▼歯止めがかからないエボラの拡散
エボラは西アフリカの国の村々を次々に襲い続けており、すでに3000人を優に超える罹患者が報告されている。
⊿感染はセネガルにも。西アフリカ5カ国目の感染者
西アフリカではこれまでにギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリアで感染が確認されており、セネガルは5カ国目となる。
患者は21歳の男子大学生で、約3週間前に自動車でギニアから国境を越えてセネガルに入国
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140901-00000059-bloom_st-bus_all
エボラ出血熱で死亡した親類の葬儀の後、発症した。
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140901-00000059-bloom_st-bus_all
感染が拡大している理由について、長距離をいとわず葬儀に出向き、遺体に触れて哀悼する「現地の伝統」に関係がある
⊿今後感染が10カ国以上に広がる恐れも
WHOのブルース・アイルワード氏
WHOは、この死に至る疫病が恐らくすでに2倍から4倍の数の人に感染しており、伝染の蔓延が食い止められるまでにその感染者数は2万人を超えるだろう、との見通しを発表した。
2万人などという数字は、エボラがいかに流行したとしても予想だにしなかった事態です
この疫病はむこう6カ月から9か月間にわたり、10カ国以上に広がりかねないとの懸念を持っている。
▼感染者は人として扱われない…現地の惨状
170万人もの人々が暮らす、ギニアの首都コナクリ。混雑する道の隅にある水溜まりに倒れている男性がいる。だが彼には誰一人、警官さえも近づかずに見守るだけである。男性がエボラ出血熱に感染していることを怖れて近寄らないのだ。
また、リベリアでは、感染により死亡した人々は通りまで引きずられそのまま捨てられている…。
おびただしく出血し、亡くなっている男性。こんな光景が珍しくないという
▼国境なき医師団会長「エボラの封じ込めに戦いに敗れつつある…」
国際医療支援団体、国境なき医師団インターナショナルのジョアンヌ・リュー会長は2日、ニューヨークの国連本部で西アフリカのエボラ出血熱感染拡大について報告し、「世界は(エボラ熱)封じ込めの戦いに敗れつつある」と警告した。
リュー会長は、感染拡大を阻止するためには、生物災害対応チームの派遣など、各国が専門知識を有した文民と軍を直ちに展開させることが不可欠だと強調した。