなスポーツで導入されている
アメリカンフットボール
ビデオ判定の「チャレンジ方式」は1976年の米フットボールリーグ、NFLで始まった。
「チャレンジ」に失敗するとチームのタイムアウト権が1回失われるという代償がある
メジャーリーグベースボール
2014年からチャレンジ方式が採用された
監督には試合開始から6回までに1度、7回から試合終了までに2度、判定に異議を申し立てビデオ判定を要求できる権利が与えられる
ボール、ストライクの判定は対象にならない。
※日本のプロ野球ではまだ導入されていない
テニス
選手はライン際のイン、アウトの微妙な判定に対し、1セットにつき3回までビデオ判定を要求(チャレンジ)する権利を持つ
ビデオ判定の際には、CG加工された映像が場内の大型スクリーンに映され、観客やテレビ視聴者にもシステムが行った判定の結果が分かるようになっており、ショー的要素も含んでいる。
ボールがどのような軌跡を描いたか瞬時に映像解析を行う「ホークアイ」(鷹の目)と呼ばれるシステムが導入されている
レスリング
2009年から「チャレンジ」と呼ばれるルールが導入
判定が覆らなかった場合は「チャレンジ失敗」と呼ばれ1ポイントを失い、チャレンジ失敗は1試合に付き2回まで。
バレーボール
チャレンジ(要求)が出たら、ビデオ映像を副審が確認し、その場で再ジャッジする
1チームあたり、1セットで2回までのチャレンジが可能(チャレンジ成功の場合は残り回数は減らない)。
2012年のロンドン五輪後に試験導入がほぼ決定し、2014年の世界バレー(バレーボール世界選手権)での正式導入を目指している
■チャレンジ制度 サッカーで導入されたらどうなる?
影響力は絶大
サッカーは1点の重みが大きいため、チャレンジの影響力はかなりものになります。ペナルティーエリア内でのハンドの判定やファールによるPKの判定などチャレンジをすることで覆るケースも多々あると思います。
○もし過去にチャレンジ制度があったなら…
マラドーナの神の手
完全に手ですよねw
2002年W杯日韓大会の韓国-スペイン戦
オンラインからのクロスを「ラインを割った」と判断され、無効にされた決勝ゴール
2010年W杯のイングランド-ドイツ戦でのノーゴール判定
世紀の大誤審とまで言われた判定。イングランドのランパードが放ったシュートがバーに当たり、ゴールラインを割ったかに思われましたが…ゴールは認められませんでした。
もし相手チームがチャレンジをしてビデオ判定に持ち込まれていたなら…試合結果も変わっていたかもしれません
■しかし導入には否定的な意見も
この制度の導入により試合の流れが分断されてしまうという問題がある。
さらに
1点の重みが格段に大きいため、得失点直前のプレーをビデオ判定され、たびたびひっくり返ったりでもしたら『八百長』だの『買収』だのと収拾がつかなくなる
■試験導入は来年2015年から
ブラッター会長は会見で、2015年にニュージーランドで開催されるU-20W杯や、各国リーグにおいて、リプレイ映像を用いたビデオ判定を導入したいとの意向を明らかにした。
サッカーの チャレンジ制度は反対
流れを切るために使うチーム出てくる
やるなら ゴールとPKあたりだけに限定してくれ
私はチャレンジ制度導入賛成派です。
試合の流れが止まるとかって懸念もあるけど、今じゃ給水タイムだってあるしその直後の試合の入り方だって注目ポイントだと思うんだ。
誤審含めてサッカーだなんて、とてもそうは思えません。